秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

『秀樹杉松』坂めぐり(落穂拾い2、2018-6-7)/世田谷区成城3,4丁目 ~ 病院坂・ヘビ坂・お茶屋坂・丸坂・どんぐり坂・なかんだの坂・不動坂・なが坂・ビール坂(ハケの坂)・かみの坂。~ 成城大学・成城三丁目緑地・市民緑地(成城三丁目なかんだの坂)・不動橋・関東の富士見百景 富士の見える橋(世田谷区)・成城の富士見橋と不動橋・喜多見不動・成城みつ池・野川・神明橋・世田谷トラストまちづくりビジターセンター・成城四丁目緑地・きたみのふれあい広場

 坂めぐり落穂拾いの2回目は、世田谷区成城3丁目・4丁目へ行ってきました。地図に坂名が載ってないので気がつかなかったのですが、世田谷区にはもっと坂があるはずだと、坂学会・日本坂道学会の坂ファイルに当たったら、やはり区内のあちこちにあることが分かりました。そこで今回は、成城を選びました。

 本稿の末尾に参考資料を掲載しましたが、世田谷区は「国分寺崖線」との関係もあり、自然環境の整備保全に非常な力を入れています。私の調査不足から「落穂拾い」にはいりましたが、本来ならイネ収穫の本番に入れるべき坂です。それはともかく、成城の10坂と、それに関連する緑地や施設を巡ってきました。本当に素晴らしい国分寺崖線でした。どうぞご覧ください。/Atelier秀樹

病院坂

 世田谷区成城1丁目と3丁目の間。多摩堤通りが世田谷通りにぶつかる“喜多見6丁目交差点”から成城学園前駅に向かう坂。砧中学校と成城三丁目緑地の間。(国分寺崖線)。標識なし。成城学園前駅から多摩堤通りへ向かう坂道。道を降ると右側に林野庁宿舎の遊水池の森がある。(「世田谷 国分寺崖線散策マップ」より)。 (林野庁宿舎は現在“成城三丁目緑地”となっている)

 参考文献 「世田谷 国分寺崖線散策マップ」 せたがやトラスト協会 平成12年 

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ヘビ坂

 世田谷区成城3丁目。成城三丁目緑地内の斜面を斜めに下る (国分寺崖線)。標識はないが,成城三丁目緑地の案内図に「ヘビ坂」の記載がある。

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 確かに蛇のようにクネクネ曲がった長い坂でした。
 

お茶屋

 世田谷区成城1丁目と3丁目の間。成城三丁目緑地の西側の急斜面を上る坂(国分寺崖線)。標識なし。昔,江戸時代初期にこの一帯を治めていた喜多見重勝の茶室があったことから,この名がついた。(「世田国分寺崖線散策マップ」より)

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丸坂

 世田谷区成城3丁目。“成城歐林邸“(老人ホーム)東南の南西方向に下る坂。標識なし。路面に丸印がついています。(「砧健康づくり ウォーキングマップ②」より)

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      これも長い急坂でした。
 

どんぐり坂

 世田谷区成城3丁目。“成城歐林邸“(老人ホーム)の西より南西方向に下る坂。標識なし。「ビール坂」と「どんぐり坂」他の坂位置が記載されている。雑木林の中の土の道、水道管が埋まっています。(「ウォーキングマップ②」より)

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探すのに苦労しました。人間専用の階段状の坂でした。
  

なかんだの坂

 世田谷区成城3丁目。「なかんだの坂市民緑地」と「成城三丁目崖の林市民緑地」に沿った坂。標識は無いが、「なかんだの坂市民緑地」の案内板に「なかんだの坂」の記載がある。この坂の下には昔中野田というたんぼがありました。中野田と崖線の上をつなぐ坂が「なかんだの坂」と呼ばれるようになりました。(「なかんだの坂市民緑地」案内板の名の由来より)

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不動坂

 世田谷区成城4丁目。喜多見不動堂の北西から 大きく曲がりながら北方向に上る坂(国分寺崖線)。標識なし。成城の町並みから喜多見不動に降りる坂道。赤茶色の関東ローム層がのぞき,昔ながらの切通しの面影を残す。(「世田谷 国分寺崖線散策マップ」より)。坂名は喜多見不動堂に由来する。

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なが坂

 世田谷区成城4丁目。「ビール坂」の坂上より“成城四丁目”緑地の東側を南南西方向に下る坂。標識なし。「ビール坂」と「なが坂」他の坂位置が記載されている。(「砧健康づくり ウォーキングマップ②」より)。参考文献 「砧健康づくり ウォーキングマップ② [成城地区版]」 「みどりの住宅街と国分寺崖線」を歩くきぬた成城地区・喜多見地区健康マップ編集委員会 世田谷地区砧総合支所健康づくり課 編集発行 平成25年10月。

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ビール坂(世田谷区)=ハケの坂調布市

 調布市入間町3丁目と世田谷区成城4丁目・狛江市東野川4丁目の間。野川の谷戸橋の北東側にあるバス停「狛江ハイタウン折返場」の北東50mにこの坂の坂下がある。途中 狛江市東野川4丁目および世田谷区成城4丁目と境界を接する。標識はない。以前 坂の途中に「ビール坂緑地」という看板が出ていたが,今は見あたらない。

 由来他:ハケをその方向に沿うように長く斜めに上下しているためこの坂名になった。〔「調布の古道・坂道・水路・橋」より)。この坂は,調布市と世田谷区の境界にあり,調布市側では「ハケの坂」世田谷区側では「ビール坂」と呼ばれている。世田谷区の「ビール坂」の名称は,かつて坂下にサッポロビールの工場があったことによる。(現在は“パークシティ成城”というマンション群になっている。)*春のお花見の季節には、坂の両側に植えられた桜並木が美しい坂である。 参考文献:調布市文化財調査報告書〔調布の古道・坂道・水路・橋〕調布市教育委員会、平成13年12月10日発行

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かみの坂

 世田谷区成城4丁目。「ビール坂」の坂上よりすぐ西に下る坂。標識なし。「ビール坂」と「かみの坂」他の坂位置が記載されている。(「砧健康づくり ウォーキングマップ②」より)。 

 参考文献:「砧健康づくり ウォーキングマップ② [成城地区版]」「みどりの住宅街と国分寺崖線」を歩くきぬた成城地区・喜多見地区健康マップ編集委員会 世田谷地区砧総合支所健康づくり課 編集発行 平成25年10月。

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成城大学

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成城三丁目緑地

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市民緑地 成城三丁目 なかんだの坂

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不動橋

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関東の富士見百景 富士の見える橋(世田谷区)

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  今日は見えませんでしたが、確かに富士見橋ですね。

 

成城の富士見橋と不動橋

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喜多見不動堂

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成城みつ池

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野川

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神明橋

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世田谷トラストまちづくりビジターセンター

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成城四丁目緑地

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きたみふれあい広場

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国分寺崖線とは>

 立川市国分寺市小金井市等から連なる崖が「国分寺崖線」です。多摩川が10万年以上かけて武蔵野台地を削り取ってできたものです。樹林や湧水等の豊かな自然環境が残り、「世田谷のみどりの生命線」とも言われる場所です。世田谷区では、保全整備の取り組みを進めています。(city.setagaya.tokyo) 

 

国分寺崖線発見マップ>

 平成19年3月「国分寺崖線発見マップ」発行しました。世田谷区内の国分寺崖線には、玉川地域の「おもいはせの路」と、砧地域の「きしべの路」の2つの散策ルートが設定されています。これらおすすめルートを中心に、世田谷の自慢である崖線の自然や文化遺産をみなさんに知っていただくため、「国分寺崖線発見マップ」を発行いたしました。ぜひこのマップを手に、国分寺崖線の魅力を見つけてみてください。

 国分寺崖線発見マップでお出かけしてみませんか「国分寺崖線魅力発見・向上プロジェクト」で区民の皆さんのアイディアで生まれたマップです。(city.setagaya.tokyo

 

<世田谷 国分寺崖線散策マップ> 

 世田谷は、23区の中でもみどりなどの自然環境や近代建築などの歴史的文化遺産が数多く 残されているまちです。(一財)世田谷トラストまちづくりでは、これらを区民共有の宝物として、みんなで協力しながら守り育て、次世代に引き継いでいくために、様々な活動を展開しています。多くのボランティアとともに、区民自らが身近な緑地等の保全・育成を行う活動を 広げてきたことは、都市型トラスト運動の特徴として注目されています。

 (一財)世田谷トラストまちづくりは、都市における緑地の保全及び緑化の推進を図る法人として東京都 知事(当時。現在は世田谷区長)に指定された「緑地管理機構(現在のみどり法人)」です。( せたがやトラスト協会 平成12年

 

 【編集註】坂名等についての解説は、すべて sakagakkai.org に依拠しています。

 

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    『秀樹杉松』94巻2618号 2018-6-7,   hideki-sansho.hatenablog.com #258

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