秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

坂めぐり(第62回=2018-7-24)世田谷区大蔵・砧・砧公園 ~新坂(大蔵)・座頭ころがし坂・愛宕坂・赤土坂・畳屋坂・八季の坂路。~永安寺・仙川・清水橋・大蔵橋(世田谷通)・石井戸橋(祖師谷通)・大蔵水道橋(荒玉水道道路)・日大商学部・三本杉陸橋・世田谷清掃工場・砧公園

 今日の62回目の坂めぐりは、世田谷区の大蔵・砧方面へ行ってきました。昨夜は息子や孫から「熱中症にくれぐれも注意するように」との連絡が入った。今日の坂はちょっと離れた所に分散しているので、避暑も配慮し歩きを最小限にして、バスを2回利用し、細心の注意を払いました。早朝5時過ぎに自宅を出発。

 当初のプランでは、砧公園の八季の坂路は離れているので除外しましたが、坂学会の情報を読み、バスを使ってでも立ち寄るべき場所だと判断し、コースの最後に加えました。立ち寄った甲斐がありました。大収穫です。

 今日もまた、ハプニングがありました。下調べ段階では気づかなかった「おおくら大仏」に会えたことです。

 どちらも今日のハイライトです。どうぞご覧ください。 / Aelier秀樹

 

62回坂めぐり(2018-7-24)

/ 世田谷区大蔵・砧・砧公園

 

小田急線「成城学園前駅」下車 (5:56)

二子玉川行きバスで「永安寺前」下車

(6:35 坂めぐり スタート)

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     成城学園前                              永安寺前

 

永安寺(えいあんじ)

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 永安寺は、東京都世田谷区大蔵六丁目にある天台宗の寺院。当寺院は、元々当地に建立されたものではなく、室町時代鎌倉公方となった足利氏満(足利基氏の子)が没したのち、その菩提寺として足利氏満法号から「永安寺」と称した寺院を、応永5年(1398年)鎌倉の二階堂大蔵谷の地に建立したものが起源になっている。(Wikipedia

 

新坂(大蔵)(しんざか)(#572)

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 世田谷区大蔵6丁目。永安寺西側の坂(国分寺崖線)。北北東に向かって上り。140m。やや急な坂(高低差8m,平均斜度3.3度)。ほぼ直線。標識なし。永安寺の脇を通るこの坂道を上がりきると,懐かしい火の見櫓があります。(「世田谷 国分寺崖線散策マップ」より)

 参考文献:世田谷 国分寺崖線散策マップ」 せたがやトラスト協会 平成12年

 

仙川(せんかわ)と清水橋(大蔵 4.5丁目の境)

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座頭ころがし坂 (ざとうころがしざか)(#573)

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 世田谷区大蔵4丁目。岡本運動公園の南縁に沿って東西に通じる切通しの坂。途中から南に折れて仙川に架かる清水橋に達する。坂上にグランド橋。途中で愛宕坂の坂下に接する。(国分寺崖線の坂)。坂下は北西に向かって,途中から直角に曲がりジグザグに東に向かって上る。230m。やや急な坂(高低差17m,平均斜度4.1度)。複雑に曲がる切通しの坂。標識なし。

 由来他= 競技場から崖地を南下する長坂は緑陰下で素晴らしいが,競技場開設に伴ってできた道である。この坂下から民家の間を南西に,仙川の清水橋にいたる緩い小坂が座頭ころがし坂である。もとは競技場のある台地の方面から下った急坂であったが,一帯の改修によって勾配は緩くなっている。坂名は直接的であるが,目の見えない人が歩けないほどの勾配と雨に荒れたはげしい凹凸に難渋していたのであろう。(「東京の坂風情」より)。

 参考文献:「東京の坂風情」道家剛三郎 東京図書出版会

 

愛宕(あたござか)(#574)

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 世田谷区大蔵4丁目。大蔵運動公園内の陸上競技の西側に沿って北西に上る坂。坂下は“座頭ころがし坂”に接する。北西に上る。140m。かなり急な坂(高低差13m,平均斜度5.3度)。わずかにS字型に曲がる。標識なし。由来他:不明。

 文献:「ふるさと世田谷を語る-大蔵・鎌田・岡本・宇奈根・砧-」 世田谷区生活文化部文化・交流課編集 1999刊

 

仙川を北へ遡上る

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大蔵橋 /  石井戸橋 /大蔵水道橋

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おおくら大仏(妙法寺

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 妙法寺は、東京都世田谷区大蔵にある日蓮宗の寺院。ハイテク大仏である「おおくら大仏」があることで知られている。旧本山は身延山久遠寺。(ウイキペディア

 <編註>今回の坂めぐりについても当然相応の下調べをしたつもりでしたが、妙法寺と大仏さんのことは気がつきませんでした。(弁解すると、地図帳の隅っこにありました)。現地の大蔵橋(世田谷通)の交差点に「おおくら大仏前」と出ていたのでびっくり。バスを待っている方に場所を尋ねたら「あそこですよ!」。何しろ暑いので、妙法寺へはゆかず、仙川から見える大仏さんと看板をパチリ。

 

赤土坂(あかつちざか)(#575)

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 世田谷区砧7丁目。畳屋の坂の坂下から北東に上る坂。北西に上る。170m。緩やか(高低差11m,平均斜度3.7度)。わずかに弧を描いて右に曲がる。標識なし。由来他=昔は赤土の切通であったことに由来する。

 参考文献:「世田谷の古道に沿って」 街・自然ウォッチング せたがやトラスト協会編 1992刊

 

畳屋坂(たたみやざか)(#576)

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 世田谷区大蔵3丁目。日大商学部南側の坂(国分寺崖線)。東に向かって上る。150m。やや急な坂(高低差11m,平均斜度4.2度)。ほぼ直線の坂。標識なし。

 由来他:昔,大八車を引いて降りる時は,後ろを引っ張る人がいないと下ることができなかったという。この坂に畳屋があったことから,畳屋坂と呼ばれるようになった。(「世田谷 国分寺崖線散策マップ」より)。命名時期:2009年

 参考文献:「世田谷 国分寺崖線散策マップ」 せたがやトラスト協会 平成12年

 

「日大商学部前」からバスで環八「三本杉陸橋」へ。三本杉陸

橋から「砧公園緑地入口」まで歩く。

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世田谷清掃工場 / 砧公園

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八季の坂路(はっきのさかみち)(#577)

 入り口には説明板がありました。なお、ここは「坂道」ではなく「坂路」でした。最初は気がつかなかったのですが。

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 世田谷区砧公園1丁目。都立砧公園の東端にある正門近くから北に上り,東中央の砧パークブリッジ付近まで。北北東に向かって上る。120m。ほとんど傾斜を感じさせないくらい緩やか。ゆっくり左右に曲がりながら上る。

 標識:坂の南入口に案内板が設置されている。

→「砧公園 八季の坂路 について 

 日本の四季は春夏秋冬と区別されますが,砧公園「八季の坂路」の両側には,季節を八季に分類して園路沿いの季節感をより豊かにするよう試みました。坂路の両側には,花の咲く花期と実の付く植物を植栽しております。植栽環境の状態を観察しながら,季節感あふれる坂路として管理しますので,「坂路の何処に何の花が咲いているか」みなさんで探して楽しんで下さい。

早春の花 2~3月  サンシュユ,マンサク, クロッカス,スイセンレンギョウ

春の花  4月    ヤマブキ,コデマリ, シラン,シャクヤク

初夏の花 5月 ウツギ,ライラック,ジャーマンアイリス,  シロヤマブキダイアンサス

梅雨の花 6月 クチナシアジサイ, ヘメロカリス, キンシバイ, タチアオイ

夏の花 7~8月 アベリア,ムクゲ,キボウシ,フヨウ,アメリデイゴ, トリトマ

秋の花  9~10月  ムラサキシキブ(実), ヒバンバナ,キキイモ, ピラカンサ(実)

晩秋の花 11月   チャ,ヒイラギ, ハギ,ヤブラン(実),  ニシキギ(紅葉)

冬の花  12~1月  サザンカロウバイ, ツワブキ,カンツバキ, ノシラン(実)

       設置 1997年3月  砧公園管理事務所

 

編註

 四季に早春・初夏・梅雨・晩秋を加えた「八季」は、花咲く時期と実のなる時期に合わせたのですね。

 

 

砧公園「八季の坂路」を彩る植栽

 入口の案内板に書かれているように、「八季の坂路」の両側には「花の咲く花卉と実のつく植物」が植栽されています。名札も立てられていました。

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  ライラック                        シロヤマブキ               イボタノキ

 

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       ウツギ                   アジサイ                キンシバイ

 

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          ノイバラ                ヤマボウシ              ヤマブキ

 

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       アキニレ                  コデマリ                サンシュユ 

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            センダン             カンザン                マンサク

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          ヒュウガミズキ          チョウセンレンギョウ            ハナミズキ

 

砧公園の花壇

 砧公園内の花壇も見事でした。

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東急田園都市線「用賀駅」(ゴール 9:00)

帰宅 11:00 

 

編注>   毎度のことですが、本号も坂名と坂解説は「坂学会sakagakkai.org」に依拠しています。写真は全てAtelier秀樹の撮影によるものです。また、坂名の後の(#〇〇)は、坂めぐりを済ませた坂数の累計です。       ………………………………………………………………………………………………………………….......

  『秀樹杉松』95巻2638号 2018-7-24  /  hideki-sansho.hatenablog.com #278

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