秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「森友・公文書改ざん事件」が急展開。これは重大な犯罪。「原因」は明白で、「打開策・再発防止」は「殿の退陣」以外にないのでは?

 ◉前々号の「カレントイシュー三題」で、森友文書の改ざんニュースを、「日刊スポーツ」の記事で紹介しました。その後の情勢は急展開を見せています。当時の局長が引責辞任し、与党が拒み続けてきた同氏の国会招致も実現しそう。前回の「日刊スポーツ」に続いて、今回は、私の感想と、最近の「朝日新聞」の報道を紹介することにします。 / Atelier秀樹

 ◉まず最初に、「朝日新聞」3月13日夕刊1面の「素粒子」を紹介したい。まことに簡にして要を得た名文そのものだからです。(下線と強調は引用者)  .......................................................................................................................................... 

うその答弁と改ざんされた公文書。それを基に国会の審議があり、その後に総選挙があった。失われた民主主義。☆ 犯罪に等しい行為までして尽くした官僚を切り捨て。熱烈な支持者はなお勾留され。逃げ切ろうとするのは誰か。☆ なぜこんなことが起きたのか。それをあなたが言うのか。これはもうまさに……事実は小説よりも奇なりであります。 

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 ◉私は公文書の改ざんなどには、驚いていない。なぜかというと、「殿のご意向」を踏まえた「嘘つき政治」の当然に行き着くところだからです。驚いたというか唖然としたのは、塩梅辛酸騒狸の「なぜこんなことが起きたのか。全容を解明するため、調査を進めていく」という発言である。事件の最高当事者がよくもまあ言えたたものです。ご自分の辞任こそが、その回答なのではありませんか?

 ◉もう一つの驚きは、亜象罪相の「書き換えは理財局の一部職員により行われたので、最終責任者は局長である佐川(全理財局長)」、そして「原因究明と再発防止が与えられた仕事だ」との発言。「原因」ははっきりしているんじゃないですか。最大の原因は、親分と第一子分の亜象氏にあるのでは?「再発防止」には、政治家とくに「殿」の”友人のため政治”を断ち切ることでは?今回の解決には、「殿」と文字通り次席の亜象氏の辞任、すなわち内閣総辞職以外にないのでは

 ◉以前から指摘してきたことですが、「塩梅辛酸騒狸」「塩梅呆猿布陣」、それと次席の「亜象罪相」の責任は重大でしょう。日本の政治も動物(狸+猿+象)支配から脱する必要に迫られているように思います。

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 ◉「朝日新聞」3月13日朝刊「オピニオン」欄掲載の3人の有識者の声を、(紙幅の関係から)見出しだけを紹介します。

 堀田 力さん(元法務省官房長)・・・「官僚が忖度、ではすまぬ

 松井 孝治さん(慶応大教授・元内閣官房副長官)・・・「公に対する信頼の危機

 江川 紹子さん(ジャーナリスト)・・・「民主主義の土台 崩れた

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 ◉最後に、3月13日付の「朝日新聞社(抜粋)を掲げます。

民主主義の根幹が壊れる 

 財務相と、同省トップの麻生財務相の責任は極めて重い。問われているのは安倍政権のあり方そのものであり、真相の徹底解明が不可欠だ。書き換えたのは理財局の一部の職員、最終責任者は局長だった佐川氏。麻生氏はそう述べたが、誰が誰の指示で改ざんしたのか、重要なポイントが抜け落ちたままだ。財務相のふるまいは「全体の奉仕者」としての使命を忘れ、国民に背くものだ。5年余に及ぶ「安倍1強政治」が生んだおごりや緩みと、無縁ではあるまい。学園への特例的な扱いの背景に、首相や昭恵氏の存在があったのではないか。指示や忖度などはなかったのか。政権に忠誠を尽くせば評価され、取りたてられる。官僚機構のそんな歪んだ価値観もうかがえる。森友問題だけではない。文部科学省が作成した、加計学園をめぐる「総理のご意向」文書……。(ごく一部のみを引用します。社説全文は別途お読みください。なお、下線・強調は引用者)

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              『秀樹杉松』92巻2567号  18/3/14  # blog<hideki-sansho> 207

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