秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

半寿のお祝い

 

 今日9月13日に、区役所から書き留め便が届きました。開封したら区長名で次のような書状が入っている。

→「八十一歳のお祝いに寄せて

 本年、めでたく八十一歳を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。

八十一歳は、「半寿」という長寿のお祝いの一つにあたります。これは、「半」という字が、「八」と「十」と「一」から成り立っているためです。

 

 区では、八十一歳をまだ人生の半ばとして、さらなるご活躍とご健康を願って、心ばかりではございますが、お祝いの品をお贈りしております。

 これからも健康にご留意され、充実した日々をお送りくださいますよう、お祈り申し上げます」

 ありがたく頂戴いたします。区長さんありがとうございます。当然経費は区の予算から出ているでしょうから、区民の皆さんにもお礼を申し上げます。(お祝いの品は同封されたカタログで選ぶことになっており、腕時計を選ばせていただきました。

 ところで、これまで「還暦」「喜寿」「傘寿」そして今回の「半寿」と、歳を刻んで参りました。今回の「半寿は人生の中ば」だとすれば、あと81年生きられことになります。

 <年の呼称>

 現代でも例えば「ネズミ年生まれ」などと言います。ご存知の「十二支」での呼び方です。十二支とはもちろん「丑寅卯辰巳午未申酉戊亥」の12です。十二支のほかに「十干」というのがあります。十干とは「甲乙丙丁戊己庚申壬癸」の10です。昔はこの二つを組み合わせて年号としました。十干と十二支の組み合わせを「干支:えと」と呼びます

 甲子→乙丑→丙寅→丁卯→戊辰、、、。つまり、十干は甲乙丙丙丁~癸と、十二支は子丑寅卯~亥と展開しながら、十干と十二支を組み合わせて年号としたのです。例えば1936年の年号は「丙子」(ひのえね=へいし)です。歴史書を繙くと壬申の乱(じんしんのらん)とか、戊辰戦争(ぼしんせんそう)などと出てきます。

 

 <長寿を祝う年齢>

還暦(数え年で61歳のお祝い。現代では満年齢で祝う場合が多い)

 干支(十干と十二支)が一巡して、誕生年の干支に還ること。

 十干と十二支の組み合わせ干支(えと)は60通りあります(10と12の最小公倍数が60だから)。なので、61年目で生まれた年の干支に戻る(還る)ので、「還暦」と呼ぶのです。

 例)昭和42(1967)年=丁未(ひのとひつじ:ていび)生まれの人は、60年目の2027年(丙午=ひのえうま=へいご)で一巡し、翌年=2028年に生まれた年(丁未)に還ります。2028年が「還暦」に当たります。10年後には“古来希”の「古希」を祝います。

古希=七十(”古来稀”の長寿)

喜寿=七+七(喜の草書体)

傘寿=八十(傘の略字:仐)

半寿=八十一(半)

米寿=八十八(米)

卒寿=九十(卆)

白寿=九十九(百から一を取ると白。100ー1=99)

 めでたい長寿の年齢を漢字で表すなど、人間の知恵は素晴らしいですね。大体は字の形からとったのですが、古希=七十歳、半寿=八十一歳、卒寿=九十才、白寿=九十九歳、そして喜寿=七十七などは、なんとも味がある!

                     (秀樹杉松 84巻/2420号)2017.9.13