秀樹杉松

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橋下徹『沖縄問題、解決策はこれだ!』を読む(8)  第2章「こんな重要な沖縄だから喧嘩に勝てる」、第3章「沖縄ビジョンX」

 

 大阪府知事、同市長としての改革の実績、地域政党大阪維新の会」、国政政党「日本維新の会」の創設などにより、橋下徹を首長、政治家として知らない人はいないと言ってもいいでしょう。同氏が沖縄県で行なった講演会での話を基に加筆してまとめたのが、本ブログで取り上げている『沖縄問題、解決策はこれだ!これで沖縄は再生する』です。 / Atelier秀樹

 

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 7回にわたって、第1章「沖縄問題に取り組むための心得」を紹介しました。密度が濃くレベルの高い政治問題、沖縄の米軍基地問題の解決策に正面から挑戦した、歴史的ともいえる啓発・提言書です。これまでの7回は「沖縄問題に取り組むための心得」そのものでしたので、なるたけ本文に即して書き上げましたが、第2章~第4章はそうはいきません。大幅に編集方針を変えて、エッセンスに絞り込むことにしました。

 

 ですが、本書の全文章、一言一句が「エッセンス」の塊みたいですので、絞るのは容易なことではありません。関心のある方は、いやあまりない方でも、いずれは内閣総理大臣になることも期待される大政治家で、特に沖縄問題の解決には欠かせない人物ですので、この際できたら本書そのものに目を通していただければ、と思います。

 

 さて、第2章、第3章は節(著者は「節」とはしておらず、⚫︎で始めていますが)の見出しだけに留めます。大方の内容はある程度想像できるかと思います。

 

第2章 こんな重要な沖縄だからケンカに勝てる

⚫︎地政学の世界地図にみる日本と沖縄

⚫︎冷戦後の世界覇権争い

⚫︎主権国家がある以上、覇権争いは繰り返される

⚫︎アジア太平洋地域を重要しつづけるアメリ

⚫︎中国を牽制するトランプ大統領の政治的アクション

⚫︎国際政治の要衝としての沖縄

 

第3章 沖縄ビジョンX  1996年国際都市形成構想のブラッシュアップ

 

⚫︎経済活性化こそ地域活性化の道

⚫︎外部有識者のアイデアはそのままでは役に立たない

⚫︎オンリーワンとなる「ビジョンX」の作り方

⚫︎大坂ビジョンX ー「中継都市」と「付加価値都市」の二本柱

⚫︎大阪府・市の一体化こそ「ビジョンX」成功のカギとなる

⚫︎2025年大阪万博開催決定は、まさに大坂ビジョンXの実行の賜物

⚫︎大阪万博の成功要因は、やはり「大阪都構想

⚫︎外国人観光客を引き寄せる、魅力的な「中継都市」とは?

⚫︎残念だった1996年沖縄「国際都市形成構想」

⚫︎沖縄を東洋一の観光リゾートにする

⚫︎一国二制度の作り方

⚫︎「一市二制度」で地域は生まれ変わった

⚫︎国家戦略特区制度の難しさ

⚫︎シンガポールの観光戦略から学べること

⚫︎沖縄には統合型リゾート(IR)を誘致できるチャンスがある

⚫︎普天間基地跡地をIRとして開発する

⚫︎沖縄南北鉄道の敷設費用を国に負担させる

⚫︎東洋一の観光リゾート地に重要なのは「空気感」

⚫︎経済活性化は、民間事業者に任せるのが肝だ

⚫︎補助金を切れば知恵が生まれる

⚫︎沖縄の選挙結果を受けて僕は持論を変えた

⚫︎選挙結果の尊重こそが、沖縄問題の解決の切り札

⚫︎「手続き法」の制定こそが、沖縄問題の解決の切り札

⚫︎日本全国を対象にした「手続き法」で国会議員を本気にさせる!

⚫︎手続き法は基地を含む「NIMBY」問題を解決する切り札にもなる

⚫︎日米地位協定」改定以前に改革しなければならないこと

 

 以上26節(⚫︎)の見出しは上記の通り137ページ、26項目に及ぶ、本書の根幹となる「沖縄ビジョンX」です。膨大なものですので、まず見出しだけを掲げました。ご覧いただければ、本書の内容の大まかな見当はつくかと思います。ただし、幾つかの⚫︎につては、少し本文も紹介したいと思います。(以下は次号) 

 

『秀樹杉松』103巻2797号 2019.1.31/ hideki-sansho.hatenablog.com #437