秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

佐伯泰英『居眠り磐音』が復活。来月から決定版の刊行開始。まずは正月早々、物語の序章『奈緒と磐音』が発売されました。松坂桃李の磐音役で映画化、5月17日公開。

 

 佐伯泰英の『居眠り磐音 江戸双紙』全51巻双葉文庫)を、感動の裡に読みきったのは、確か3年ぐらい前でした。質量共に、“平成最大の人気シリーズ”といわれる大長編。これに著者が手を入れ、一層の鋭さを増した“決定版”(文春文庫)として蘇る、という新聞広告を見て、びっくりして書店に駆け込みました。

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                 ↑  佐伯泰英『居眠り磐音 奈緒と磐音』(文春文庫 2019年1月)

 

 書店の新刊本コーナーに、奈緒と磐音 居眠り磐音」が積まれていたので、早速購入し一気に読みきりました。

 巻末の「あとがき」には、こう書かれています。

「文春文庫の決定版の『居眠り磐音』第1巻『陽炎の辻』が2月に刊行されるのを機に、スピンオフ(派生作品)あるいは外伝として、磐音と奈緒の幼年期から青年期を新たに書いてみました。

 長大な物語の序章というべき『奈緒と磐音』をお読みになり、二人の無垢にして清純な愛情がどう変転していったか、決定版『居眠り磐音』にてお楽しみいただければ、作者はこれ以上の幸せはございません。」

 <磐音は「いわね」と読みます。

 

<『居眠り磐音』映画化、5月17日公開> 

→ 「また文春文庫『居眠り磐音』の刊行と合わせ、新しい御代を迎える5月17日

松坂桃李君が新たなる磐音役に挑戦する映画『居眠り磐音』が公開されます。文春文庫『居眠り磐音』決定版とともに是非お楽しみ頂けたら、幸甚でございます。」

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佐伯泰英さん、菊池寛賞 受賞おめでとうございます>

 これだけの大作家に「文学賞」の授与がないのを、不満・不思議に思っていましたが、買ってきた文庫本のカバーの「著者紹介」蘭の末尾に、「2018年、菊池寛賞受賞」とあり、「当然だ、遅かった」「佐伯さん、おめででとうございます!」と声を出しました。

 もし、「磐音復活」のニュースを未だご存知ない方がおられたら、すぐ書店にお駆けください。なお、“決定版”『居眠り磐音』(文春文庫)の第1巻『陽炎の辻』は、来月の2月発売で、以降毎月2冊ずつ順次刊行と発表されています。新春早々のビッグニュースですね!

 

『秀樹杉松』102巻2773号 2019-1-7/hideki-sansho.hatenablog.com #413