クラシック音楽
コラールとコーラス 似たようなケースがある。ベートーヴェンの交響曲9番「合唱付」は、最近は単に「合唱」と呼ばれることが多い。「英雄」や「運命」と同じ「合唱」だけの方が明快であるからかも。Symphony №9“Choral”のコラールは愛称である。
ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世の代表的なワルツは、最近の標題に合わせて「美しく青きドナウ」を使ってきた。だが以前から、オレたちの生徒の頃は確か「美しき」だったような記憶が残っていた。もう一つは、「青き」ではなく、ちょっと違う字ではなかっ…
これまで、「クラシック音楽への憧れ」で作品中心に想いを綴ってきたが、何か書き落とした気がしてならない。折角の機会なので、補遺篇(落ち穂拾い)のつもりで書き足したい。
作曲家には極端な寿夭(長寿と夭折)がみられる。天才とうたわれ、若い才能を発揮したが、病や貧困のため無念の夭折(注)に泣いた作曲家がいる。一方で70代、80代まで生きた長寿作曲家もいる。いずれにせよ、現在まで作品が残って愛好されている作曲家は、…
「クラシック音楽作曲家」は何人いるのか、調べたら千人を超える。座右の書として15年以上愛用してきた『クラシック音楽作品名辞典』(井上和男編著、1994三省堂)への収録は、作曲者数 1,232名、作品数 約38,600 とある。編著者井上氏の収録基準は「40…
作曲家の生年覚書 (4) 西向く士(さむらい)/ ブルックナーとスメタナ(1824) ブルックナーの交響曲は長時間ものが多く、改訂を頻繁に繰り返している。個性の強い音楽のせいもあり、音楽史上の評価は必ずしも高くない。もっと脚光を浴びるべき大作曲家であり…
作曲家の生年覚書 (3) 泣くなシューベルト / シューベルト(1797) いよいよ本題“ドイツ歌曲王”、“ロマン派の開拓者”シューベルト登場だ。三大交響曲の一つ「未完成」、歌曲集「白鳥の歌」「冬の旅」、歌曲「野ばら」「魔王」「アヴェ・マリア」(「エレンの歌…
作曲家の生年 覚書 (2) 人和(なご)む / モーツァルト(1756) 神童といわれた早熟の天才モーツァルトは、無念にも35歳の若さで世を去ったが、この短い期間に、41の交響曲、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などのセレナード、30のピアノ協奏曲、「フ…
作曲家の生年 覚書 (1) クラシック音楽を理解し鑑賞する上で、作曲家を知ることが重要だ。そのため、各作曲家の生年を覚え、何年ぐらい生きたかも調べた。生まれた年を暗記するだけでなく、時代との関連や作品傾向などにも照らし合わせ、その作曲家の音楽に…
<その他の協奏曲> この他の名曲としては、バロック期のヴィヴァルディ(1678)の合奏協奏曲集「調和の霊感」と、ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」がある。後者の「和声と創意の試み」第1集の1(春)~4(冬)が、有名なヴィヴァルディの「四季」とし…
管弦楽曲 管弦楽曲は交響曲ほどの重量感はないので、気楽にエンジョイでき、心の安らぎを覚える。かと思えば、魂が揺さぶられる。序曲、劇音楽、バレエ、交響詩、ワルツ、セレナード、ディヴェルティメントなど、いろいろな分類や名称がある。小生の好きな管…
<愛称のない交響曲> 愛称を持たない交響曲の名曲も、勿論ある。先ずは41歳にして初めて交響曲を手がけ、完成に21年を要した程の“慎重居士”ブラームス(1833)だ。それでもビューローは、彼の第1番をベートーヴェンの「第九」を引き継ぐものと評価して「第…
クラシック音楽の中で「交響曲」が一番好きだ。音楽の理論は知らないが、音楽の最高は交響曲だと思っている。ところが音楽関係の本を読むと、難しい言葉で交響曲が説明される。
4)ロマン派の魅力 小生の好きなのは、やはりロマン派 (後期ロマン派含む)だと思う。断定的に言わないのは、どの音楽もそれぞれの時代が産みだし、それぞれの作曲家が身命を賭けて作ったものだからだ。どれも持ち味があり、魅力に溢れている。
<バロックと古典派> まず、古典派やバロック音楽は素晴らしい。好きな楽派は?と問われれば、モーツァルト(1756)、ベートーヴェン(1770)、ハイドン(1732)の愛好者は、真っ先に古典派を挙げるだろう。“ウィーン古典派”3人の巨匠を擁する古典派が好きだ…
3)時代や楽派などによる区分 時代、楽派、国、ジャンルなどによる大まかな区分はあるが、人によって考え方や位置づけが異なるところがあり、必ずしも統一されていないように思われる。どうせ素人なのだから、小生の勉強・理解の範囲内で、便宜次のように、…
定年退職後は、専ら趣味を楽しむ人もいる。ゴルフ、旅行、パチンコ、麻雀、将棋、釣り、マイカー、スキー、・・・。多くの人が打ち込むこれらの趣味は、どれも小生には無縁だ。“無趣味が趣味”で、我ながら情けない。