秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

がんばれ‼︎~ 大坂なおみさん! 東北楽天イーグルス!

 

 

こ難しい「坂研究メモ」を8回も連載してしまい、「坂」に関心のない方にはすみませんでした。一段落したので、いつもの軌道に修正します。(ただし、今後も時に応じて「坂研究メモ」を書きますので、悪しからずご了承ください)

…………………………………………………………

f:id:hideki-sansho:20210602195930j:plain

 スポーツニッポン」2021/6/2 第1面記事

........................................................................

 

今日は「コロナ接種」しました。本当に”あっという間”でした。「2〜3時間後に、腕に少し痛みが出るかも」と言われたが、なるほどその頃になったら、微かにそんな感じがしたが、どうということはない。女房に訊くと「私はそんことは気にしない」と強気。何はともあれ、接種が終わってホッ

..............................

 

さて、私はプロ野球東北楽天」ファンなので、楽天勝利の翌日はスポーツ紙の写真入りで投稿したりしますが、今シーズンはその機会が少なくなりました。楽天ソフトバンクと首位争いしてはいますが、(きのう現在) 首位ソフトBと最下位日本ハムのゲーム差は7.5しかなく、6チームの混戦です。

 

楽天不調でしばらくスポーツ紙を見てなかったが、「たまには楽天が負けた試合の記事を読んでみようか」とコンビニへ。「ニッカン」が売り切れらしいので、「スポニチ」を買いました。なんか知らないが、1面が黒くて、しかも横文字が大きく並んでいる。「どうせ(俺には関係ない)競馬の記事だろう」と家へ持ち帰りました。

....................................................

パ・リーグ東北楽天イーグルスセリーグ東京ヤクルトスワローズに敗れた記事をご覧ください。ヤクルトファンには朗報ですね。

 

f:id:hideki-sansho:20210602200055j:plain

.........................................................

 

1面をよく見たら横文字は ”Smile Again NAOMI”。この程度の英語なら私にもわかる。しかし「どういう意味だろう?」と、よく見たら、手を挙げた女性の写真が載っている。この写真と「NAOMI」でやっと、今話題注目の、

大坂なおみ選手のことだろうと判断。「大坂のツイッター全文」という小さな見出しを見つけて、この1面記事の意味がようやく理解できたのです。

 

向かって右端には、「うつ告白」「全仏棄権」「当面休養」の活字が縦に踊っています。この写真記事に接して、本当に驚きました。どうぞ、トップに掲げた写真をご覧ください。がんばれ、大坂なおみさん!

………………………………………… 

写真:Atelier秀樹

……………………………

『秀樹杉松』122巻3787号 2021.6.2/ hideki-sansho.hatenablog.com #827

坂研究 No.8   岩手県の坂(4)~市町村別、坂名の五十音順にまとめてみました。

 

 

岩手県の坂」もNo.4となり、大詰めを迎えました。岩手県市町村別(五十音順)、坂名の五十音順にまとめました。しかし、調査研究途上の未定稿であることに変わりはなく、あくまでも、”叩き台”に過ぎません。これからが大変です。

 

実はここ1両日、岩手県盛岡市教育委員会に電話で問い合わせましたが、現地での「坂研究」はやはり”未だし”と感じました。ご多忙中にも関わらず、真摯に対応していただき、感謝とお礼を申し上げます。応対に当たってくださった方に率直にお話しました。「これを機会に、あなた自身や貴教育委員会の『坂』への関心が一層向上することを希望します」と。

 

『秀樹杉松』に稚拙な「坂研究メモ」を連続投稿するのも、一人でも多くの方が「坂」に関心を持っていただければ、という願いに基づいています。「坂歩き」や「坂研究」が、全国に広まることが、私の強い願望(夢?)です。

................................................

今回の「岩手県の坂」調査で次の5つのネット情報を知ったことは、感動すべき大きな成果でした。心からの敬意と感謝の気持ちを込めて引用させていただきました。

 

1)「 いちのせき市民活動センター」(center-i.org)の、「自由研究 おらほの坂

2)久慈市立平山(たいやま)小学校の、通学路の坂への命名

3)もりおかの坂-イワテライフ日記iwatelife.blog.fc2.com

4)「峠データベース」(pdb.the-orj.org

5)地名資料IV『坂、越、峠』(kin-imai.com

 ..................................................

 

f:id:hideki-sansho:20210531204653j:plain
f:id:hideki-sansho:20210531204707j:plain

 

一関市

赤坂

石名坂

化粧坂

下真坂

長坂

早坂

 

一関市の坂

センターの自由研究 おらほの坂 - いちのせき市民活動センターwww.center-i.org) 

東山:ごりんざか(長坂字里前)

大東:乙女坂(摺沢字堀河ノ沢)

千厩:ダンノキ坂(清田字境)

一関:女殺し坂(真柴字蔵主沢)

室根:どっこ坂(折壁字聖沢)

川崎:八幡坂(薄衣字八幡)

花泉:馬越坂(永井字西狼ノ沢)

藤沢:我慢坂(西口字荒巻)

 

各地域協働体からの情報 + 市民フェスタ センターブースで公開アンケート結果(回答数 10) 

一ノ関

草たれ坂(たれくさ坂)

文吾坂

日形坂

五右エ門坂

清水坂

鍛治坂

旗坂

小坂

奈良坂

松森坂

はのした坂(はなし坂)

楊(よお)坂

関中坂

くそったれ坂

一反坂(三関字外山)

花泉

さいみ坂(関が丘)

大日向坂

坂下(通称坂の下)

馬越坂(まごえ坂)

狩野坂(かのさか)

稗田坂(へださか)

麿森坂(現 八幡坂)

鹿島坂

石名坂

いずみず坂

なす畑坂

大東

地蔵坂

大森峠

乙女坂

眺めが崎

車坂

学校門坂

おとめ坂

石奈坂

千厩

バンザイ峠

サイダミ(西見田?)長嶺

スギダイラ(杉平?)長嶺

中の峠

東山

みのきざ坂

五輪坂

萩生峠(反行峠)

半行峠(萩生峠)

寺峠(正法寺峠)

山毛欅(ブナ)峠

車峠

七曲り峠

長坂

川崎

八幡坂

《藤沢》

名乗り坂

平泉

月見坂

f:id:hideki-sansho:20210531205033j:plain
f:id:hideki-sansho:20210531205047j:plain

 

奥州市

赤坂

石名坂

稲荷坂

閑居坂

化粧坂

九才阪

白井坂

人首坂

本浄寺坂

武道坂(江刺梁川)

宮坂

 

大船渡市

神坂

 

釜石市

女坂(めざか)

 

北上市

赤坂

瀬峰

堂坂

松坂

竜行坂

 

久慈市

卯坂

国坂

長坂(山根町

早坂

松坂

久慈市立平山(たいやま)小学校>通学路の坂

なかよし坂

げんき坂

ふれあい坂

 

滝沢市

市の木坂峠

根掘坂

 

遠野市

赤坂

玄吾坂

 

二戸市

嘔(うた)ノ坂(似鳥)

ウト坂(浄法寺町

久府坂

舘坂(似鳥)

ダンジャ坂(金田一湯田)

早坂

馬助坂(ますけ)

 

八幡平市

石名坂

葛坂

保戸坂

湯坂

 

花巻市

赤坂

円城寺坂(城内)

葛坂

日蔭坂(湯口)

武道坂

ミステリー坂(東和町

 

宮古市

赤坂

 

f:id:hideki-sansho:20210531205421j:plain
f:id:hideki-sansho:20210531205436j:plain

 

盛岡市

赤坂

駆け上がり坂

権現坂

白百合坂

舘坂(サイカチ坂)(前九年)

たんぞう坂

名乗坂

松坂 

 

もりおかの坂 - イワテライフ日記iwatelife.blog.fc2.com

 ~岩手県盛岡市に住むある男の日常と最近の町の様子

その1 <仮称>谷小路坂(本町通)

その2 山岸三丁目の坂(山岸)

その3 <仮称>朝市坂(神子田町)

その4 <仮称>えんとつ坂(茶畑)

その5 <仮称>知事坂東中野町

その6 <仮称>東中野坂東中野町

その7 駆けあがり坂(長田町)

その8 郵政坂<仮称>(館向町)

その9 教会坂<仮称>(館向町)

その10 館向の北にある岩手山が見える坂(館向町)

その11 手掛松坂<仮称>(高松)

その12 三馬坂<仮称>(厨川)

その13 永福寺坂<仮称>(山岸)

その14 くぎられ坂<仮称>(山岸)

その15 第一山王バイパス坂<仮称>(山王町)

その16 おなが坂<仮称>(住吉町)

その17 八雲坂<仮称>(住吉町)

その18 城東坂(東新庄)

その19 桜ヶ丘坂<仮称>(山岸)

その20 裏坂<仮称>(茶畑)

その21 新庄町の坂新庄町

その22 境坂<仮称>(月が丘)

その23 宿田後坂<仮称>(前九年)

その24 大誘坂<仮称>(上米内)

その25 岩清水坂<仮称>(岩清水)

その26 いちょう坂<仮称>(三ツ割)

その27 こんぴら坂<仮称>(三ツ割)

その28 曲尺坂<仮称>(三ツ割)

もりおかの坂 その29 たんぞう坂(三ツ割)

その30 いけない坂<仮称>(岩脇町)

その31 岩脇坂<仮称>(岩脇町)

その32 学び舎坂<仮称>(黒石野)

その33 高松の坂<仮称>(高松)

その34 老梅園坂<仮称>大慈寺町)

その35 柵坂(黒岩坂)<仮称>(上田)

その36 下町坂<仮称>大慈寺町)

その37 庚申坂(待つ坂)<仮称>(緑が丘)

その38 上田堤の長い坂(宇登坂?)(上田堤)

その39 狐崎坂<仮称>(上田)

その40 ふちどり坂<仮称>(上田堤)

その41 高松団地の坂(ことわられ坂)<仮称>(上田堤)

その42 配水場坂<仮称>(高松)

その43 高松の兄弟坂 兄坂<仮称>(高松)

その44 高松の兄弟坂 弟坂<仮称>(高松)

その45 スタンド坂<仮称>(緑が丘)

その46 東新庄一丁目のびっくり坂(東新庄)

その47 朝香坂<仮称>(小杉山)

その48 田屋前坂<仮称>(中野)

その49 小山坂<仮称>(東山)

その50 松坂(名須川町)

その51 第四山王バイパス坂<仮称>(小杉山)

その52 四ツ家の教会坂<仮称>(本町通)

その53 内科坂(永泉寺坂)<仮称>(松尾町)

その54 洗張坂(八幡隠れ坂)<仮称>(八幡町)

その55 大膳坂(生々洞坂)<仮称>愛宕町

その56 お別れ坂<仮称>(北山)

その57 旧桜山坂(盛岡の南部坂)<仮称>(北山)

その58 天神坂<仮称>新庄町

その59 ほっそり坂(やや紫陽花坂)(小杉山)

その60 松園の教会坂<仮称>(西松園)

その61 西松園一丁目の坂(西松園)

その62 県立博物館近くの坂(上田)

その63 うどん坂(観音坂)<仮称>(上田)

その64 東松園小への坂(東松園)

その65 県営松園北アパートの坂(東松園)

その66 松中坂?(松園中学校の坂)(東松園)

その67 松園小学校への坂(松園)

その68 松園小学校の南側の坂(松園)

その69 網目坂(深沢小坂)<仮称>(東黒石野)

その70 カナダ坂<仮称>(東黒石野)

その71 安倍館町への坂(安倍館町)

その72 前九年二丁目の坂(前九年)

その73 エイチ坂<仮称>(安倍館町)

その74 上堂三丁目の坂(上堂)

その75 布袋坂<仮称>(上堂)

その76 上堂三丁目の小さな坂(上堂)

その77 上堂三丁目のびっくり坂<仮称>(上堂)

その78 祠坂<仮称>(上堂)

その79 山王坂<仮称>(山王町)

その80 山王の階段坂<仮称>(山王町)

その81 山王の階段坂 その2<仮称>(山王町)

その82 徳清坂<仮称>(仙北)

その83 ガード坂(青物町坂)<仮称>(仙北)

その84 第三山王バイパス坂<仮称>(小杉山)

その85 東新庄二丁目の坂(東新庄)

その86 新庄坂(岩山坂)<仮称>(東新庄)

その87 東桜山坂<仮称>(東桜山)

その88 富士見坂(巌鷲坂)<仮称>(つつじが丘)

その89 川徳コーポラスへの坂(つつじが丘)

その90 つつじが丘団地の坂(つつじが丘)

その91 つつじが丘へのバスが通る坂(才ノ神坂・周波坂<仮称>)(加賀野)

その92 妙泉寺坂<仮称>(東新庄)

その93 送迎坂(幼稚園坂)<仮称>(紅葉が丘)

その94 まんなか坂(みぞ坂)<仮称>(紅葉が丘)

その95 紅葉が丘のびっくり坂<仮称>(紅葉が丘)

その96 祭壇坂(神殿坂)<仮称>(紅葉が丘)

その97 紅葉が丘のかがみ坂<仮称>(紅葉が丘)

その98 つなぐ坂<仮称>(山岸)

その99 栗の木坂<仮称>(山岸)

その100 大清水坂<仮称>(清水町)

その101 岩清水から三ツ割への坂(岩清水)

その102 図書館坂<仮称>(高松)

その103 ハリストス坂<仮称>(高松)

その104 さつい坂<仮称>(高松)

その105 高松二丁目まんなかの階段坂(高松)

その106 八幡森坂<仮称>(高松)

その107 箱清水坂<仮称>(箱清水)

その108 緑が丘二丁目の坂(緑が丘)

その109 黒石野三丁目への坂(緑が丘)

その110 山祗坂(近道坂)<仮称>(黒石野)

その111 北夕顔瀬町の階段坂(北夕顔瀬町)

その112 南無阿弥坂<仮称>(北夕顔瀬町)

その113 堂の前踏切の坂(北夕顔瀬町)

その114 なぜか坂<仮称>(前九年)

その115 よんろく坂<仮称>(前九年)

その116 権現坂(天昌寺町)

その117 たばこ坂(JT坂)<仮称>(みたけ)

その118 新化坂<仮称>(みたけ)

その119 みたけ六丁目の坂(みたけ)

その120 上田の隠れ坂<仮称>(上田)

その121 高源寺坂(上田)

その122 岩手大学の弓道坂<仮称>(上田)

その123 岩手大学の教育坂<仮称>(上田)

その124 岩手大学の実習地坂<仮称>(上田)

その125 大学坂<仮称>(館向町)

その126 寺山坂<仮称>愛宕町

その127 グラホ坂<仮称>愛宕町

その128 嶋岡坂<仮称>(神子田町)

その129 らかん坂<仮称>(茶畑)

その130 松尾坂<仮称>(茶畑)

その131 羽場口坂<仮称>(羽場)

その132 羽場の凹坂<仮称>(羽場)

その133 羽場の三上酒店の坂(羽場)

その134 天満宮裏への坂新庄町

その135 東新庄のあの急坂(東新庄)

その136 第二山王バイパス坂<仮称>(山王町)

その137 球場坂<仮称>(東新庄)

その138 都南の園坂<仮称>(手代森)

その139 タタン坂<仮称>(茶畑)

その140 駆け下り坂<仮称>(北松園)

その141 三丁目坂<仮称>(北松園)

その142 小鳥沢への長い坂(北松園)

その143 東黒石野の残され坂<仮称>(東黒石野)

その144 東黒石野ニュータウン(東黒石野)

その145 東松園三丁目あたり(東松園)

その146 白百合坂(山岸)

その147 名乗坂(山岸)

その148 櫃石坂<仮称>(三ツ割)

その149 みたけ六丁目の坂 その2(みたけ)

その150 はちや坂<仮称>(前九年)

その151 県道盛岡滝沢線の坂(前九年)

その152 赤川坂(仮称)(本町通)

その153 御田屋坂<仮称>(大通・内丸)

その154 高松の手摺坂<仮称>(高松)

その155 黄金くねり坂<仮称>(緑が丘)

その156 映画坂<仮称>(大通・中央通)

その157 八幡宮への坂(八幡町)

その158 糸治坂<仮称>(茶畑)

補遺その1 みあげ坂(高松)

補遺その2 参道坂<仮称>(三ツ割)

おことわり

仮称>がついているのは、著者が勝手につけた名前です。正式な名前あるいは、近隣の方がつけている名前がありましたらご教示ください。また、坂の情報もお待ちしております。」(【編注】もりおかの坂 その1 <仮称>谷小路坂 の あとがき 

  

f:id:hideki-sansho:20210531205220j:plain
f:id:hideki-sansho:20210531205231j:plain

 

陸前高田市

赤坂

松ノ坂

..........................

 

一戸町

白子坂

長坂

浪打坂

荷坂

早坂

ヨノ坂

 

岩泉町

中野坂」

 

岩手町

長坂

 

大槌町

種戸坂

平田坂

吉里吉里

葛坂

 

軽米町

売井坂(上館~八戸市)(峠DB)

 

金ケ崎町

石南坂

女夫坂(めおと)

長坂

 

葛巻町

九蔵坂
 

雫石町

早坂

 

紫波町

小豆坂(あずき)

稲荷坂

雀坂

八掛坂

 

西和賀町

小坂(おざか)

 

平泉町

月見坂(中尊寺

俄坂(にわか)

観音堂の坂

竜ヶ坂

晩照

 

洋野町

大坂

黒坂

長坂

 

山田町

四十八坂

猫石坂

窓坂

.................

 

田野畑村

思案坂

辞職坂

..................................................

写真:Atelier秀樹

...................................................

『秀樹杉松』122巻3786号 2021.5.31/ hideki-sansho.hatenablog.com #826

坂研究 No.7  岩手県の坂(3)~「地名資料IV 『坂、越、峠』(kin-imai.com)情報を追加

 

 

「地名資料 IV 『坂、越、峠』(kin-imai.com)」という、 膨大なネット情報にたどりつきました。

 

f:id:hideki-sansho:20210529113627j:plain
f:id:hideki-sansho:20210529113610j:plain

 

10日ばかり前の坂学会坂研究会「赤坂(東京都港区)地名発祥の謎/講師:松本崇男理事長」の席で、「赤坂」は全国で一番多い坂名であることが話題になりました。その際私は、『江戸の坂 東京の坂』(横関栄一)にもそう書かれているが、自分が今調べている岩手県の坂にも「赤坂」が5つで一番多い,と発言したところ、講師の松本氏は(何かを見ながら)「岩手には7つの赤坂がある」と直ぐ返答されました。

 

まるで”神業みたいな即答”に驚嘆しました。松本氏は、これから着手する坂学会の「全国坂コレクション」構築参考資料として、「坂 越 峠」で検索することを推奨されたのです。松本氏の素早い反応「岩手には7つの赤坂がある」は、どうやらこの情報によったもののようです(数えたらピタリ7つでしたから)。”最高の情報”ご教示、さすがですね!

………………………………

 

過日『秀樹杉松』に投稿したように、

私は「坂 峠」で検索して「峠データベース」に辿り着き、すごく助かりましたが、「坂、越、峠」情報は「越」をも含む、広範で精密な坂情報であることが判りました。

 

こんなすごい情報を調査研究してネット構築することは、容易なことではないはず。何らかの公的機関でも関与しているかも、、、。しかしどうやら、個人のHPであるらしい。どのような人物だろう、とよく読んだら、

サイト管理人はkin-imai.com氏のようです。

 ……………………………

「kin-imai.com」にアクセスしたら、次のように出てきました。

プロフィール

今井欣一

1941年、東京の新宿生まれ。幼い頃から鉄道マニアで、20代は蒸気機関車を追いかけて北海道「狩勝峠倶知安峠」から、九州の「矢岳越、三太郎峠」などを駆け回りました。30代は「峠」名に魅かれて語源と命名年代の探索をはじめ、全国5万分の1地形図を集めて「峠、山、川、岬、島」の地名資料を造り、本サイトの基礎を組み立てました。

<研究著作>

地名が語る縄文文明

縄文の言霊

弥生の心配り

日本の建国

地名資料

......................

件の『坂、越、峠』は、今井欣一氏の「地名資料 IV」に入るようで、地名研究、峠研究の権威、一級の学者さんですね! そこで、「岩手県の坂」は『秀樹杉松』の前号で終わる予定でしたが、急遽この号を追加することにしました。

 

膨大な資料を擁するネット情報ですが、この中から「岩手県の坂」に関する部分を使わせていただくことにします。しかし、こんな素晴らしい情報を私だけが共有するのは勿体ない。多くの方に知っていただいた方がよろしい、との気持ちを込めて「坂、越、峠」をもう少し紹介します。

………………………………

専門的で精細な「坂、越、峠」情報にあっては、自然地名の坂、越と区別して、住居表示の「~坂」「~越」を(字数に少数の使用例がある)「阪地名、腰地名」と名づけています。従って、「阪地名」の「阪」は誤植ではなく、「住居表示の坂」のようです。

 

以下は全て「坂、越、峠」(kin-imai.com)からの引用です。今井欣一氏に深く感謝申し上げます。

……………………

f:id:hideki-sansho:20210529113843j:plain
f:id:hideki-sansho:20210529113900j:plain

 

阪地名(岩手県)

 <備考> 

①「阪地名」の「阪」は「坂」の誤植に非ず。②市町村名については、合併後の現在の名称を,引用者が補記しました。

③本項「阪地名」は地名の〇〇坂。どれが実際の坂名であるかは難しい。地名の〇〇坂は、〇〇坂という坂名に由来する筈だが、地名の普及につれて坂名の消滅?が考えられる。地名を坂として扱うのも一つの方法かもしれない。

 

(阪地名) (個数)  (所在地)

赤坂  7  宮守村(現遠野市)、玉山村(現盛岡市)、宮古市花巻市陸前高田市千厩町(現一関市)、前沢町(現奥州市)

石名坂 3  安代町 (現八幡平市)、水沢市(現奥州市)、花泉町 (現一関市)

石奈坂 1  大東町 (現一関市)

○石南坂 1  金ケ崎町

○卯坂  1  山形村(現久慈市

○神坂  1  大船渡市

○九才坂 1  江刺市 (現奥州市)

○九蔵坂 1  葛巻町

○国坂  1  久慈市

○黒坂  1  種市町 (現洋野町)

化粧坂 1  胆沢町 (現奥州市)

○小坂(こさか)1 大迫町(現花巻市

○小坂(おさか)1 沢内村 (現西和賀町)

○長坂  5  種市町(現洋野町)、久慈市宇部町、久慈市山根町、岩手町、東山町(現一関市)

○奈良坂 1  花泉町(現一関市)

○俄坂  1  平泉町

○早坂  4  久慈市、一戸町、浄法寺町(現二戸市)、雫石町

○武道坂 1  江刺市(現一関市)

○真坂(まさか) 1 一関市

○松坂  1  山形村(現久慈市) 

○夫婦坂(めおと) 1  金ケ崎町

○竜ヶ崎(りゅうがさき) 1 平泉町

 (以上37坂。やはり「赤坂」7つで一番多いですね! 次いで、長坂4)

…………………………………

 

「阪地名、坂峠」のランキング>(全国)

 

 (阪地名)         (坂峠) 

○赤坂   129    大坂峠   6     

○小坂(こさか) 84    小坂峠   6

○長坂    48    松坂峠   6

○大坂    29    逢坂峠   4

○石坂    28    寺坂峠   4

○坂     27    鳥坂峠   4

○白坂    25    長坂峠   4

○坂     18    早坂峠   4

○松坂    17    仏坂峠   4

○黒坂    16    三坂峠   4

 (以下省略。やはり「赤坂」が圧倒的に多いですね) 

………………………………

 

腰地名(岩手県)

 <備考>「腰」は「越」の誤植にあらず。住居表示の「越」と区するための用語。但し、袴腰と森腰の「腰」は実際の地名。

 

○打越(うちごし) 4 岩手町一方井、岩手町土川、三陸町(現大船渡市)、陸前高田市室根村(現一関市)、北上市

○打越(うちこし) 2 三陸町(現大船渡市)、北上市

○北の越 (きたのこし) 1 久慈市

○島越 (しまこし)   1 田野畑村

○舘ノ越 (たてのこし) 1 一関市

○舘越 (たてごし)   1 種市町(現洋野町)

○鳥越 (とりごえ) 2 一戸町、陸前高田市

○名越 (なこし)    1 一戸町

○袴腰 (はかまごし)1 東山町(現一関市)

○船越 (ふなこし) 1 山田町

○舟越      1 北上市

○細越 (ほそごえ) 5 大野村(現洋野町)、宮古市遠野市上郷町遠野市上郷町来内、北上市

○細越 (ほっこし)   1 都南村(現盛岡市)

○馬越 (まごし)  3 久慈市宮古市陸前高田市

○森腰 (もりこし) 1 西根町(現八幡平市)

○森ノ越 (もりのこし) 1 花巻市

○矢越 (やごし)  1 室根村(現一関市)

 (以上 28 越)

…………………………………………………………

 

腰地名、越峠名、越名のランキング】(全国)

 

(腰地名)    (越峠名)        (越名)

打越   78       鳥越峠 12   鳥越 11

鳥越   61   水越峠      9    小野越 3 

堀越   45       風越峠  7   八丁越 3

船越   39   星越峠  4   尾平越 2 

馬越   26   堀越峠  4   大越  2 

細越   22   馬越峠  4   大戸越 2

水越   17   大越峠  3   笹越  2 

名越     15   打越峠  3   笹の越 2

山越   15   猿越峠  2   杉ヶ越 2

腰越   14   名越峠  2   冬越  2    

  (以下省略)         (以下省略)           (以下省略)

…………………………………………………………

 

越名ランキング>(岩手県

 

鳥越  11

小野越    3

八丁越   

(以下省略)

(総数 340)

…………………………

 

峠地名岩手県

 

雷峠(いかとうげ) 1   岩泉町

石峠        1 山田町

蒲道峠(かまみち) 1 江刺市

小峠(ことうげ)  1 野田村

小峠(ことうけ)  5 江刺市(現奥州市)、二戸市三陸町(現大船渡市)、千厩町(現一関市)

サツ峠       1 葛巻町

丹波(たんば)   1 胆沢町(現奥州市)

太布(たいふ)   1  岩手町

峠           5 岩手町、紫波町藤沢町(現一関市)、前沢町(現奥州市)、胆沢町(同左)

峠沢        1 花泉町(現一関市)

峠渡り       1 一戸町

浜峠        1 遠野市

平峠        1 江刺市(現奥州市)

深田和               1   藤沢町(現一関市)

間峠        1 山形村(現久慈市)

...........................................................................................................................

 

f:id:hideki-sansho:20210529114214j:plain
f:id:hideki-sansho:20210529114227j:plain

 

 

峠名(岩手県)(20万分の1地図にのみ記載)

 

(峠名)    (地図名)

赤坂峠   遠野  

赤羽根峠  遠野

赤石峠   遠野

秋丸峠   遠野

阿原峠   陸中大原 

阿武峠   一関

青刈峠   葛巻町

石峠      岩泉

石塚峠   釜石

市道峠   陸中大原

五輪峠   人首

岩花峠   盛岡

飯森峠     岩手・宮城 気仙沼

卯坂峠   陸中関

牛コロバシ峠   田老

牛転(ころび)峠 霞ヶ岡

牛山峠      千厩

失水(うせみず)峠  大迫

野峠        陸中大原

姥石峠      人首

植立峠      一関

拝(おがみ)峠  大槌

押角(おしかど)峠 大川

小田越峠  早池峰山

小友(おとも)峠 人首

小野越峠  大槌

大峠 4  綾里、葛巻、川崎、陸中関

大沢坂峠  盛岡

大槻峠   陸中席

大鶴間峠  荒屋

大畑峠   遠野

大場谷地峠 田山

大骨峠   釜石

雄又峠   田老

折壁峠 早池峰山

鍵掛峠   鶯宿

柏峠    岩手・秋田 焼石岳

金山峠   岩泉

樺坂峠   土淵

貝梨垰   荒屋

萱峠  岩手・秋田 六郷

通岡(かよおか)峠 盛

枯木峠   千厩

枯松峠   遠野

区界峠   早池峰山

国境峠   門

鯨峠    大槌

国見峠   岩手・秋田 雫石

桑台峠   釜石

繰石(くりいし)峠 志津川

車乃走峠  荒屋

黒崎峠   釜石

黒地田峠  千厩

黒森峠   葛巻

傾城(けいじょう)峠   一戸

小峠 2       大迫、田老

越ノ石峠    岩泉

恋ノ峠       釜石

越路(こえじ)峠 陸中大原

五右衛門峠 早池峰山

五本松峠    大槌

小松峠       千厩

界木峠       土淵

笹峠     岩手・秋田  六郷

笹ノ田峠    陸中大原

佐土巻峠     千厩

祭神(さいのかみ)峠 大槌

細越峠         陸中関

才ノ神峠      岩泉

寒風(さむかぜ)峠 ?(活字不明)

寒ノ瀬坂 岩手・秋田 田山

猿峠            田老

猿越峠         一戸

鹿喰(ししばみ)峠 人首

下峠            人首

篠木坂峠      盛岡

新峠            綾里

新地峠         千厩

白浜峠         ?(活字不明)

白石峠         陸中関

尻食峠        

白木峠 岩手・秋田  横手

白石峠        

氷口(すがぐち)峠 人首

鈴峠           

忍(すだ)峠    土淵

滑田(すべた)峠 遠野

仙岩(せんがん)峠 岩手・秋田  雫石

仙人峠        遠野

高清水峠     田老

鷹ノ巣峠     大槌

立丸峠        土淵

谷内峠        人首

田原峠        陸中大原

大坊峠        薮川

地蔵坂        陸中大原

土越峠        人首

土室坂        人首

躑躅(つつじ)峠 土淵

角掛峠        陸中関

天神峠        千厩

東岳峠        一関

十三本木峠  荒屋

野峠        早池峰山

中谷峠 岩手・秋田  千厩

中山峠 2   新町、北上

梨ノ木峠      荒屋

七曲峠         一関

内楽木(ないらぎ)峠 大迫

鍋倉峠        釜石

鍋越峠        田山

鍋割峠        田老

浪打峠        一戸

滑(なめり)峠 大迫

奈良坂峠     一関

雷神峠        北上

荷沢峠        人首

糠森(ぬかもり)峠 人首

沼ノ平峠     荒屋

野沢欠(のさかけ)峠 田山

ノソウケ峠   階上岳

野田峠         陸中野田

箱根峠         遠野

馳通峠         釜石

花立峠         千厩

花見石峠      花巻

早坂峠         釜石

林粕峠         荒屋

磔(はりつけ)峠 大迫

桧(ひのき)峠 川尻

平庭峠         陸中関

深沢峠         荒屋

山毛欅(ぶな)峠 水沢

笛吹峠         土淵

星山峠         日詰

細越          遠野

馬越(まごし)峠 大迫

松坂峠         岩泉

窓貫(まどぬき)峠 土淵

丸子峠          川尻

丸森峠          人首

見返峠  岩手・秋田 八幡平

御沢(みさわ)峠 岩泉

三島峠        千厩

峰越峠        鶯宿

宮沢峠        大槌

六郎峠        遠野

柳峠           千厩

山伏峠 2 鶯宿、陸中大野

有宇内(ありうない)峠 大槌

夕向(ゆうむき)峠 陸中関 

羅生(らしょう)峠 綾里

綾里(りょうり峠) 綾里

龍ヶ飯水(りゅうがいんすい)峠

蕨(わらび) 峠       遠野

岩手県合計 162峠)

………………………………………   

    

都道府県別「峠」数>(全国総数:3287峠)

 

 (峠)                   (越)                (乗越)

長野県 173  (5.3%) 宮崎県   42      富山  6

岩手県 162(4.9%) 熊本県   31      長野  5

山口県 153  (4.6%)   愛媛県   22      新潟  2

新潟県 137       大分県  18       岐阜  1

岐阜県 137     高知県  16     

京都府 123     長崎県  12 

福島県 117     新潟県  11 

岡山県 113     兵庫県  11 

山梨県 111     島根県  11  

  (以下省略)           (以下省略)            

 

(峠総数3287     越総数)340 (乗越総数) 14

 <備考>山が多い長野県、岩手県が多いですね。

…………………………………………………………………………

 

 

峠名ランキング>(全国)

 

大峠    46

地蔵峠   35

○桜峠    25

○中山峠   22

○小峠    13

○榎峠    12

○鳥越峠   12

○梨ノ木峠  12

○才ノ峠   11

鳥居峠   10

(以下省略)

(総数)  3641

 

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』123巻3785号 2021.5.29/ hideki-sansho.hatenablog.com #825

【坂研究メモ No.6】ネット情報で探る「岩手県の坂」(2) 〜いろんな坂が続々登場!

 

 

前号に続き岩手県の坂」(2) をお届けします。この号では、具体的な坂名を列挙し、文章めいたものは前号で済ます予定でしたが、急遽付け加えたいことが生まれたので、冒頭に投稿します。

 

f:id:hideki-sansho:20210525202536j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525202549j:plain

 

実は、岩手県のとある小学校近くの坂に、生徒・保護者の協力で坂名がつけられた、というネット情報を見つけました。14年前の情報なので確認が必要かと、学校への問い合わせを思い立ち、土・日を避けて月曜日のきのう電話しました。

 

何回かけても電話に出ないので、もしかして統合のために廃校した? しかし電話は鳴っているのだから、もしかしたら土曜の運動会の月曜振替休校か? 明日までは待てないので、教育委員会へ電話したら、「その坂なら今もありますよ!」との嬉しいご返事。念の為、改めて今日(火曜日)当該校へ連絡、ご了承をいただきました。

.....................................................................................

 

お待たせしました。件の学校は岩手県久慈市立「平山小学校」です。「平山」は「たいやま」と読むそうです。なるほど、八幡平は「はちまんたい」ですね。同校通学路の3つの坂について、ブログ『秀樹杉松』で紹介し、坂学会全国坂リスト(岩手県)への登載についてお願いし、ご了承をいただきました。

 

こんな事情で、平山小学校の坂記事は1号遅れとなりました。岩手県の坂情報を収集している『秀樹杉松』としては、この号のトップに据えることにします。なお、ネット登載の岩手県久慈市の「広報くじ」No.28(2007年5月1日号)の記事からの引用となります。お読みいただければ、嬉しい限りです。

………………………………

 

久慈市の坂

 

久慈市の坂」で検索したら、次のようなサイトが出てきました。

 

10501all.pdf - 久慈市

 

 岩手県久慈市の「広報くじ」(city.kuji.iwate.jp)2007.5月1日号(No.28) が掲載されおり、この号の中に、以下の記事が入っています。

……………………………………………………………………………

がっこうウォーク 平山小学校(佐藤範久校長、児童数101人)

 

この坂道のぼったらぼくの学校があります。(学校唱歌「学校坂道」より)。平山小学校へたどり着くためには3通りの坂道があり、「学校坂道」の歌詞がぴったり当てはまります。

 

昨年の11月、学校では3つの坂に愛称をつけようと児童と保護者から名前を募集し、「なかよし坂」「げんき坂」「ふれあい坂」と決定。昨年度の卒業生21人が今年の3月22日、坂の名前を記入した手作りの看板と校舎の絵と「学校坂道」の歌詞を書いた看板を設置しました。後輩たちが、いつも元気に学校に通いたいと思えるように ー という願いを込めて」

……………………………………………………………………………

 

平山小学校への通学路にある、3つの坂(児童・保護者から坂名を募集、学校が命名

なかよし坂久慈市立平山小学校)

げんき坂(同上)

ふれあい坂(同上)

………………………………

 

f:id:hideki-sansho:20210525202742j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525202757j:plain

 

<備考>

岩手県下に存在する「坂名」を、ネット情報でたどり着いた範囲で、以下に掲載します。掲載に際しては、次の2点によっています。

 

1)坂名は「〇〇坂」に限定せず、「〇〇峠」なども含みます。ネット情報に依拠という方針からです。なるたけ広い坂情報をお届けしたいので、名称で対象外に追いやることは、『秀樹杉松』はいたしません。

 

2)情報サイトごとの収集・編集としたので、同一坂の重複が若干ありますが、今回は特に調整はいたしません。いずれ必要が生じれば、坂名の五十音順にまとめるので、その段階で重複の調整を行います。

…………………………………

 

久慈市の坂画像

卯坂峠(うさかとうげ) 岩手県道野田山形線

<編注>

冒頭から「峠」が出てきましたが、「久慈市の坂」となっているので、坂とみなします。

…………………………………

 

岩手県の坂

 

岩手県の坂リスト(坂学会) 

月見坂平泉町

 

岩手県の坂(google   

四十八坂下閉伊郡山田町)

  昔は交通の難所。いくつもの曲がりくねった坂が続いたことから、この名前がつけられた。

ミステリー坂花巻市東和町

月見坂西磐井郡平泉町中尊寺

ダンジャ坂  二戸市金田一湯田)

嘔(うた)ノ坂二戸市似鳥)

日蔭坂花巻市湯口)

ウト坂二戸市浄法寺町

吉里吉里きりきり大槌町

武道坂奥州市江刺梁川)

馬助坂二戸市

篠木坂峠滝沢市

八掛坂紫波郡紫波町

円城寺坂花巻市城内)

舘坂 (盛岡市前九年)

ヨノ坂(一戸町)

化粧坂(けしょう)(一関市)tougeoyaji.ciao.jp

一関市上本郷と厳美町の間にある県道240号・本郷五串線の峠。

 

岩手県の坂一覧 NAVITIMEnavitime.co.jp)

稲荷坂紫波郡紫波町

八掛坂(同上)

…………………………

f:id:hideki-sansho:20210525202911j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525202926j:plain

 ..............................................................................

 

【峠データベース】

「峠データベース」には峠名と坂名が混在しますが、峠名は除き坂名のみを掲載します。峠は上り坂と下り坂セットで峠ですが、「坂名」については、上りと下りが「一名二坂」になっているものは、そのまま掲載します。「坂データベース」に手を加えることは致しません。「峠データベース」には「〇〇峠」と「〇〇坂」が含まれていますので、「〇〇坂」を以下に掲げます。

 

峠データベース pdb.the-orj.org 

 

下真坂(しもま)(一関市

化粧坂(けしょう)(一関市)

早坂(一関市)

平田坂大槌町

平田坂大槌町

種戸坂大槌町/釜石市

種戸坂大槌町/釜石市

赤坂(宮守村=現遠野市

猫石坂 (山田町)

窓坂(山田町)

早坂久慈市

国坂久慈市

長坂久慈市宇部町)

長坂 (久慈市山根町

卯坂山形村=現久慈市

松坂山形村=現久慈市

大阪種市町=現洋野町

長坂種市町=現洋野町) 

黒坂種市町=現洋野町

早坂(一戸町)

早坂浄法寺町=現二戸市

松坂北上市

瀬峰北上市

赤坂北上市/金ケ崎町)

武道坂東和町/江刺市=現奥州市

武道坂東和町/江刺市=現奥州市

小坂(おざか)(沢内村=現西和賀町

神坂(大船渡市)

石名坂安代町=現八幡平市

保戸坂安代町=現八幡平市

長坂(岩手町)

湯坂(松尾村=現八幡平市

根掘坂(滝沢村=現滝沢市

赤坂(玉山村=現盛岡市

九蔵坂葛巻町

早坂雫石町

赤坂千厩町=現一関市)

石名坂大東町=現一関市)

長坂(東山町=現一関市)

石名坂奥州市

武道坂江刺市=現奥州市

九才坂江刺市=現奥州市

赤坂盛岡市

葛坂大迫町=現花巻市

雀坂紫波町

雀坂紫波町

稲荷坂紫波町

小豆坂(あずき)(紫波町

八卦紫波町

赤坂前沢町=現奥州市

化粧坂(けしょう)(胆沢町=現奥州市

宮坂胆沢町=現奥州市

一首坂(衣川村=現奥州市

女夫坂(めおと)(金ヶ崎町)

長坂(金ヶ崎町)

赤坂和賀町=現北上市/花巻市

日蔭坂花巻市

竜ヶ坂平泉町

俄坂平泉町

赤坂花泉町=現一関市)

石名坂花泉町=現一関市)

玄吾坂遠野市

赤坂 (北上市/金ケ崎町)

武道坂東和町=現花巻市/江刺市=現奥州市

小坂沢内村=現西和賀町

神坂(大船渡市)

石名坂安代町=現八幡平市

保戸坂安代町=現八幡平市

女坂(めざか)(釜石市

女坂(めざか)(釜石市

松ノ坂陸前高田市

売井坂(軽米町)

 

72 坂+202 峠=279の膨大な資料ですが、その中から岩手県の坂 」に限って掲載させていただきました。ちなみに、72坂のうちやはり「赤坂」が一番多い

○赤坂 9

○長坂 5

○早坂 5

○石名坂 5

………………………………

 

f:id:hideki-sansho:20210525203416j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525203429j:plain

 

【一関市の坂】

センターの自由研究 おらほの坂 - いちのせき市民活動センターwww.center-i.org

 

東山:○ごりんざか(長坂字里前)

大東:○乙女坂(摺沢字堀河ノ沢)

千厩:○ダンノキ坂(清田字境)

一関:○女殺し坂(真柴字蔵主沢)

室根:どっこ坂(折壁字聖沢)

川崎:八幡坂(薄衣字八幡)

花泉馬越坂(永井字西狼ノ沢)

藤沢:我慢坂(西口字荒巻)

 

各地域協働体からの情報 + 市民フェスタ センターブースで公開アンケート結果(回答数 10) 

一ノ関

草たれ坂(たれくさ坂)

文吾坂

日形坂(日影~才ノ神)

九鬼坂(バス停九鬼)

五右エ門坂

清水坂  かつて井戸があった

鍛治坂  かつて鍛冶屋があった

旗坂

小坂

奈良坂

松森坂(運南田地内)  旧道(古道)浜衛道と呼ばれ、富沢宿から金沢に抜ける街道でで、松林の中を通っていたことから松森坂と呼ばれた

はのした坂(はなしさか)

楊坂(よおさか)

関中坂

くそったれ坂

一反坂(三関字外山)

さいみ坂(関が丘)

花泉

大日向坂

坂下(通称坂の下)

坂が2,3箇所ある

馬越坂(まごえさか) 西狼ノ沢 昔、山道で険しく、馬で荷物を運び越えたと聞いている

狩野坂(かのさか)  三本木 屋号による

稗田坂(へださか)  地名による

麿森坂(現 八幡坂)   坂上田村麻呂東征の時に八幡神社を勧請したと伝えられている

鹿島坂        鹿島神社の近くだから

石名坂        中川北・仮谷の間

いずみず坂      上油田方面から花巻高校へ続く坂

なす畑坂

大東

地蔵峠    坂という表現ではない

大森峠    摺沢と大原の間

乙女坂    登るまでに心臓がドキドキする乙女のハートとかけて。摺沢じょ学校(現大東高校に向かう坂)

眺めが崎   摺沢全体が見渡すことができる。(坂道のカーブから) 

車坂     八日町の信号を大原に向かう坂

峠という地名がある

学校門坂   乙女坂と推測

おとめ坂   乙女坂と推測

石奈坂

千厩

バンザイ峠  長者と清谷間

サイダミ(西見田?)長嶺

スギダイラ(杉平?)長嶺

中の峠

《東山》

みのきざ坂

五輪坂  急カーブが連続し、輪が連なっているように見えることからこの名がついたと言われる。舘合から里前に至る旧道。バスも通っていた。

萩生峠(反行峠)  当時は萩がたくさんあった。旧河津字横沢~猿沢伊沢田

半行峠(萩生峠)  旧河津字横沢~猿沢伊沢田両地区よりお経を唱え登ると、ちょうど半分唱えた所で会った

寺峠正法寺峠)  正法寺の前を通ったのでこの名称  水澤黒石~田河津夏山

山毛欅(ブナ)峠  昔はブナの木がいっぱいあったという。今は1本だけ。前沢区生母~田河津束稲

車峠  その昔平泉へ金を運んだ道と言われている。田河津矢の森~平泉町長坂

七曲り峠 山越えのためつづらおりになっている坂。前沢区生母~田河津竹沢~横沢萩生峠に通じる道

長坂

《川崎》

八幡坂 八幡神社の参道。 薄衣字八幡付近 

《藤沢》

名乗り坂

《平泉》

月見坂

………………………………………

 

一関の坂の画像検索結果

化粧坂

ミステリー坂花巻市東和町

………………………………………

 

f:id:hideki-sansho:20210525203620j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525203635j:plain

 

花巻市の坂】

円城寺坂(城内三の丸公園そば)ー花巻市

 

北上市の坂】

北上市岩手県)の坂 ー1:坂道散歩 8tagarasu.cocolog.nifty.com

竜行坂

堂坂

◉国見山(岩手北上市)/ 登山の写真4枚目/ 「竜行坂「を登る YAMAP   X

◉国見山(岩手県北上市)/ motoshin山の活動日記 

竜行坂

………………………………………

 

奥州市の坂】

水沢市岩手県)の坂 ー 1: 坂道散歩

白井坂(水沢佐倉)

石名坂(水沢姉帯町)

奥州市の坂

奥州市枝幸梁川武道坂(地名?)

奥州史胆沢南都田化粧坂(地名?)

 

平泉町の坂】

月見坂(平泉衣関

 

釜石市の坂】

樺沢峠

 

 

…………………………………………

 

坂道散歩(奥州街道 平泉→水沢宿)

月見坂平泉町中尊寺

晩照坂(同上)

稲荷坂紫波町土館)

本浄寺坂奥州市胆沢区小山)

観音堂の坂平泉町平泉衣関)

閑居坂(一関市)

 

坂道散歩(奥州街道 一戸宿→福岡宿→金田一温泉駅

浪打坂(一戸町)

久府坂二戸市

馬助坂二戸市

…………………………

 

広報いちのへ 特集 歴史の足跡をたどる~奥州街道

ヨノ坂(一戸町)

荷坂(一戸町)

白子坂(一戸町)

○蓑ケ坂(青森県三戸町

長坂(一戸町)

 

日本写真紀行ブログ Hitosh’s web Log

ヨノ坂の入り口には、一戸町教育委員会が設置した新しい案内板があった。一戸の日行から小繫を結ぶ坂道で、近世以降の旧奥州街道である。ヨノ坂は旧奥州街道でもかなりの難所として知られていた。野々坂、飯の坂とも呼ばれていたようだ。

………………………

 

二戸市の坂】

 

二戸市の坂(Google

ダンジャ坂金田一湯田)

ダンジャ坂|いわてのてっぺん「japan の郷 にのへ」

三浦哲郎は、このダンジャ坂をどのような気持ちで描いたのか。三浦哲郎の「生活」と「物語」交錯する坂道。

岩手県二戸市似鳥舘坂(地名?)

○似鳥嘔(うた)ノ坂 ( 嘔:うたう、はく)(地名?) 

岩手県二戸市浄法寺町ウト坂(地名?)

 

いわけんブログ ( 岩手県建設業協会) 歴史街道 iwaken.or.jp

思案坂  (下閉伊伊郡田野畑村)

辞職坂下閉伊郡田野畑村

 

九戸の坂 の画像検索結果

馬助の坂二戸市

久府坂二戸市

 

葛巻町の坂

九蔵坂

 

紫波町の坂

稲荷坂

八掛坂

 

岩泉の坂

中野坂

…………………………

 

f:id:hideki-sansho:20210525203143j:plain
f:id:hideki-sansho:20210525203157j:plain

 

 

盛岡市の坂】

 

もりおかの坂 - イワテライフ日記iwatelife.blog.fc2.com

岩手県盛岡市に住む或る男の日常と最近の町の様子

 

もりおかの坂(目次)

その1 <仮称>谷小路坂(本町通)

その2 山岸三丁目の坂(山岸)

その3 <仮称>朝市坂(神子田町)

その4 <仮称>えんとつ坂(茶畑)

その5 <仮称>知事坂東中野町

その6 <仮称>東中野坂東中野町

その7 駆けあがり坂(長田町)

その8 郵政坂<仮称>(館向町)

その9 教会坂<仮称>(館向町)

その10 館向の北にある岩手山が見える坂(館向町)

その11 手掛松坂<仮称>(高松)

その12 三馬坂<仮称>(厨川)

その13 永福寺坂<仮称>(山岸)

その14 くぎられ坂<仮称>(山岸)

その15 第一山王バイパス坂<仮称>(山王町)

その16 おなが坂<仮称>(住吉町)

その17 八雲坂<仮称>(住吉町)

その18 城東坂(東新庄)

その19 桜ヶ丘坂<仮称>(山岸)

その20 裏坂<仮称>(茶畑)

その21 新庄町の坂新庄町

その22 境坂<仮称>(月が丘)

その23 宿田後坂<仮称>(前九年)

その24 大誘坂<仮称>(上米内)

その25 岩清水坂<仮称>(岩清水)

その26 いちょう坂<仮称>(三ツ割)

その27 こんぴら坂<仮称>(三ツ割)

その28 曲尺坂<仮称>(三ツ割)

もりおかの坂 その29 たんぞう坂(三ツ割)

その30 いけない坂<仮称>(岩脇町)

その31 岩脇坂<仮称>(岩脇町)

その32 学び舎坂<仮称>(黒石野)

その33 高松の坂<仮称>(高松)

その34 老梅園坂<仮称>大慈寺町)

その35 柵坂(黒岩坂)<仮称>(上田)

その36 下町坂<仮称>大慈寺町)

その37 庚申坂(待つ坂)<仮称>(緑が丘)

その38 上田堤の長い坂(宇登坂?)(上田堤)

その39 狐崎坂<仮称>(上田)

その40 ふちどり坂<仮称>(上田堤)

その41 高松団地の坂(ことわられ坂)<仮称>(上田堤)

その42 配水場坂<仮称>(高松)

その43 高松の兄弟坂 兄坂<仮称>(高松)

その44 高松の兄弟坂 弟坂<仮称>(高松)

その45 スタンド坂<仮称>(緑が丘)

その46 東新庄一丁目のびっくり坂(東新庄)

その47 朝香坂<仮称>(小杉山)

その48 田屋前坂<仮称>(中野)

その49 小山坂<仮称>(東山)

その50 松坂(名須川町)

その51 第四山王バイパス坂<仮称>(小杉山)

その52 四ツ家の教会坂<仮称>(本町通)

その53 内科坂(永泉寺坂)<仮称>(松尾町)

その54 洗張坂(八幡隠れ坂)<仮称>(八幡町)

その55 大膳坂(生々洞坂)<仮称>愛宕町

その56 お別れ坂<仮称>(北山)

その57 旧桜山坂(盛岡の南部坂)<仮称>(北山)

その58 天神坂<仮称>新庄町

その59 ほっそり坂(やや紫陽花坂)(小杉山)

その60 松園の教会坂<仮称>(西松園)

その61 西松園一丁目の坂(西松園)

その62 県立博物館近くの坂(上田)

その63 うどん坂(観音坂)<仮称>(上田)

その64 東松園小への坂(東松園)

その65 県営松園北アパートの坂(東松園)

その66 松中坂?(松園中学校の坂)(東松園)

その67 松園小学校への坂(松園)

その68 松園小学校の南側の坂(松園)

その69 網目坂(深沢小坂)<仮称>(東黒石野)

その70 カナダ坂<仮称>(東黒石野)

その71 安倍館町への坂(安倍館町)

その72 前九年二丁目の坂(前九年)

その73 エイチ坂<仮称>(安倍館町)

その74 上堂三丁目の坂(上堂)

その75 布袋坂<仮称>(上堂)

その76 上堂三丁目の小さな坂(上堂)

その77 上堂三丁目のびっくり坂<仮称>(上堂)

その78 祠坂<仮称>(上堂)

その79 山王坂<仮称>(山王町)

その80 山王の階段坂<仮称>(山王町)

その81 山王の階段坂 その2<仮称>(山王町)

その82 徳清坂<仮称>(仙北)

その83 ガード坂(青物町坂)<仮称>(仙北)

その84 第三山王バイパス坂<仮称>(小杉山)

その85 東新庄二丁目の坂(東新庄)

その86 新庄坂(岩山坂)<仮称>(東新庄)

その87 東桜山坂<仮称>(東桜山)

その88 富士見坂(巌鷲坂)<仮称>(つつじが丘)

その89 川徳コーポラスへの坂(つつじが丘)

その90 つつじが丘団地の坂(つつじが丘)

その91 つつじが丘へのバスが通る坂(才ノ神坂・周波坂<仮称>)(加賀野)

その92 妙泉寺坂<仮称>(東新庄)

その93 送迎坂(幼稚園坂)<仮称>(紅葉が丘)

その94 まんなか坂(みぞ坂)<仮称>(紅葉が丘)

その95 紅葉が丘のびっくり坂<仮称>(紅葉が丘)

その96 祭壇坂(神殿坂)<仮称>(紅葉が丘)

その97 紅葉が丘のかがみ坂<仮称>(紅葉が丘)

その98 つなぐ坂<仮称>(山岸)

その99 栗の木坂<仮称>(山岸)

その100 大清水坂<仮称>(清水町)

その101 岩清水から三ツ割への坂(岩清水)

その102 図書館坂<仮称>(高松)

その103 ハリストス坂<仮称>(高松)

その104 さつい坂<仮称>(高松)

その105 高松二丁目まんなかの階段坂(高松)

その106 八幡森坂<仮称>(高松)

その107 箱清水坂<仮称>(箱清水)

その108 緑が丘二丁目の坂(緑が丘)

その109 黒石野三丁目への坂(緑が丘)

その110 山祗坂(近道坂)<仮称>(黒石野)

その111 北夕顔瀬町の階段坂(北夕顔瀬町)

その112 南無阿弥坂<仮称>(北夕顔瀬町)

その113 堂の前踏切の坂(北夕顔瀬町)

その114 なぜか坂<仮称>(前九年)

その115 よんろく坂<仮称>(前九年)

その116 権現坂(天昌寺町)

その117 たばこ坂(JT坂)<仮称>(みたけ)

その118 新化坂<仮称>(みたけ)

その119 みたけ六丁目の坂(みたけ)

その120 上田の隠れ坂<仮称>(上田)

その121 高源寺坂(上田)

その122 岩手大学の弓道坂<仮称>(上田)

その123 岩手大学の教育坂<仮称>(上田)

その124 岩手大学の実習地坂<仮称>(上田)

その125 大学坂<仮称>(館向町)

その126 寺山坂<仮称>愛宕町

その127 グラホ坂<仮称>愛宕町

その128 嶋岡坂<仮称>(神子田町)

その129 らかん坂<仮称>(茶畑)

その130 松尾坂<仮称>(茶畑)

その131 羽場口坂<仮称>(羽場)

その132 羽場の凹坂<仮称>(羽場)

その133 羽場の三上酒店の坂(羽場)

その134 天満宮裏への坂新庄町

その135 東新庄のあの急坂(東新庄)

その136 第二山王バイパス坂<仮称>(山王町)

その137 球場坂<仮称>(東新庄)

その138 都南の園坂<仮称>(手代森)

その139 タタン坂<仮称>(茶畑)

その140 駆け下り坂<仮称>(北松園)

その141 三丁目坂<仮称>(北松園)

その142 小鳥沢への長い坂(北松園)

その143 東黒石野の残され坂<仮称>(東黒石野)

その144 東黒石野ニュータウン(東黒石野)

その145 東松園三丁目あたり(東松園)

その146 白百合坂(山岸)

その147 名乗坂(山岸)

その148 櫃石坂<仮称>(三ツ割)

その149 みたけ六丁目の坂 その2(みたけ)

その150 はちや坂<仮称>(前九年)

その151 県道盛岡滝沢線の坂(前九年)

その152 赤川坂(仮称)(本町通)

その153 御田屋坂<仮称>(大通・内丸)

その154 高松の手摺坂<仮称>(高松)

その155 黄金くねり坂<仮称>(緑が丘)

その156 映画坂<仮称>(大通・中央通)

その157 八幡宮への坂(八幡町)

その158 糸治坂<仮称>(茶畑)

補遺その1 みあげ坂(高松)

補遺その2 参道坂<仮称>(三ツ割)

………………………………………………

 

<以上160坂のうち、<仮称>でない坂は40ばかりで、全体のの4分の1に過ぎない。あとは自分で歩いたご本人(岩手県盛岡市に住む或る男)の命名による坂名(仮称)。

「(おことわり

<仮称>がついているのは、著者が勝手につけた名前です」(その1<仮称>谷小路坂 あとがき)

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』123巻3784号 2021.5.25/ hideki-sansho.hatenablog.com #824

ネット情報で探る「岩手県の坂」(1)」~ 坂研究メモ No.5

 

 

「坂研究メモ」No.2「福島県の坂」に続いて、

No.5「岩手県の坂」(1) をお届けします。

.............................

PCトラブルのハプニングのため、入力途中の原稿が全部吹っとんでしまいました。最初からやり直す再構築は大変でしたが、やっと投稿まで漕ぎつけました。しかしどうやら、紆余曲折はマイナスだけではなく、意外と得るところもあったので、「まあ、こんなものか」と。

…………………

f:id:hideki-sansho:20210523164716j:plain
f:id:hideki-sansho:20210523164729j:plain

岩手県の坂」は嵩むので、本号と次号の2回に分けて投稿します。この号はいわば”総論”にしぼり、具体的な坂名などは次の号に回します。

 

今回の試みは『秀樹杉松』の自由研究ですので、本や雑誌などの文献には当たらず、ひたすらネット情報一本に頼った調査研究です。情報化時代の先端はインターネットでしょうが、簡単に検索できる便利さの反面、”痒いところに手が届かない”もどかしさも感じます。

………………………

誰でも(私も)簡単に投稿できるので、情報化時代の現在は、多種多様な情報が入り混じっており、信頼度・正確性などの問題もあろうかと思います。ブログ投稿者の私は、当然のことながら、「いい加減なことは書けない。無責任な投稿をしてはいけない」と自戒しています。

 

今般の「福島県の坂」や「岩手県の坂」は、ネット情報に全面的に依拠しており、投稿者・サイト執筆者を全面的に信頼して、貴重な情報源をお借り(引用)することになります。ネット情報提供者に、ご挨拶旁お礼を申し上げます。

…………………………

 

それでは、少し立ち入って見ましょう。

 

<坂名と地名>

 

「〇〇坂」の中には地名も含まれています。ネット情報の特徴として、キーワードで検索すると、そのワードを含む情報がいっぱい出てきます。例えば「〇〇市の坂」で検索すると、〇〇市の坂は確かに出てきます。

 

ですが、坂道の坂ばかりでなく、地名や通り名と思われる坂も出てきます。解説や写真などで判断できるケースもありますが、中にはお店屋さんの商号・店名の場合もあります。坂道の坂名でないことが明らかな場合は、除外したりしますが、判断不能なケースもあります。

 

坂名に由来する地名は多い。いや、すべてそうだと言ってもいいのでは?。坂名が地名になった段階で、坂名は使われなくなり、坂リストから外されろようです。しかし、「坂」であることには変わりません。 

………………………………………

東京23区地図帳を開いてざっと見たら、坂名と町名が一致しているのは、神楽坂千代田区)、道玄坂(渋谷区)、初台坂(渋谷区)、坂町坂(新宿区)、深沢坂(世田谷区)の5坂が見つかりました(まだあるかもしれませんが)。南平坂(渋谷区南平台町)、代官坂(渋谷区代官山町)はちょこっとだが違う。麻布永坂町(港区)には永坂が見当たらない。港区赤坂には「赤坂」という名の坂は無い

……………………………………

情報サイトごとにまとめたので、坂名の重複も当然少しあります。だが、多少の不確かさには目を瞑ります。今回の坂研究は、正確さよりも多くの情報収集を主眼としています。(坂学会「坂リスト」構築の時は、もちろん精査・整理しますが

……………………………………………

必要となればその段階で、市町村別・五十音順に配列しますが、今は個人研究の段階なので、ナマの坂情報紹介に重点を置きます。

有り体に言えば、ゴッタな内容そのままにします。坂ウォーカー、愛好者、研究家、関係団体、そして地元自治体の取り組みの実態に迫りたいのです。「何という坂が何処にあるか」だけでなく「人と坂の関係」(坂文化論?)にも関心を持っています。

…………………………………

f:id:hideki-sansho:20210523164916j:plain
f:id:hideki-sansho:20210523164930j:plain

 

<峠データベース>

 

坂と峠の関係を調べようと思って、「坂 峠」で検索したら、いくつかの中に「峠データベース」pdb.the.orj.orgが出てきました。今回収穫の目玉の一つで、初めて知りましたが、全国の峠・坂を擁する膨大なネット情報で、県名や市町村名の入力で当該地域の峠情報が出てきます。

 

岩手県の峠データベース」には、202の峠と72の坂が収録されています。峠だけでなく、峠と坂の両方が対象になっており峠と坂の密接な(切り離せない)関係を物語っています。坂のない峠はありえず、どちらかといえば、「峠」の字のように峠は山に多く、坂は街中に多い感じはしますが、どちらにせよ、坂道に変わりはありません。

……………………………………………

 

<峠>

 

坂のない峠は存在しないので、少し調べてみました。(ja.m.wikipedia.org)

とは山道を登りつめてそこから下りになる場所。山脈越えの道が通る最も高い地点。峠の片側にのみ大きな高低差があって、もう一方の側が平坦に近いものを片峠という。碓氷峠が代表的な事例。

日本三大峠

雁坂峠針ノ木峠三伏峠(さんぷく)。(三伏峠は日本最高所の峠)

碓氷峠(うすい)

古代には碓氷坂・宇須比坂・碓日坂などといい、中世には臼井峠・臼居峠とも表記された。近世以降碓氷峠で統一されている。碓井峠」「碓水峠」は誤記

<編注>

やはり、碓氷峠も古代には「碓氷坂」と呼んでいたんですね!

………………………………

最大斜度41%!?まさに必死!関西屈指の檄坂暗峠jitensha-hoken.jp)のサイトも出てきました。「関西屈指の檄坂」の表現、峠はまさに坂そのものなのですね。

普通の坂は、上り坂と下り坂が繋がっている場合は2坂となりますが、峠は上り・下りセットで一つの峠となるんですね。(このこと詳しくは、今回初めて知りました)

 

……………………………

 

「峠データベース」では、坂が上りと下りの2坂となるので、同じ坂名が二つ出てくる場合がある(二坂一名)。最初は誤植かと思ったが、やっと理解できました。両坂は名前は同じですが、位置がほんのちょっと違います。

 

ちなみに、峠は上り坂・下り坂がセットで1峠のようですが、坂の上り坂と下り坂の2坂が続いた場合坂名に工夫を凝らしたようです。横関英一『江戸の坂 東京の坂』(ちくま学芸文庫版)の「一名二坂」(p.033~036)で、このことに言及しています。

福島県の坂」に引用した「御厩谷」「御厩谷坂」のケースに加えて、「薬研坂」「夫婦坂」「飛坂」「相生坂」「鼓坂」「向坂」など、2つの坂に同時に名付けられた1つの坂名(一名二坂)の例を挙げています。

……………………………

 

この「峠データベース」に搭載されている坂を、坂名でみると、赤坂 9、長坂 5、早坂 5、石名坂 5が確認されました。ちなみに、横関英一『江戸の坂 東京の坂』(ちくま学芸文庫版)の「形の面白い坂」の章に、次のような記述があります。

長坂。これはただ長いというだけのことで、なんの変哲もないといえばそれまでのことではあるが、坂の形の一変態であり、古い昔から、この名を持った坂が、日本全国至るところにあったとという事実を知っていてもよいと思う。赤坂という坂に次いで多い坂が、この長坂である」(p.047)

 .........................................................................

偶然にも、先日の坂学会坂研究会(Zoomミーティング)のテーマが「赤坂(東京港区)地名発祥の謎」(講師:松本崇男理事長)、でした。「江戸時代に赤坂の起源についての4つの説が認められるが、近年になって5つ目の説が発表されています」(研究会レジメ)、という豊富な内容を学びました。

 

また既報の通り、御厩谷・薬研谷などの場合、上り坂と下り坂に別々の坂名を付けるのは面倒だから、坂名をつけず、谷の名を呼んで坂の意味を持たせたそうです。「〇〇坂」でなくても坂だったわけですが、いつの間にか御厩谷坂・薬研谷坂と「坂」呼をつけるようになった由。

………………………………………

f:id:hideki-sansho:20210523165502j:plain
f:id:hideki-sansho:20210523165516j:plain



 

<いちのせき市民活動センター>www.center-i.org

 

「一関市の坂」でネット検索したら、いくつかの坂情報に混じって、

「センターの自由研究 おらほの坂 - いちのせき市民活動センター」が出てきました。

 

この見出しの「おらほの坂」と、説明文のアイドルグループ「乃木坂46」に、私はびっくりしました。「おらほ」は「おら(俺)の方」の方言で、俺の集落・村・町・家などを意味し、私のような田舎出身者にはわかる。なるほど東北の一関だ、と子供の頃を思い出しました

 

説明文のアイドルグループ「乃木坂46」にも親近感を覚えました。実は、”坂グループ”といわれる「乃木坂46」と「欅坂46」のグループ名由来とされる、乃木坂欅(けやき)坂を見に、六本木に出かけました。そこで「坂って面白そうだ、坂歩きしてみようかな」と思ったのが、坂歩きのきっかけとなりました。

 

この2つのキーワードに引き込まれて、サイトの内容に踏み込みました。そうしたら、次のように書かれているのです。

センター内でアイドルグループ「乃木坂46」の話題から、「そういえば都会の方では、○○坂って多いよね?」という流れに。それでは「わがまち一関には?」と考えてみたのですが、中山間地を有するため坂道だらけの割には、意外に坂の名前が知られていない気がします。そこで今回は通称「○○坂」と呼ばれている坂を調査することに決定。調査結果の中から旧市町村ごとにスタッフが勝手にチョイスした「○○坂」を、名称の由来となるエピソードとともに紹介します。

今回は、市内協働体アンケート市民フェスタでの公開アンケートで寄せられた54カ所の坂の中から、地域ごとに担当者が1つ選び通称「○○坂」の場所を実際に歩き、名称の由来について聞き込みを行いました。

 ※坂の名称、由来などは諸説あるようですが、今回紹介するものはあくまでも当センターの独自調査によるものです。

                                              センターの自由研究 おらほの○○坂

 

<編注>

市内協働体アンケートや市民フェスタでの公開アンケートで寄せられた「54坂」の中には、「〇〇峠」が8つ含まれています。つまり、名称が「〇〇峠」でも排除されていない、ということで、「〇〇坂」のみを坂と認定する方針の妥当性が問われそうです。(私の考え方は、かかるケーもあるので「〇〇坂」に固執するのは如何なものか、です。)

 

……………………………………………………………………………

 

故郷の岩手県でこういう素晴らしい活動が展開され、坂の写真も掲載されている事実を知って、坂好きの私は感激。早速「いちのせき市民活動センター」に電話して、自分が坂歩きや坂研究に携わっていることをお伝えし、坂研究、坂学会HP「全国坂リスト」充実プロジェクトにも、貴重な研究調査の成果を使わせいただきたい、と願い出て、ご了承をいただきました。

…………………………………………

これには後日譚があります。ネット情報の元となった「ニュースレター  イデア」(いちのせき市民活動センター) 2017年11月号と、その他の関連資料が私宛に郵送されてきたのです。まことに有り難く、嬉しいことでした。

…………………………………………

「何という名前の坂が、何処にあるか」はもとより基本的に重要なことですが、私は「坂と人との関わり」がそれに勝るとも劣らないと考えているので、以上長々と引用さてていただきました。(ちなみにニュースレター「イデア」は、最新号では「idea」となっています) 

……………………………………………………

一関市民活動センターcenter-i.org)を知るべく、ネット検索をしたら、次のように出てきました。

NPO法人レスパイトハウス・ハンズが運営する中間支援組織です。東山、一関花泉、川崎、千厩、大東、藤沢、室根の8地域を対象に相談支援、情報支援、話し合い支援、等を行います。

 

中間支援組織」って何だろうと調べたら、「行政と地域の間にたって、様々な活動を支援する組織」とあります。なるほど、やっと分かってきました。

一関市の説明も調べました。

 →

当市の市民活動の拠点として平成20年に開設されました。市が中間支援NPO特定非営利活動法人レスパイトハウス・ハンズに市民活動推進事業を業務委託し運営および事業を進めています」(city.ichinoseki.iwate.jp)

……………………………………

「坂研究」に直接には関係ないことのようですが、私には重要なことなので、書いてしまいました。いちのせき市民活動センターと地域の活動に、尊敬とエールを送ります!

……………………………

 

<一関のこと>

さて、「坂研究」に直接関係しないが、私の思いをもう一つ追加します。それは「一関に関する思い出」です。

何年か前に(今調べたら2005年に)一関市、花泉町大東町千厩町、東山町、室根村、川崎村1市4町2村による大型合併が行なわれ、市名は一関と決まりました。平泉町も加わって「平泉市」誕生かともいわれたが、結局平泉は合併に不参加。また、藤沢町も不参加だったので、どうしたんだろうと気にしていたが、2011年に一関市に編入合併されたようだ。

……………………………………………

 

<盛岡と一関>

 

一関市のことでもう一つ。県都盛岡市への一関市の強い対抗意識です。県内の高校学力テストでは、盛岡一高と一関一高が揃って成績優秀でした。また、岩手県内の高校弁論大会(私も盛岡一高弁論部員の一人として参加)で、「憲法改正再軍備は是か否か」という難しい論題をめぐって、両校弁論部が激論を交わしたことを、昨日のように覚えています。盛岡一高と一関一高は格好のライバル校でした。

 

盛岡市に対する一関市の対抗意識が、どうしてこんなに強いのか」と疑問に思ったが、後年やっと理解しました。盛岡は旧盛岡藩南部藩、一関は旧仙台藩を経て旧一関藩でした。つまり、今は県都盛岡市が脚光を浴びるが、「俺たち一関市だって旧仙台藩・旧一関藩だぞ。盛岡なんかに負けてたまるか!」の矜恃が当然あっておかしくはないと忖度します。

………………………………………

 

f:id:hideki-sansho:20210523165055j:plain
f:id:hideki-sansho:20210523165107j:plain

 

<もりおかの坂 - イワテライフ日記 >iwatelife.blog.fc2.com

 

盛岡市の坂」で検索したら、いくつものネット情報と並んで、「もりおかの坂 - イワテライフ日記」岩手県盛岡市に住む或る男の日常と最近の町の様子iwatelife.blog.fc2.com)が出てきました。

 

この坂情報ブログには、盛岡市内の158坂+補遺2坂が搭載されていますが、このうちの約4分の3の坂名は<仮称>とされています。つまり、坂歩きをされた自称「岩手県盛岡市に住む或る男」が、自分で命名した坂名(仮称)と見受けられます。

 

私は盛岡市に住んでいたことがありますが、盛岡は「杜陵」とも言われます。名前のついた坂が少ない、とも言われているようです。件の「もりおかの坂」その158(最終回)には、「盛岡には名前が語り継がれるような坂は数が少なく、お江戸と同じようなことをするのは無理があったかもしれません」と書かれています。

 

こういう坂愛好者が自分で歩いた坂に、坂名(仮称)をつけて公表するという、その心意気を買います。得難い貴重で重要な坂情報だと見ました。坂学会HPに載っている坂ばかりを選んで、東京23区内の876坂を一人で歩き巡った私からみれば、天晴れ見上げた人物に思える。

 

坂が俺を呼んでいる」と悦に入っていた自分などは、iwatelife.blog.fc2.com氏にはとても及ばない。実はかく申す私は岩手県出身で、中学3年の終わりから高校3年まで、盛岡の学校へ通学しました。ですから盛岡市内のことは知っており、付けられた坂名(仮称)にも納得がいきます。

 

いつの日か、仮称が正式坂名となって盛岡市のHPに掲載され、当該坂には市教育委員会作成の坂標識が建つことを希望しています。

…………………………………………

 

以上長々と書き連ねました。「坂研究」という堅苦しいシリーズのNo.5「岩手県の坂」(1) はこれで終了です。

本号は我ながら面白くない内容でした。しかしまあ、執筆者としては書きたいことばかりでした。ここまでお読みくださった方には、お詫びと感謝の気持ちを申し上げます。

 

次回のNo6「岩手県の坂」(2) は、文章は最小限で、坂名(〇〇坂とは限らない)が続々登場します。復のご来読?お待ちしております。

 

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』123巻3783号 2021.5.23/ hideki-sansho.hatenablog.com #823

「〇〇坂」以外の名称の坂は、果たして坂に非ざるか?(承前)ー 坂研究メモ No.4

 

本ブログ『秀樹杉松』前号(5/17)を承けて、坂名のことを考えてみたいと思います。

f:id:hideki-sansho:20210518173300j:plain
f:id:hideki-sansho:20210518173315j:plain

 

1)動物に人・馬・牛・犬・猫があるように、自然にも山・川・海などがあります。には「富士山」「北岳」など、には「利根川」「神田川」など個別の名前がついています。

 

2)山の名前には、富士山・高尾山のような「〇〇山」、北岳・白馬岳のような「〇〇岳」が断然に多いですね。次いで、アサヨ峰・大菩薩嶺などの「〇〇峰(峯・嶺)」もあります。

..........................................................................

3)このほかにも、手もとの日本の山1000(山渓カラー名鑑)の巻末「山名索引」を仔細に調べたら、次のような名前の山も出てきました。聞いたことがない山ばかりですが。

安家森(あっかもり)(北上山地)、美ヶ原・王ガ頭(おうがとう)、大野ガ原・源氏ガ駄馬四国山地)、三ガ上中国山地)、三本杭南予山地)、白毛谷川連峰)、陣ガ森四国山地)、高ドッキョ興津川流域)、西黒森石鎚山地)、二の森石鎚山地)、登り尾伊豆半島)、八幡平奥羽山脈)、美瑛富士石狩山地)、東大顚吾妻連峰)、檜洞丸丹沢山塊)、吹越烏帽子下北半島)、富士見台(恵那山周辺)、二ツ森白神山地)、平家平四国山地)、仏ガ仙中国山地)、マッコウ中国山地)、山伏(やんぶし)(安倍川流域)

 

4)ご覧いただければお分かりのように、山・岳・峰の字は見えませんこうした名前の山でも、山名とみなされているわけです。

それなのに、「〇〇坂」でなければ「坂」とは看做さない、というのは可笑しい、と私が考えるのが、果たして「可笑しい」でしょうか。

.....................................................

5)確かに、坂学会の坂プロフィール登載の坂は、「〇〇坂」ばかりですね。それ以外は坂に非ず、と言いたくなる心情は理解できなくもない。就いては、坂には「〇〇坂」という名前を必ずつける、という風習が強かったのかもしれない。

f:id:hideki-sansho:20210518173441j:plain
f:id:hideki-sansho:20210518173454j:plain

 

6)私の坂研究の入門書で、座右に置いてある本は、横関瑛一『江戸の坂 東京の坂(全)』(ちくま学芸文庫版)ですが、本書の「一名二坂」(p.33~36)に、興味深い記述があります。

一本の道路が、こっちの坂から向こうの台地へ達するには、谷を一つ渡らなければならない。こっちの台には下り坂が、向こうの台には上り坂が、例の通り、谷をはさんでおのおの一つずつできる。

(略)

谷がきわめて小さい場合には、この二つの坂が、相接続した一つの坂の感じになってしまう。この小さな上り坂、下り坂に、別々の名をつけることは厄介である。こうした場合、江戸っ子は坂の名をつけずに谷の名を呼んで、坂の意味を持たした

 

御厩谷(おんうまやだに)、鈴振谷(すずふりだに)、樹木谷(じゅもくだに)、笠谷薬研谷(やげんだに)などと。

御厩谷といった場合は、御厩谷をはさんで向かい合った二つの坂を、同時に言ったのである。それが、いつの間にか坂という字をつけるようになった御厩谷坂、樹木谷坂、笠谷坂などと。

(略)

赤坂の薬研谷のところの二つの坂を、薬研坂と呼んだのは、実にうまいものだと思う。一つの名称が、二つの坂に利用されたのである。一石二鳥ではなくて、一名二坂である。(略)

薬研ということばが面白い。かた一方の坂だけでは薬研にならない。どうしても、一つの坂がいっしょにならなければ、薬研坂にならないところに味がある。名前のつけ方も、ここまでくるとうまいものだと思う。

 

7)前項の要旨は、①谷をはさんで向かい合った坂を「〇〇坂」ではなく、そのまま「〇〇谷」と呼んだこと。②それがいつの間にか、坂という字をつけて「〇〇谷坂」となったです。

坂名の付け方の事情や変遷が分かります。坂には「〇〇坂」の名称をつける、風潮も感じられますね。

………………………

以上を踏まえて、『秀樹杉松』にあっては各地の坂関係者・自治体構築の坂情報はそのまま受け止め、坂名が「〇〇坂」ではない坂名の坂を排除することは致しません。

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』123巻3782号 2021.5.18/ hideki-sansho.hatenablog.com #822

坂名に「坂」の字が入らない坂は、 果たして坂ではないのか? 〜 坂研究メモ No.3

 

 

前号の「坂研究メモ No.2 福島県の坂」に引き続いて、本号(No.3)では「岩手県の坂」を取り上げる予定でしたが、

坂研究・坂情報構築の基本方針についての、『秀樹杉松』の考え方を、少しまとめて認めることにしました。

 

”小難しい”文章だと思われるかもしれませんが、坂研究に携わる私の正直な本意、を綴ったものですので、お読みいただければ嬉しいです。

………………………

f:id:hideki-sansho:20210517170440j:plain
f:id:hideki-sansho:20210517170454j:plain

 

1)調査・研究の対象

坂自体はあちこちに無数にあるが、対象が「坂名のある坂」に限られるのは、いわば自明の前提でしょう。

...................................................................... 

 

2)しかしブログなどをみると、坂愛好者が自分で坂歩きした坂に、自分で「〇〇坂(仮称)」として発表しているのにお目にかかりました。実績ある坂歩行者・研究家の構築サイトと認められたので、参考資料にしました。

しかし、個人のブログ情報と判断し、今回の「坂リスト」には含めませんでした。(しかし、将来陽の目を見る可能性を秘めているのは、確かかもしれません)

................................................................................ 

 

3)さて、坂名のある坂を対象とする場合、文字通り「〇〇坂」(すなわち「坂」の字が含まれる)のに限定するかどうか。一つの方法として文字通り「〇〇坂」に限定する、のはやり方としては了解できるが、「坂の字を含まないのは、坂ではない」という考え方は、客観的な合理性・説得性に欠けるのでは?

........................................................................... 

f:id:hideki-sansho:20210517171145j:plain
f:id:hideki-sansho:20210517171200j:plain

 

4)本ブログ前号に投稿した「福島県の坂」にも、坂」の字を含まない坂が含まれていますネット情報の当該サイトにある坂をそのまま載せたからです。

◉坂 (福島) ー 23. 滝の湯跡ちゃんこちゃん福島市)。<注>滝の湯=飯坂温泉滝の湯「ちゃんこちゃんこ」=石段(73段)

◉ぶらり坂道 ー 4. 座頭転ばし  6. 観音さがり(時雨塚の坂)18. 道場さがり(蓮池坂)19. 藤井さがり

須賀川の坂 - 須賀川市  三さがり ⑩ 座頭転ばし

................................................................................. 

 

5)具体例に照らせば、「坂」の字を含まない「藤井さがり」「三さがり」が入り、「観音さがり」には別名の「時雨塚の坂」が、「道場さがり」には別名の「蓮池坂」が、括弧をつけて併記されています。

「座頭転ばし」と「ちゃんこちゃんこ」(石段の意とか)も、坂として組み込まれています。つまり、「坂」の字は入らないが「〇〇坂」として扱っているのです。「坂」の字は入らないけれど「坂は坂」との考えに基づくもので、極めて当然の対処だと思います。

................................................................ 

 

6)現地の坂情報では「坂」として扱われているのに、「坂」という字が含まれないからという理由で、坂リストから除外することには、合理性が認められないと私は判断したからです。

この考えは果たして、私の”特殊な考え”でしょうか? 自己主張をあまりしたくはないのですが、現地や地元自治体の考えに沿った、ごく自然の考え方にすぎない、と信じています。

........................................................................ 

 

7)我われ、少なくとも坂学会関係者にあっては、坂名リスト(坂プロフィール)の構築・充実を図る目的は奈辺にあるのか?「坂」という字を含むものに限定という基準を設けて、現地や自治体が坂リストに含めている坂を、自分たちの基準に該当しないからと排除するのは、いささかの合理性もない、と私には思えるのです。

.......................................................................... 

 

8)従って本ブログ『秀樹杉松』にあっては、当該現地や自治体の坂情報をそのまま掲載することにします。「坂という字が含まれていなければ、坂として扱わない」は、あまりにも客観性に乏しく、一般には受け入れ難い、身勝手な便宜主義・自縄自縛の狭隘な方針でしかないのでは?

................................................................................ 

f:id:hideki-sansho:20210517170704j:plain
f:id:hideki-sansho:20210517170717j:plain

 

9)前号で引用したように、坂学会HP「全国坂のプロフィール」には、次のような趣意が謳われています。重要な宣言文なので、再度引用します。

「数ある全国の坂道(名前のついた坂道)について,でき得る限りのデータを集積して,坂道の研究者・坂の愛好家の便に供したい

...............................................................

 

10)この趣意に掲げる「できる限りのデータを集積して」「坂道の研究者・坂の愛好者の便に供したい」は全く正しく、これを守り発展させるのならともかく、坂学会創設者や先人たちの意図を曖昧にして後退させることは、厳に慎まなければならないと私は考えます。

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』123巻3781号 2021.5.17/ hideki-sansho.hatenablog.com #821