秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

坂めぐり一服 〜北方謙三『チンギス紀』(一、二)を読了できるかな?

 今日は8月6日。広島原爆から73年が経った。今夜から雨が降り、9日までは傘模様がついており、台風も来るとか。8月に入ってから、1日・3日・5日と3回続けて東京の南端の大田区の坂を歩きめぐりました。「落穂拾い」の感があるので、三日間で歩いたのは10坂にすぎません。以前だったら一日で済ます坂数です。異常な猛暑続きの昨今にはぴったりです。 / Atelier秀樹

 

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     北方謙三『チンギス紀』集英社 2018.5.30刊

 

 山小屋に泊まって、翌朝4時に出発したことを思い出しました。今回は4時半頃に起きて、朝一番の5時発の地下鉄に乗って出かけました。場所にもよるが、電車を乗り継いで、遅くても6時半前にはスタート駅へ到着。そんなに早い朝の時刻なのに、歩き始めると汗が出て来るほどの暑さでした。

 

 台風は嫌ですが、猛暑が続いた後なので、ある意味“恵みの雨”とも言える。明日から4日間は坂巡りには出かけません。そこで、ブログのタイトルを「坂巡り一服」としました。「一休み」と具体的に書くか迷いましたが、「一服」を選びました。分かりきったことですが、いつもの癖で「コトバンクkotobank」で確認し、一服に決めました。

 →デジタル大辞泉 ― 1. 茶やタバコを一回のむこと。また、その量。 2. 茶やタバコをのんで、休息すること。一休み。「ここらで一服しよう」

 

 『秀樹杉松』坂巡りは、昨日の第66回で累計595坂となりました。数字的に区切りのいい「50回500坂」(5月16日)で一旦打ち止めを決めました。しかし、若干の未練と、「私のところには来てくれないんですか」という未知の坂の声が聞こえたので、再開に踏み切りました。「落穂拾い」と名付けて7回を楽しんだ後、第58回から全面的な再開となりました。

 

 昨日で「50回500坂」に「16回95坂」が加わったわけですが、23区内の残る坂を「坂学会/sakagakkai.org」で最終的に調べたら、あと30回は軽くかかりそうです。もしかして「100回」に限りなく接近しそうです。これ以上詮索はしません。「一服」ですので、冷たい麦茶(女房自慢の特製)を飲みながら、ふと気を巡らしてみただけです。

 

 私はブログの「プロフィール」の通り、趣味のトップは「読書」です。本を読まない日は皆無と言っても過言でないでしょう。もっとも坂巡りに時間をとられて、読書時間は減ってはいますが。目下は発刊されtばかりの、北方謙三『チンギス紀』を読んでいますが、なかなか進みません。まだ「一. 火眼」の途中で、同時購入した「二. 鳴動」は手付かずです。

 

 なにせ登場人物が多く、人名を覚えるのが苦手な私は、何回となく巻頭の登場人物を参照して確認する始末です。著者の名前や水滸伝などは知ってましたが、作品を読むのはもしかして今回が初めてかも? 調べたら、作家北方謙三は1947年生まれ、中央大学法学部卒。吉川英治文学新人賞柴田錬三郎賞吉川英治文学賞司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞菊池寛賞などを受賞しています。この大作家の作品を読まずに「趣味が読書」というのは、お笑いでしょうか?

 

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 書店で発売されたばかりの2冊を買い求めました。書店の方が「どうぞ」と扇子を一本くれました。「書店もサービスが良くなったなあ」と思いつつ、帰宅して調べたら、新刊2冊同時購入者への出版社(集英社)からの特典でした。立派な扇子で、開いたら著者の自筆で、

陽の光 風 英雄の原野  北方謙三とあり、その後に活字で「チンギス紀 北方謙三」と続き、末尾に小さな字で「NOT FOR SALE 集英社」とあります。

 猛暑の夏にピッタリの扇子で、大変に助かりました。

 

 ”坂巡り一服”で、少しは本格的に読めるかな?

 

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    『秀樹杉松』96巻2646号 2018-8-6  /  hidekisansho.hatenablog.com #286

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