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これぞ “リアル二刀流” 〜大谷「4番・投手」で完封

                   

   大谷「4番打者・先発投手」で完封      /  Atelier秀樹 

   

 来季メジャーに挑戦する大谷翔平日本ハム)は、10月4日の対オリックス戦に先発し、2安打、10三振で今季初完封。打者としては4番に座り、4回に中前打を放ち、先制のホームを踏んだ。スポーツニュースで聴いたので、いつものように「ニッカン」と「スポニチ」を買った。この2紙の記事を基に書きます。

 

 

 

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1)先発投手が4番で出場するのは、1951年10月7日の大洋戦の藤村富美男阪神)以来、66年ぶりで、2リーグ以後は二人目。

2)日本ハムでは1リーグ時代に大下弘が1946年中部日本戦と1947年太陽戦で記録して以来、70年ぶり二人目。

3)1リーグ時代に4番投手が20人以上おり、川上哲治(巨人)も3試合経験。4番投手で最多出場は、元祖二刀流の野口二郎(阪急)で77試合。

4)4番投手で完封勝ちは、1944年清水秀雄(近畿日本)が産業戦で記録して以来、73年ぶり

5)2桁奪三振で完封した4番投手となると、1939年ライオン戦で11三振を奪って完封した亀田忠(イーグルス)以来、78年ぶりだ。

6)4番投手の完封は、野口二郎の16試合を筆頭に1リーグ時代に10人いる。

                                    (「日刊スポーツ」10/5)

 ◯よく調べたものですね。さすがはニッカンです。

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             栗山監督「ホッとした」

 

 大谷のラスト登板を目に焼き付けた栗山監督は「今日も怖くて仕方なかった。少しだけホッとしたかな。(精神的に)いっぱい、いっぱいでした」と本音を吐露した。

 初起用の「4番・投手」。「ずっと前からイメージしていた」が、9月29日の楽天戦の走塁で左ひざを軽く打撲したこともあり、直前までコンディションを見定めた。まるで北海道の子供達に夢を与えるサプライズ起用。大谷も完封&1安打で応えた。

 就任1年目だった12年、ドラフトでメジャー挑戦を希望していた大谷を強行指名。自らも花巻東に足を運び、熱意を伝えた。晴れて入団が決まり、球団の常識を覆す「二刀流」を完成させるため、二人三脚がスタートした。

 負担の大きい二刀流に常につきまとう故障のリスク。「メジャーに行っても引退するまで自分に責任はある」とまで覚悟を決めて向き合った。

                                  (「スポーツニッポン」10/5)

 

 ◯栗山監督と大谷選手の「二刀流/二人三脚」にまつわる記事は、いつもながら「スポニチ」が光っています。  

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日本ハムの最終試合で、大谷は打者として出場予定とか。有終の美を飾り、来季は大リーグでの活躍を期待しています。

                          (秀樹杉松 86巻/2446号)2017.10.6