高校野球100回記念選手権大会は、史上初の「東北優勝」を目指す金足農(秋田)と、同じく史上初の二度目の夏秋連覇を狙う大阪桐蔭との激突となったが、一人で連投を重ね疲れが頂点に達した金足農の吉田投手を、強打の大阪桐蔭が打ち崩して優勝の栄冠に輝いた。おめでとう大阪桐蔭!本当に強いですね。
力尽きて優勝戦で敗れはしたが、金足農の準優勝に大なる祝意を表したい。よくやりました!「金足農初優勝」は「東北初優勝」への道につながっていた。「東北初優勝」は東北出身者や東北地方だけでなく、“全国的悲願”の様相さえ見せました。 / Atelier秀樹
ところで、次に掲げる日刊スポーツのネット情報によれば、第1回(1915)の秋田中学に始まり、過去8回も東北勢が決勝戦で敗退しているんですね。
→「 ダル、世那、大越、太田も涙 / 東北勢過去の決勝一覧
東北勢の過去の決勝は以下の通り。
<1915年>
第1回大会。秋田中(秋田)は延長13回、1-2で京都二中(京都)にサヨナラ負け。
<1969年>
太田幸司投手の三沢(青森)は決勝戦で松山商(愛媛)と対戦。延長18回、0-0で引き分け。再試合で2-4で敗れる。
<1971年>
磐城(福島)は小さな大投手・田村の好投などで決勝進出。しかし桐蔭学園(神奈川)に0-1で敗れる。
<1989年>
大越投手の仙台育英(宮城)が決勝進出。帝京(東東京)との決勝戦は0-0で延長戦へ。しかし10回、2点を勝ち越され0-2で敗れる。
<2003年>
ダルビッシュの東北(宮城)が常総学院(茨城)と決勝戦。2回に2点を先制するも逆転負け。
<2011年>
光星学院(青森)が日大三(西東京)と決勝戦。0-11で完敗しまたしても悲願ならず。
<2012年>
光星学院(青森)が2年連続決勝進出。大阪桐蔭に0-3で敗れ2年連続の準優勝。
<2015年>
佐藤世那の仙台育英(宮城)が東海大相模(神奈川)と対戦。6回に6-6の同点に追いつくも9回表に4点を勝ち越され6-10で敗れ準優勝。」
(日刊スポーツhttp://nikkansports.com)
「雪深く練習時間が短いから」が、東北勢が関西勢に敵わない原因みたいにいわれますが、今ではプロ野球球団が東北や北海道にもでき、「日本ハム」や「楽天」も日本プロ野球の頂点に立った実績も生まれました。あの二刀流の大リーガー大谷翔平、西武のエース菊池雄星、三冠王3回・元中日監督の落合博満、……東北出身者は多勢います。
今年の金足農は9度目の挑戦で涙をのんだが、「10度目の正直」の近からんことを切望します。なお、上記一覧のうち、1回目の第1回大会(1915年)時は生前なので知りませんが、私は2回目(1969)の太田幸司投手からは全部鮮明に覚えています。
ところで、今年の秋田を含めてこれまでの9回は、青森3回、宮城3回、秋田2回、福島1回で、岩手と山形はゼロですね。果たして、“10度目の正直”(東北初優勝)の栄冠に輝くのは、果たして何県でしょうか?
<編注>
『秀樹杉松』は、この2660号をもって第96巻を終了し、次号(2661号)から第97巻に入ります。引き続きご愛読ください。
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『秀樹杉松』96巻2660号 2018-8-24 / hideki-sansho.hatenablog.com #300
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