私はいっときウォーキングに凝り、歩行距離が４万kmに達し「地球一周」を認定・表彰されました。だがその時の「歩き過ぎ」による？変形性膝関節症の悪化で歩行困難をきたし、「人工関節置換手術」を受けました。その２年後には腰痛が悪化して「腰部脊柱管狭窄症」の手術を余儀なくされました。
という次第で、８年間続けてきたウオーキングの例会やイベントへの参加をやめ、ついには東京都ウォーキング協会もやめるとになりました。それからもう１０年近くになるでしょうか。短距離ならウオーキングに参加できそうなので、以前所属していた東京都ウォーキング協会主催の「ミニウオーク」に時々、ごく最近は毎回参加するようにしています。毎月１回、しかも５kmという短距離で、比較的ゆっくり歩くので、今の自分には最適だと思っています。
以前長距離を歩いていた頃は、私だけでなく、多くのウォーカー達は「何だ、たったの５kmか。それではウォーキングとは言えない」などと、正直小バカにして目にもかけませんでした。だが今では「現役」を終えた？ウォーカー達が楽しそうに参加しているのです。この「ミニウォーク」を企画、立ち上げた関係者の「先見の明」に大なる敬意を表します。
という次第で、私は月１回の「ミニウォーク」になるたけ参加するようにしてますが、８月５日（土）の第１２０回ミニウォークには参加できませんでした。このため、参加すると貰える協会のイベント予定表や、次回のミニウオークの場所・コースなどのチラシを入手できなかった。それが、これから始める混迷のロングストーリの原因でした。
９月のミニウォークに参加しようとして、手元にある予定表を見て「路線情報」を調べて自宅を出る時間を決めた。手元にあった資料では、今日歩く場所は「佃島界隈」で、都営大江戸線「勝どき駅」下車徒歩１分の公園となっている。１０時集合なので、いつものように９時半ごろ着くように家を出た。
ところが、「勝どき駅」のホームにも出口にも出迎えの役員さんが見えない。出口がもう一つあるのでそっちに行っても誰もいない。おかしい！必ずいるはずなのに。両出口の駅員さんに訊いても、それらしい人は見ていないという。「雨なので中止じゃないですか」と駅員も心配してくれる。少々の雨で中止するはずはないので、考えられるのは ①日にちを間違えた、②急に中止となった、の二つしかない。毎月第一土曜日と決まっており、駅員さんに確かめても「はい、今日は第一土曜ですよ」。となると、、、。
さあ困った。こうなったら集合場所まで行ってみるしかない。だが、公園らしきものは見当たらない。佃島界隈を歩いていればどこかでウオーカー達に会えるかもしれない、と歩き回った。交番を見つけて「今日はウォーキングが佃島界隈であるが、それらしき人や団体を見なかったか」と聞いても答えはNO。街を自転車で通りかかったお巡りさんに聞いても、パトカーにきいても、全て「さあ、見てません」。
悪いことは重なるもので、私は集合下車駅の「勝どき駅」を瞬間的に？「八丁堀」と思い込んで交番で話したら、「八丁堀」駅なら距離があるので、まだ佃島に着いてないだろう。佃島への入り口の中央大橋の方に行ったら来るかもしれない」、と“親切に”教えてくれる。だが、そこまで歩いて待ってもやってこない。何だかんだで、集合時間を１時間過ぎた１１時になった。これまでやってウオーカー達に会えないのは、「俺の運がなかった」と諦める。
それでも「まだ会えるかもしれない」と一縷の望みを胸に、月島駅に向けて歩く。時計はもう１２時に近い。駅周辺に行ったら「もんじゃ焼き」の看板が並んでいる。そうだ、以前ウォーキングでここを通りかかったことがある。確か、「もんじゃ焼きの街」とか「もんじゃ焼きストリート」とかいった筈。「今日はこれで参加できないことがはっきりした」のだから、昼でもあるし、もんじゃ焼きでも食って帰るか、ということになりました。
以上は当日の長い苦労譚ですが、結論を言えば、私が日にち、いや月を間違えて、前月（８月）の開催場所に行ったから、誰にも会えなかった、に過ぎません。何故こうなったかといえば、８月のミニウォークに参加できなかったため、９月の予定を書いたチラシを貰わなかったので、手元にあったのは、７月参加の時にもらった８月用のチラシだっだのです。
つまり、ひと月前に行われた場所の「佃島」に行ったわけです。それに気づいたのは、もんじゃ焼きを食べながらです。記憶違いでもないし、何でしょうか。手元にあった「前々月のチラシ」を直感的に信じてしまった。後から思えば、８月は参加しなかったのだから、９月のチラシは手元にない筈だが、そこまでは機転がきかなかったのです。それと当日９月２日は９月に入って２日目だったので、頭はまだ８月だったのかもしれません。色々な偶然・悪循環が重なった。以前には集合下車駅の「牛込神楽坂」を「牛込柳町」と間違えました。あまり認めたくはないが、やはり集中力・記憶力の衰えは否定できない？
（秀樹杉松 85巻/2422号） 2017.9.14
