秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

吉村昭『殉国:陸軍二等兵比嘉真一』を読みました。敗戦直前、中学生まで動員された、沖縄の「祖国防衛戦争」

<はじめに> 前号(8/24)で取り上げた、宮部みゆき『三島屋変調百物語』六之続(第6巻)は分厚い単行本で、読み切るのに何日もかかりました。そこで、「今度は短い小説でも読もうか」と書店の文庫本コーナーを覗いたら、吉村昭『殉国 陸軍二等兵比嘉真一』…

宮部みゆき『三島屋変調百物語』六乃続[第6巻〕黒武御神火御殿 を、やっと読み終えました。

宮部みゆきさんの小説は、なるたけ読むようにしています。『三島屋変調百物語』事始[第1巻]~伍乃続[第5巻]に続いて、六乃続[第6巻]黒武御神火御殿(毎日新聞出版 2019年12月刊)に挑戦し、1ヶ月近く?かけて漸く読み切りました。(569ページ、厚さ…

〈読書の軌跡〉~番外編~ 私の蔵書、、、。

Facebookへの投稿を始めて、「ブックカバーチャレンジ」があることを知りました。自分にも順番が回ってきそうになり、(そこから逃げる気持ちも込めて)自分独自の〈読書の軌跡〉を、ブログ「秀樹杉松」に投稿、Facebookへのシェアをはじめました。 〈読書の…

9月いっぱいで閉店となる「ともしび新宿店」 ~ 8月19日の<お昼のうたごえ>へ行ってきました。

「ともしび」HPによれば、うたごえ喫茶ともしび新宿店は9月いっぱいで閉店し、新しい店を開店するまでしばらくお休みするそうです。「歌声喫茶ともしび」を存続するためのやむを得ぬ措置。残念ではありますが、「うたごえの灯・ともしび」を消さないため、頑…

三たび 「終戦75年に関する朝日新聞の報道」を取り上げます。

国民学校初等科(今の小学校)3年生の、昭和20年(1945年)8月15日に終戦を迎えました。”戦争世代”にとって、今から75年前の、広島・長崎への原爆投下と”大東亜戦争敗北”(やっと終戦!)は、絶対に忘れることはできないのです。 終戦の日のきのう8月15日の…

8月15日の朝日新聞夕刊の「終戦の日報道」を見る

今朝書き込んだ前号で、きょう8月15日の朝日新聞朝刊の「終戦の日報道」を、批判的に取り上げました。夕刊に注目していましたが、いま配達されたばかりの夕刊の1面を紹介します。「これぞ本来の朝日」との思いを込めて。 それにしても、天皇陛下のお言葉「…

8月15日、「今日は何の日?」

「俺も少しは歳をとったかな?」の思いがする昨今。今朝何を食べたかは、まず答えられない。今日の日にち、曜日も出てこない、、、。こんなことは、今や日常茶飯事。 ですがどういうわけか、「今日は8月15日、終戦の日だ」は、朝起きた時から覚えていた。他…

猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』新版(中公文庫)を読む ~昭和16年8月16日、平均年齢33歳の内閣総力戦研究所研究生で組織された模擬内閣は、日米戦争日本必敗の結論に至り、総辞職を目前にしていた(本書「プロローグ」p.7)

今日8月9日は長崎、3日前の6日は広島への原爆投下から75年。 猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』をやっと読了したので、そのことを取り上げます。昭和16年は開戦の年なのに、どうして敗戦? 不勉強の私は、新聞広告(ちっぽけな)でこの本を読んでみようと思った…

宮部みゆき『きたきた捕物帖』を読む。 ~「私がずっと書きたかった捕物帖」(著者)

『三島屋変調百物語』の第一期(1~5巻:角川文庫)を読み切ったので、最新刊の宮部みゆき『きたきた捕物帖』(PHP研究所)を一気に読みました。 宮部さん自身が「ずっと書きたかった捕物帖」(表紙帯)、流石に面白い傑作です。内容には立ち入りませんが、一つ…

宮部みゆき『三島屋変調百物語』と『きたきた捕物帖』

宮部みゆきさんの『三島屋変調百物語』は、伍之続(第5巻)で第一期が完結し、六之続(第6巻)が始まりました。 そしてさらに、新シリーズ『きたきた捕物帖』が始動しました。 (写真:Atelier秀樹) ................................................... …