秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

峠の茶屋で一服 ~「坂めぐり」つぶやき(2)

 

 私はツィッターをやってませんが、呟きたいことはいっぱいあります。ブログ<坂めぐり>の中で、時折ツィートを織り込んだりしますけど。1週間に及ぶ峠の茶屋で休憩ですので、読書、クラシック音楽鑑賞の合間に、<坂めぐり>に関していくつかつぶやきます。坂めぐりが終了したら「総括」を書こうかと思っていましたが、そういう硬い話はやめて、前号に続いて、この間の経験や感想をソフトタッチで綴ってみたいと思います。

<坂めぐりは街めぐり>

 何回か書きましたが、坂めぐりは当然に、街 (町)めぐりでもあります。その点において、山歩き・登山とは違います。人々が住んでいる街中に道路があり、坂があるのです。私はかつてウォーキング協会に入って、本格的な「ウォーキング」(ウォーク)もしてました。都内や近辺でおこなわれるウォークに参加したので、けっこうあちこちに行きました。しかし、今回の一連の坂めぐりではもっと多くの街へ足を運びました。

 

 ウォークは文字通り歩くのが主眼で、周辺を眺めたり立ち寄ったり、まして写真を撮ることなどはありません。特に20キロ、30キロなどの長距離になると、脇目も振らず、ただひたすら速く歩くだけです。ところが私の<坂めぐり>は、自分で調べて、めぐる坂を決め、コースを定め、カメラと地図を持参して出かけます。下調べ、事前スタディが必要で大変です。十分な下調べができたと思っても、現地に赴くと場所や道順が分からなくなることはしばしばです。

 

<写真撮影>

 坂には当然に上りと下りがあります。両方の写真を撮ります。坂標識があればそれも写真に収めます。行ったり来たり、上ったり下ったり。坂の近辺には、どういうわけか、神社、お寺、学校、公園などがあります。それらの写真も可能な限り撮ります。港区などの場合は。外国の大使館もあり、「撮影はダメです」と警官にに制止されました。周辺警備の警官を問い詰めたところ、「撮影禁止ではないが撮らないようご協力を願いたい」ということでした。だが、門前に立っている警官は「撮影してないというなら、確認したいのでカメラを見せてください」。これではまるで犯罪者に対する強制捜査。そんな権利はないはずだ、ともちろん拒否しました。

 

 学校についても、生徒を写したりしてはいけないので、わざわざ離れたところから建物を撮影するなどの苦労もあります。学校によっては、「写真撮影はしないでください」と言われたりしますが、坂めぐりブログに写真が出るのは、ある意味学校の宣伝にもなっているはずです。守らなければいけないのは「生徒は写さない」で、これはもちろん最低のマナーです。

 

 私は坂周辺の建物だからといって、なんでも取り上げることはしていません。例えば「八幡坂」に隣接する八幡神社は、原則として撮影します(坂名の由来となっているから)。また、坂学会の坂説明文に「〇〇小学校の脇を入る」などと坂の目印として書かれている場合も、その〇〇小学校を取り上げます。直接の関係がなくても、近辺に有名な建物、名所旧跡等がある場合は可能な限り写真をそえます。例えば、永田町の坂なら国会議事堂。そういえば、同じ永田町でも首相官邸では撮影を禁止され、(おかしいとは思ったが面倒なことにならないように)撮影をやめました。

 

 『秀樹杉松』99巻2712号 2018-10-26/  hideki-sansho.hatenablog.com #352