秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

どうした? 東北楽天!

    「Smart & Spirit 東北、夢、再び」

 

 3週間ばかり前の「好きな監督から、ふるさと球団へ」で、東北出身の小生は東北楽天を応援していることを書きましたが、その楽天は直後から連敗し、9月3日にはついに10連敗を喫しました。12年ぶりの10連敗なそうです。もちろん首位を滑り落ち、現在は首位のソフトバンクに15.5離され3位に甘んじています。(2位の西武には1ゲーム差)。

 今年のプロ野球大連敗が「流行」のようで、巨人も序盤戦で12連敗し、優勝から完全に見放されています。ネット情報「プロ野球連敗記録」で調べたら、1位は1998年の千葉ロッテの18連敗、2位は1970年のヤクルト16連敗と出てきました。この両球団は今季も連敗を繰り返し(ヤクルトは7月に14連敗)、共に大差で最下位に沈んでおり、真中・伊東監督は今季限りと伝えられています。

 

 さて、球団HPを開くと、東北楽天イーグルスのチームスローガンは、

 Smart & Spirit 東北、夢、再び 

 つまり今年は二度目の優勝を目指しているのです。名将梨田監督のもと、実際序盤戦は好成績を挙げで2位以下を大きく引き離し、「今年は楽々?優勝するかも」と期待したが、8月後半の15試合で1勝13敗1分と失速し、首位ソフトバンクに10ゲーム引きはされた。随分と離していた西武にも連敗して追いつかれ、ついに3位に転落した。

 首位を独走していた頃の楽天は、好調の一番・茂木と大砲の2番・ペゲーロのコンビで初回から得点するなど、アレヨアレヨという間に突っ走りました。加えて、ウイーラーがホームランを連発し、アマダを含む3外人の大活躍が目立ち、優勝しなけりゃおかしい、と誰もが思ったことでしょう。

 だが、選手の好不調は避けられず、あまつさえ、怪我で欠場する主力選手が相次ぎました。

茂木、藤田、ペゲーロ、岡島、松井稼、今中・・・。特に、得点源だった茂木とペゲーロの欠場は失速の加速をもたらした。故障者が復帰しても、チームの負けは続いています。

 半年足らずの今季ですが、楽天の「強い!」から「勝てない・連敗が止まらない」は、まるで”シナリオのないプロ野球”の見本見たいでしょう。さすがの梨田監督も、1番から4番までを「日替わり打線」よろしく、入れ替え・差し替えしましたが、結果は出ませんでした。外人中心の打線をいじり、日本人打者の奮起を促したが、成果は上がりませんでした。

 こうした打線いじりの一環として、『不動の5番』?銀次選手も2番を打たされたりしました。銀次のファンである小生は、複雑な気持ちで梨田采配を見守ってきました。他の選手が打てない時でも、5番銀次は地味ながら打ってました。他の選手は目まぐるしく打順を変えるのに、銀次だけはまさに「不動の5番」に置かれていたのです。「不動の4番」とか「不動の3番」はよく使われるが、「不動の5番」は聞いたことがなく、小生のいわば造語です。

 正直言えば、銀次を5番に縛りつけずに3番(もしくは1番)にしたらどうか。しかし梨田監督の構想には「3番銀次」や「1番銀次」はないようです。そうこう長らく考えていたところ、一昨日の試合で「3番銀次」が実現したのです。やっと梨田監督へ小生の気持ちが届いたかな? だが、世の中はうまくいかないものです。せっかく3番に座った銀次は「3打数ノーヒット」に終わりました。だが、試合は2-1で楽天オリックスに勝ったのです。なお、この試合は1番島内、2番藤田、3番銀次、4番ペゲーロ、5番アマダとなっている。これでいいのです、梨田さん、結果が出たのですから、今夜の試合でまた打順をいじらないで下さい。お願いします!

 

 正直今年の楽天優勝は諦めざるを得ないでしょう。だが、西武に競り勝って2位に浮上する可能性と、日本シリーズに出るチャンスは残っている楽天のオーナーがそう言ってました)のだから、最後まで頑張って欲しいと願っています。

 

                                                       (秀樹杉松 84巻/2418号)2017/9/12