秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

うたごえ喫茶 ♪ともしび♪ の司会者 ~金指修平、中西明、山岸あかね、清水正美、小川邦美子、、、、、。

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新宿の「うたごえ喫茶ともしび」に行き始めて半年くらい。店の様子・雰囲気も少しはわかり、自分が知っている歌は大声で歌います。「放歌高吟」とはとても言えない「蛮声張り上げて」でしょう。ちなみに、ネットで検索すると「蛮声」は野蛮な大声・下品な大声とあります。また、自分の大好きな歌だと、前に出て行って(人前で)歌うこともタマにあります。

 

それにしてもいつも感心するのは、

司会者やピアノ伴奏者がどなたも優秀だということです。ピアニストは伴奏だけなので影に隠れている感じですが、司会者はお客さんの前に立って、歌の順番を決めたり、自らも歌ってリードします。店内のお客さんのリクエストは、演奏中でもどんどん寄せられますから、選曲、順番を決めて進行することは大変な仕事だと思います。(リクエスト多い場合は応えられない曲も当然出ます)

 

司会者は曲によっては、店内で他の業務に携わっているスタッフに声をかけて舞台にきてもらい、一緒に歌ったり、一人で得意の歌を歌ってもらったりします。合唱曲の場合は、複数のスタッフに声をかけて、素晴らしい合唱を聞かせてくれる場合もあります。

「司会」と言っても、単に事務的に進行するのではなく、その曲の由来や、自分との関わりなども語ってくださるのです。その他司会の冒頭や途中で、カレントトピックスや思い出話なども披露してくれたり、実に大変な役割を担い、それを見事にクリアしています。

予めお店から送ってあるハガキ持参のお客さんが見えている場合は、誕生祝いのセレモニーもあります。

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『「うたごえ喫茶ともしび」の歴史』は、発刊を見ずに直前に他界された大野幸則さんの労作・大作・名著といえる遺作です。

本書の「司会者の果たす役割」(上巻p.217) に、次のように書かれています。

 

「…ともしびのホールなどでの公演では、司会者の果たす役割もまた、とても大きいものがあります。普段の店でももちろんそうですが。そういったシチュエーションで抜群の力を発揮したのが日高孝でした。日高は、気に入った衣装を身につけるととたんにシャキッとし、開演と同時に観客を一気に引きつけ、堂々とかつ洒脱な名司会者に変身するのでした。…会場の雰囲気を作り出すのがとてもうまく、高揚した気持ちとでもいいますか、単なる興奮ではなく、そこに心や想いは強く貫かれているのを感じるのです。…日高自身の人間性と文化に関する造詣に裏打ちされた、実に繊細な感覚と綿密な計算に基づいて司会していたことが伺われます。…」

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司会・進行に当たるスタッフは、それぞれの個性・持ち味などを活かして、どなたも立派に“任務”を果たしている事に、私は尊敬の念を抱きつつ、歌を楽しんでいます。いうまでもなく、とてもじゃないが私には「司会者」は務まりません。いつも「ご苦労さま」「ありがとうございます」の気持ちでいっぱいです。頑張ってください!

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明日6月3日は、旧暦の皐月=五月(さつき)1日です、これからの6月の晴天が本来の「五月晴れ」ですね。実はきのう(6月1日)「ともしび・♪お昼のうたごえ」へ行ってきました。司会は山岸あかねさん、ピアノ伴奏は長嶋真美さんで、満員の盛況でした。

 

この日は、金指修平さん(司会者)がスタッフとして来店されており、今日の司会者の山岸さんの依頼で、何曲か歌を披露してくださいました。金指さん、山岸さんはともにベテランで、山岸さんの司会、金指さんの歌唱、長嶋さんのピアノ演奏、はとても素晴らしかったです。

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この際だから、毎月出る店のチラシ「お昼のうたごえ出演者」の名簿から、

現在のともしびの司会者をリストアップしてみました。錚々たるメンバーをご確認ください。

 

石垣美恵子、小川邦美子、金指修平、桜田芳子、清水正美、津田伸子、寺谷宏、中西明、藤崎健太、本道亮、山岸あかね、行貝ひろみ、吉田正勝

 

きのう金指修平さんと山岸あかねさんにお会いできたのは、とてもラッキーでした。お二人とも力量が高い、超ベテランと見受けました。別の日に金指さんの歌(曲名は忘れたが、カンツオーネ?)を聴き、身が震えるような感動を覚え、終了後金指氏にその感動を伝えました。

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前掲の大野幸則『「うたごえ喫茶ともしび」の歴史』の記述から少し引用します。

 

→ 1970年代半ば、「亀戸店では、金指修平、小川邦美子、溝田恵美子(山岸あかね)、、、がはつらつと活動を始めていました。」(上巻 p.194)

 

→ 1975年専従配置

出演一班= 伊藤晴夫、大野幸則、金指修平、金指志保子

出演二班=中西明、溝田恵美子(山岸あかね)     (上巻 p.209)

 

→ 1980年代初めの団員たち

この頃入社した専従団員をを紹介します。

清水正美、小川邦美子、吉田正勝桜田芳子、行貝ひろみ 斎藤隆

(上巻 p.247)(現在いる方に限定し、以外は割愛しました) 

 

上記の記述から見ても、金指さん、山岸さんは、今をときめく清水正美さん、小川邦美子さん、達より少し古い世代と思われます。清水さん、小川さんをベテランとすれば、金指さん、山岸さんは超ベテラン?

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ところで、店内で写真撮影する人は見かけません。店長の斎藤さんにお願いしたら「お客さんの顔は写さないでください。店のスタッフは構いませんが」。お客の顔が入らないように撮影するのは容易ではありません。歌の進行の邪魔になってもいけないし、「あの人何?」と雰囲気を壊してもいけないので、なかなかチャンスがありません。

結局、山岸さんの写真を撮ることはできませんでした。かろうじて金指さんの歌う姿1枚だけの撮影に終わりました。

金指修平さんは3曲ばかり歌われましたが、この写真は、さだまさし『無縁坂』の時だったかと思います。素晴らしい歌唱でした。

熱唱する金指修平さん

(ピアノ伴奏:長嶋真美さん)

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(写真撮影:Atelier秀樹)

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最後に、きのうリクエスを山岸さんがさばいて、みんなで歌った曲名(24曲)を掲げます。例によって私は、青い山脈、銀色の道、心騒ぐ青春の歌、を前に出て蛮声を張り上げました。

憧れのハワイ航路、 Believe、世界に一つだけの花青い山脈、銀色の道、黒い瞳の、赤いサラファン、泉のほとり、ほたる、ラ・クカラチャ、シェリート・リンド、ブルーシャトー、君をのせて、生命をささえて、牧場の朝、時代おくれ、22才の別れ、無縁坂、私の子供達へ、武田の子守歌、どこまでも幸せを求めて、夢路より、家路、心騒ぐ青春の歌、一週間、五月の恋人、おゝシャンゼリーゼ、上を向いて歩こう

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『秀樹杉松』107巻2868号 2019.6.2 hideki-sansho.hatenablog.com #508