秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

カレント・イシュー 三題 ⓵3・11(星野仙一)、⓶貴乃花の告発、⓷森友文書の書き換え  ~「日刊スポーツ」の報道記事から〜

 今日は3月11日。久しぶりで買って読んだ「日刊スポーツ」から、カレントイシュー三題を紹介します。「坂めぐり」や「葉室麟」のブログ続きで、Atelier秀樹は政治・社会音痴だと思われたかもしれませんが、私とて、人並みに時事問題への関心はもっています。因みに、「塩梅辛酸騒」「塩梅呆布陣」「恋気揺」「暗武」は私自身の命名なのです。

 閑話休題、「日刊」の記事をお読みください。新聞記者の手になるニュースですが、さすがジャーナリストの文章は素晴らしいですね!(見出しも記事もそのままです) /  Ateler秀樹

 

震災にも障害にも「諦めるな」

    星野さんは子供たちに伝え続けた

      「3・11」から7年 闘将の足跡 

 楽天東日本大震災から7年の3月11日を、当時の監督だった星野仙一さんの故郷、岡山・倉敷で迎えた。震災から2年後の13年、楽天を球団初の日本一へ導き、東北に夢と希望を運んでくれた星野さんは、今年の1月4日に70歳で亡くなった。星野さんが東北の地に”蒔いた思いの種”は、郷里の子供達にも、さらには楽天の教え子たちにも届いていた。岡山の社会福祉法人旭川荘」を取材した。 

 あの日から、7年の月日が流れた。東日本大震災、多くの人が心を痛め、涙を流した。恐怖ともいえる大惨事から2年後、その東北が歓喜に沸いた。楽天が日本一を成し遂げた。その中心で、星野さんは宙を舞った。東北の人たちの笑顔が、うれしかった。誰かのためにー。星野さんの気持ちの根っこに、そんな気持ちがあった。

 現役引退した82年から「社会貢献活動をしたい。何かできないか」と周囲に漏らしていた。知人を通して地元・岡山の社会福祉法人旭川荘」の存在を知った。(略)84年からこの場で、障害のある子供たちとの交流が始まった。「障害があっても、何か野球に近いものはできないか」。野球というスポーツを通して何かを感じて欲しいー。そんな思いから。米国ではメジャーだったティーボールを子供達に勧めた。(略)

 96年に初開催された第1回「ティーボール大会 星野杯」。(略)そして念願を果たす。初出場した12年ロンドン・パラリンピックでは、車いすで2番目に症状が重い「T52」のクラスで、100m7位、200mで6位。16年リオ・パラリンピックでは同じのクラスで100、400mで4位と、メダルまであと一歩のところだった。(日刊スポーツ3/11第30面)

 

 貴親方の告発 八角理事長受けて立つ 

 大相撲の貴乃花親方が、内閣府に告発状を提出したことを受けて、協会トップの八角理事長はが10日受けて立つ姿勢を示した。 

 両者の対立が、いよいよ激しくなってきた。貴乃花親方が前日9日夜にHPを更新し、報道各社にファックスを送り、内閣府に告発状を提出したと発表。弟子の貴ノ岩が被害に遭った暴行事件を巡る相撲協会の調査、1月4日に理事を解任されたことへの不透明さを指摘した。さらに「重大な疑義が生じています」と記し、相撲協会の対応を非難した。(「日刊スポーツ」3/11 第1面)

  

森友文書書き換え認める 財務省が方針  

 財務省は10日、森友学園への国有地売却に関する決裁文書に、書き換えがあったと認める方針を固めた。当初の記述を削除した例が複数判明。明日12日に調査結果を国会に報告し、関係者も処分する。公文書の”改ざん”に財務省が関与した事態は重く、麻生太郎財務相の引責は避けられない見通しだ。ただ今回の問題は、安倍晋三首相や昭恵夫人と学園の関係が発端。首相の説明責任を求める声も強まるとみられ、無敵だった「安倍1強」体制も、重大局面を迎えつつある。

 決裁文書書き換え疑惑が、急展開した。政府関係者によると、書き換えがあったのは、16年6月に学園と国有地の売買契約を結ぶ際の決済文書などに添付した調書など、当初の文書に記されていた交渉経緯や、「特殊性」など複数の文書が、国会議員に昨年開示された文書から削除されていた。(略)

 書き換えの時期や関与した職員の全容、書き換えた目的などは現時点で特定できていない模様で、引き続き調査する。国有地の「格安売却」の背景に、役所による首相夫妻への忖度の有無や、近畿財務局にとどまらず財務省の関与があったのか。書き換えた目的の解明も、大きな焦点になりそうだ。公文書の”改ざん”は犯罪行為。本来あってなならないことを、国家財政に携わる財務省自ら認めたことは、同省の信頼に関わると同時に、政権にも大打撃だ。(「日刊スポーツ」3/11 第29面)

 

  麻生財相の引責不可避 「安倍おろし」に発展も 

 交渉に関係した近畿財務局の職員が7日に自殺。9日には、問題発覚当時の理財局長だった佐川国税庁長官が、疑惑解明を待たずに電撃辞任し、流れが変わった。佐川氏の辞任で「幕引き」を図る動きも見えるが、首相の盟友・麻生氏の引責に発展すれば、政権運営も苦しくなる。

 今回の問題は、開校予定だった小学校の名誉校長を一時務めた首相の昭恵夫人と、籠池泰典前理事長のつながりが、そもそもの発端。「麻生さんの前に、責任説明を果たすのは首相夫妻」(関係者)との声もある。首相は今秋の自民党総裁選で3選を目指すが、流れ次第で安倍おろしにつながる可能性もある。(「日刊スポーツ」3/11 第29面)

      ……………………………………………………………………………………

               『秀樹杉松』92巻2565号  18-3-11 #blog <hideki-sansho> 205 

            ……………………………………………………………………………………