秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「代官山蔦屋書店細見図」から

蔦屋重三郎吉原細見」&「代官山蔦屋書店細見図」

                  /  Atelier秀樹

 「秀樹杉松」の前々号で、目黒~代官山ミニウォークを写真入りで取り上げました。その中で、コースの途中の「蔦屋書店」で、ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の著作を入手したことを紹介しました。

 帰宅してから、確かに被って行ったベレー帽がないのに気づき、蔦屋書店におき忘れたのではないかと思い、今日再び探しに行ってきました。しかし「気がつかなかったし、届けられてもいません」ということでした。息子にプレゼントされ、私も気に入って愛用していた帽子なので、なんとか探し出したいと思ったのですが、どこにおき忘れたか思い出せません。残念ながら、諦めなければならないでしょう。最近はこうしたヘマを時々しでかすので、気をつけているのですが、致し方ありません。

 

 ところで、昨日ウォーキングで蔦屋書店に立ち寄った際に、「代官山蔦屋書店細見図」という大判の宣伝通信をもらってきました。蔦屋書店のことを何も知らなかった私には、勉強になりましたので、便宜その一端を書きます。

 以下の二つは件の蔦屋通信「蔦屋書店細見」からの引用です。

 

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 <蔦屋書店の由来となった蔦屋重三郎> 

 TSUTAYA第1号店は、「蔦屋書店」という名前で1963年に大阪府枚方市で生まれました。代官山蔦屋書店はその最初のお店の名前を受け継いでいます。そのTSUTAYA・蔦屋の名前の由来はいくつかあるのですが、ひとつは蔦屋重三郎にあやかって名付けました。歌麿や、写楽を世に出した、日本で最初の出版プロヂューサー蔦屋重三郎。重三郎の店「耕書堂」の紋は、この蔦屋通信の表紙にも使われています。

 

蔦屋重三郎を有名にした吉原細見

 蔦屋重三郎の最初のお仕事は、吉原大門の前に開いた書店で吉原細見を売り出したことでした。吉原細見とは、吉原遊郭のガイドブックのことです。お店ごとに遊女の名前を記していました。面倒見がよく、クリエーターの才能を見抜く力に長けていた重三郎は、そののち、東洲斎写楽曲亭馬琴十返舎一九などを世に出しました。この「蔦屋細見図」は、「吉原細見」に敬意を評して作りました。

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 蔦屋書店の宣伝をするつもりはありませんが、2階建でオールガラス張りの3棟、ビックリしました。私が初めて知ったことなので、「蔦屋細見図」をもとに、同書店の構成を紹介します。

一階

 1. 人文 / 文学 / ビジネス /スポーツ + 大人コンビニ

 2. マガジンストリート / アート / デザイン・建築 / 車・バイク

   3. 料理 / 旅行  + 文具 + スターバックス(喫茶)

二階

   1. 映像・キッズ

   2. Anjin・・・三浦按針にちなんだサロン、Anjinブレンド

   3. 音楽・・・ジャズ、クラシック、1960~80年代ロック

 

 蔦屋重三郎に関しては、「江戸検定試験」受験時に猛勉強しました。こんなところでまさか「再会」しようとは思いませんでした。昨日初めて知って、今日も帽子探しを兼ねて行ってきた「代官山蔦屋書店」はびっくりすることばかりです。喫茶店もあるし、半日は当然1日がかりでも楽しめる場所でしょう。何しろ、本は手にとって読めるし、音楽も聴けるし・・・。遠隔地ではないから、これからも時々行ってみようかな?

                          (秀樹杉松 86巻/2449号)