秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「仏滅」 気にしますか? ~ <100回坂めぐり> 秘話~

板橋区 

東北から“青雲の志”に燃えて上京した私は、最初は板橋区に住みました。池袋に近い大山とか常盤台はよく覚えています、東上線成増とか志木は遠くの田舎だと思っていました。その成増方面にまだ巡っていない「坂」がだいぶ残っていたので、やっと行くことにしました。 / Atelier秀樹

 

 実際に成増赤塚は23区の北西部で、埼玉県に接しています。5年前の「川歩き」(「親川記」として本ブログにアップ済み)の際には、「白子川」歩きで埼玉県境まで行ってきたので、懐かしい場所です。坂めぐりはあと何回か残っていますが、100回記念巡りが板橋区になったのも、感無量でした。 

 

六曜 

 さて、暦を見ると「六曜」の大安、仏滅、友引などが出ています。目出度いことは大安に、葬式は友引を避ける、大事な行事は仏滅を避けるなど、、、。「迷信だ」と言われる一方で、行事の計画などの際はなんとなく縛られているのが現状でしょうか。決まっているのは曜日なので、これには誰でも、どんな組織でも拘束されます(例えば日曜日は会社が休み)。しかし、今日は「仏滅」だからと行って、外出をやめて家に閉じこもる人は、少ないでしょう。あなたは如何ですか?

 

 私は日常生活で六曜」には無関心です。暦を見るときは日にちと曜日だけです。ただ、何かの時にはちらっと目に入ります。でも、それを知ったからと言って、その日の予定に影響することはありません。何か事が上手く運んだりして、「ああ、今日は大安だったな」。その逆の時は「やっぱり今日は仏滅だったのか」....その程度です。

 さて、11月3日は文化の日で土曜日でした。隔日のシルバー就業も休み。ちょうど「坂めぐり」の100回目にあたるのは知っていました。前日にちらっと暦に目を走らせたら「仏滅」でした。勿論そんなことは意に介さず、予定通り行ってきました。前号に書いたように、巡った板橋区の成増界隈の7坂は、記念日に相応しいいい坂ばかりでした。

 

 前号で書かなかったことがあります。それは坂巡りそのものではないし、あまり宣伝することでもないと思ったからです。しかし、二日後の今日になって、やはり記録にとどめておいたほうがいいかな?、と思い本号を起こすことにしました。

 

 1)成増へ行くわけだから、昔なら池袋から東上線でしたが、今は地下鉄副都心線の新宿3丁目から一本で行けるようになったのは、調べてわかりました。新宿3丁目で和光市行きの急行に乗りました。成増には当然停まると思ったからです。ところが乗って見たら、成増には止まらないことがわかりました。地下鉄と東上線は別で、副都心線の駅は「成増」ではなく「地下鉄成増」でした。地図でこの違いは知ってましたが、急行が「地下鉄成増」で停まらないとは思いませんでした。次の「和光市」で停まるようになっているのです。普段通勤に使っている人からは笑われるでしょうが、このつまずきが今日の第1号でした。

 

 2)「地下鉄成増」へ行くには、手前の小竹向原」で下車してローカルに乗り換えねばならない。待っていたら電車が来たので乗ろうとしたら、「この電車は和光市方面にはいかないのでご注意ください」のアナウンス。おかしいと思って慌てて降りて隣の人に訊いた、乗ろうとした電車は地下鉄ではなく、西武線ということがわかり、ビックリ。この小竹向原」で西武線が地下鉄と接続する。まさか、同じホームの片側が地下鉄、片側が西武線、…考えられない構造にはついていけません。これが二度目のつまずき。

 

 3)坂めぐりの2番目「おなかや坂」から3番目の「出口坂」へ着きました。なんか気になるので撮影済みの写真を見たら、すでに3つの坂を巡った感じ。小休止をとって地図とにらめっこ。さっき写真を撮ったのは、以前すでに歩いた「太郎坂」ではないか。さらに、その手前の「おなかや坂」の写真をとったかどうか、が急に自信がなくなりました。100回記念だから、「おなかや坂」へ引き返して確認することにしました。

 

 4)疲れた足を引きずるようにして、今来たばかりの道、すなわち三園通の「宮前公園前」交差点を目指した。やっと着いたらそこは「上赤塚交番南」でビックリ。仕方ないので、三園通を北上して「宮前交番前」へ、ずいぶん遠回りしました。こうしたミスは私には珍しくないのだから困ったものです。やっと乗蓮寺へ着いて「おなかや坂」の写真を撮る。念のために撮影済みの写真を総点検したら、どうやら「おなかや坂」の写真は二度目であることがわかりました。こうなると、ボケ?

 

 5)結果的には引き返す必要がなかったのに、記憶に自信がないばっかりに、時間かけて来たばかりの道を戻るしかも道を間違えてさらに時間がかかり歩き疲れる。以上のことは、言うまでもなく、方向音痴、ボケ?が絡んだもので、今日の「仏滅」には全く関係ないのは明白です。それでも「今日はまさに仏滅そのものだった?」、と思いを巡らして苦笑。これも人生ですね。

 

 6)念のために、100回記念の坂めぐりの地図の写真を掲げました。ご覧ください。

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 この地図の左側に出てくる「太郎坂」「小井戸坂」「百々女木坂(すずめきざか)」は、5ヶ月前に歩いた坂です。

 今回巡ったのは、左上の「石坂」「おなかや坂」、真ん中右寄りの上から「出口坂」「藪の坂」「つるし坂」、右下の上から順に「大堂の坂」「番匠免の坂」です。

  

 <編注>この2720号で第99巻が終了し、次の2721号から第100巻が始まります。

 

 『秀樹杉松』99巻2720号 2018-11-5 / hideki-sansho.hatenablog.com #360