しばらく休みましたが、10日ぶりに坂めぐりしてきました。①ブログ投稿の写真容量が尽きた、②風呂で肋骨を痛めた、③連日の猛暑が続いた、が理由でした。今日の落穂拾い7回(通算57回)は、坂がまとまってある近場の、桜上水5丁目の5つの坂へ行ってきました。地域の「道の会」が2009年に命名し、地元自治会が設定した標識がある新しい坂道です。
京王線桜上水駅の南直下の「駅前坂」に始まり、西へ「細道坂」「そよ風坂」「タッピング坂」「花火坂」と続きます。いずれも地域の生活感にピッタリの坂名ですね。5つの坂全てが南北に並行して走る坂道で、道の間隔は狭いところで40m、広いところで100mぐらいしかなく、仲良く隣り合っていて、実に微笑ましいです。
それと現地へ行って知りましたが、南北へ走る坂をつなぐ東西の道にも「ゆうやけ道」「ポスト道」「つつじ道」という素敵な名前がついており、標識がありました。南北の坂道が「〇〇坂」、東西の平坦な道が「××道」でした。落穂どころか、今日の大いなる収穫でした。
本ブログ収載の坂解説は「坂学会」sakagakkai.orgに依拠していますが、今回は坂数が少ないこともあるので、いつもの所在地・目印・由来に加えて、坂の方向・長さ・斜度・形態・命名時期なども掲載しました。また、坂めぐり必携の地図帳(昭文社)の該当ページも載せてみました。長さ280m、高低差5mなど、具体的な情報満載です。写真の通り、ここの5坂は全部が直線です。よろしかったら、本号の<坂めぐり>をご覧ください。 / Atelier秀樹
周辺の地図(昭文社。東京23区便利情報地図:街の達人 7000 より)
①駅南坂(えきみなみざか)(通算#537)
世田谷区桜上水5丁目。京王電鉄・桜上水の駅南側すぐ。坂の途中数ヶ所に,地元自治会が設置した標識がある。この道の「愛称」は 駅南坂 えきみなみ ざかです。
南南西方向に上る。125m。緩やか(高低差1m,平均斜度0.5度)直線の緩やかな坂。桜上水駅南口の間近にあり,スーパーや駅を利用する人の往来が絶えません。(「道の会 愛称の由来」より)。命名時期 2009年。
参考文献:2011年2月 桜上水5丁目 「道の会」 愛称の由来 ひと・まち・自然 トラまち PRESS Vol.5 2010年9月 発行:財団法人世田谷トラストまちづくり
②細道坂(ほそみちざか)(通算#538)
世田谷区桜上水5丁目。京王電鉄・桜上水駅の南側すぐ。北からも南からも上って下る。210m。緩やか(高低差5m,平均斜度1.4度)。真っすぐの緩やかに上って下る。狭い坂道坂の途中数ヶ所に,地元自治会が設置した標識がある。愛称がついた中で一番細い道です。この道を利用する愛好者が結構多いです。(「愛称の由来」より)。命名時期・参考文献は同上。
③そよ風坂(そよかぜざか)(通算#539)
世田谷区桜上水5丁目。京王電鉄・桜上水駅の南側すぐ。北からも南からも上って下る。 270m。緩やか(高低差5m,平均斜度1.1度)。坂の途中数ヶ所に,地元自治会が設置した標識がある。由来他:坂の下から線路道に向って歩くと坂の途中で十字路がありその付近が一番「そよ風」を感じます。(「愛称の由来」より)。命名時期・参考文献は同上。
④タッピング坂(通算#540)
世田谷区桜上水5丁目。京王電鉄・桜上水駅の南側すぐ。南から北方向に真っすぐ上る。280m。緩やか(高低差5m,平均斜度1度)。直線の あまり急ではない坂。坂の途中数ヶ所に,地元自治会が設置した標識がある。由来他:昭和15年頃より昭和32年頃まで5-37の角に3階建の立派な洋館があり、地域の目印になっていました。そこに住んでいたのが賀川豊彦さんの通訳や翻訳をしていた ヘレン タッピング さんでした。(「愛称の由来」より)。命名時期・参考文献は同上。
⑤花火坂(はなびざか)(通算#541)
世田谷区桜上水5丁目。南から北方向に真っすぐ上る。230m。緩やか(高低差3m,平均斜度0.7度)。直線のあまり急ではない坂。坂の途中数ヶ所に,地元自治会が設置した標識がある。坂の上より南側に二子玉川・川崎の花火がきれいに観えます。毎年大勢の人が楽しんでいます。([愛称の由来]より。命名時期・参考文献は同上。
〇〇道
◉南北に走る「〇〇坂」とは別に、坂をつなぐ東西の平坦な「道」にも「〇〇道」と名前がついてました。
ゆうやけ道
東西に走る道ですから、夕焼けが美しいでしょうね。
ポスト道
郵便ポスト?うっかり確かめませんでした。
つつじ道
やはり、躑躅確かめませんでした。(何しろ、道に名前がついているのに驚いて、写真撮るのに夢中でした)
桜上水五丁目公園
すぐ近くに日大文理学部があったので、立ち寄って写真を撮ってきました。本ブログ読者の中に、卒業生はいらっしゃるでしょうか?
おられたら、母校の勇姿をご覧ください。
桜上水駅(ゴール) ……………………………………………………………………………………………
『秀樹杉松』95巻2628号 2018-7-2 / hideki-sansho.hatenablog.com #268 ……………………………………………………………………………………………