“宿敵”西武との争いに決着 / Atelier秀樹
パリーグのCS第1ステージは、レギュラーシーズン3位の楽天が2位の西武に2勝1敗と勝ち越して、最終ステージへ進出した。この両チームは今シーズン、前半は楽天が西武を大きくリードし、後半は西武が猛烈な巻き返しで楽天を追い越し、結局僅少の2ゲーム差(鼻の差)で西武が2位を勝ち取った。
しかし、優勝したソフトバンクには最終的に13.5、15.5ゲーム差をつけられたのだから、両者の2ゲーム差は文字通り“鼻の差”であった。その意味で、両チームの勝敗最終決着はクライマックスSer.に委ねられた形になっていた。レギュラーシーズンで西武が、CSで楽天がそれぞれ勝ったのだから、結局は今シーズンは1勝1敗の「引き分け」に終わったとも言えよう。
<日本シリーズ進出をかけて>
こうして、首位から15.5ゲーム差で3位に終わった楽天が、優勝したソフトバンクと日本シリーズ進出をかけて対戦することになった。順当ならソフトバンクの勝利に終わるはずだが、もし“万が一”楽天がソフトバンクを下して日本シリーズに出ることになったら、それはそれで大問題である。そのことについては、この「秀樹杉松」の10月13日号「大きすぎるプロ野球のゲーム差」で書いた通りです。そういった意味でも、セ・パ共に最終シリーズは注目されます。
余程のことがなければ、すなわちソフトバンクと楽天が終盤の状態のままでの対戦となれば、当然ソフトバンクの勝ちとなるでしょう。しかし、短期決戦でもあり、その意味ではソフトバンク100%有利とも言えない。そこが面白いと言えなくもないが、15.5ゲーム差で優勝したチームが、そのチームに負けるようではそれはそれで問題になる。「面白さ」と「問題」を孕んだ明日からの最終ステージを注目したい。
(秀樹杉松 86/2458)2017.10.17 #98