冬青木坂、清水谷坂、紀尾井坂、袖摺坂、東郷坂、一口坂、九段坂、、、。~坂めぐり=第10回=東京都千代田区内の18坂=2017.12.8
日本の中心地・千代田区内の有名な坂に行ってきました。 / Atelier秀樹
今日も朝は晴天。7時台に家を出て、4時過ぎに帰宅した。二日がかりの予定だった千代田区内の坂道を、午後まで使って1日で歩いた。大げさになるので2回に分けてのブログ投稿も考えたが、1日で歩いたのだから1回にまとめるのが自然と考えた。ちょっと時間と手間がかかりるが、これこそが「坂めぐり」の真骨頂・醍醐味だから。
<今日の18坂めぐりのコース>
(赤坂見附駅)~諏訪坂~貝坂(通)~中坂~清水谷坂~紀尾井坂~善國寺坂~南法眼坂~袖摺坂~五味坂~御厩谷坂~東郷坂~行人坂~新坂~一口坂~富士見坂~冬青木坂~二合半坂~九段坂~(市ケ谷駅)
<今日の坂めぐりメモ>
朝7時半ごろ家を出て、8寺20分から歩き始めた。昼前に終わる予定だったが、雨も降りそうでないし、調子も出てきたので、翌日予定のコースも一気に巡ろうと決断。結局全部で18坂を歩き、3時過ぎに帰宅。
港区内で散々苦労した大使館はイスラエル大使館・ポルトガル大使館のみで、コースから離れているので、坂道めぐりに専念できた。今回の第2シリーズの対象坂は地図帳に乗っているのみに絞ったため、また、大型地図帳を携帯したため、道に迷ったり、坂探しに苦労するのはだいぶ減った。そうはいうものの、“方向音痴”は変わらず、地元の方や通行人に大変なお世話になった。地図を見つめて散々迷っていたら、2回声をかけられた。「何を探していらっしゃいますか」と援助の手を差しのべてくださったのです。本当にありがたく嬉しいことです。
<冬青木坂>
今日のハイライトは、なんとも言えない逸話です。最後の方で「冬青木坂」と「二合半坂」の場所を確かめたいので、数人の高校生に尋ねたら、気持ちよく教えてくれた。その現場近くに行って、すぐ近くの企業の守衛さん?に、「冬青木坂あっちの方でいいでしょうか」と再度場所を確認。「ああ、すぐそこですよ」。「坂標識はありますか?」「ありますが、何か名前が違うみたいです」「坂の名前が変わったんですか?」「坂名が変わったようです。行ってみてください」。
確かに「冬青木坂」の坂標識はあった。「何だ、変わってないではないか」。写真を撮ろうと思ってよく見たら、冬青木坂の下にMOCHINOKI ZAKAと書かれているではないか!つまり「ふゆあおき坂」ではなく「モチノキ坂」だととわかった。写真を撮りおえてさっきのところに戻り、守衛さんに再びきいた。「自分は人事異動で最近ここに来たが、来て見たら坂名が違うので変に思っていた」。つまりは、「もちの木坂」と聞いて来たら「冬青木坂」なので変に思ったようだ。この方も、冬青木坂=もちの木坂とは気づかず、名前が変わったと思ったようです。
<坂標識>(千代田区教委)
今日撮影してきた千代田区教委の坂標識には、次のように書かれている。
→この坂を冬青木坂(もちのきざか)といいます。「新撰江戸志」には「此処を冬青木坂といふことを、いにしえ古びたるもちのきありしにより所の名と呼びしといえど左にあらず。此坂の傍に古今名の知れざる唐めきて年ふりたる常磐木ありとぞ。目にはもちの木と見まがえり。・・・」
→要するに、
この坂の傍に何の木か名前の不明な古い常盤木があった。一見もちの木と見間違えたため、坂の名が「冬青木坂」になった。
<読めなくて当たり前?知る人ぞ知る>
私が「冬青木」を「モチノキ」と読めなかったのは、いい年こいて「恥」を晒したことにもなるが、正直言って読める人は何人?。やはり、帰宅後国語辞典を引いてもモチノキは出てこない。「角川漢和中辞典」を引いたら、流石に出てきた。
→冬青(とうせい)は、もちのき。また、そよご。共にもちのき科もちのき属の常緑喬木(高木)。「凍青」に同じ。
これこそ、“知る人ぞ知る”の類で、私もやっとその「知る人」に加わった。この坂歩きで「学ぶこと」「覚えること」「考えさせられること」があまりにも多い、とこれまで何回も書いたが、今日のこの「冬青木」騒動?もその一つ。知ってしまえば、当たり前のことだが、知らないうちは知らないのだ。「知識」とは本来そいうものでしょう。
なお、冬青木坂(もちのきざか)の別名は「餅の木坂」「万年坂」、なそうです。
<江戸時代の坂番付>
さて、sakamichi.tokyo/?=4486 は次のように書いている。
→東京で一番、有名な坂はどれか?という問いがよくあります。一番を争うのは、神楽坂と九段坂でしょう。これは江戸時代の坂番付を見ても同じです。また、これら有名な二つの坂は、並行する坂を持ってます。神楽坂は軽子坂、九段坂は中坂です。・・・
そして、江戸時代の「坂番付」が出ている。
大関 牛込 神楽坂
関脇 飯田丁 九段坂
小結 市ヶ谷 浄瑠璃坂
前頭 溜池 江戸見坂
私はこの4つの坂を全部知ってはいるが、今回の「坂めぐり」として行ったのは、関脇:九段坂と前頭筆頭:江戸見坂だけで、大関:神楽坂、小結:浄瑠璃坂は後日予定。楽しみが増えました。
<写真編>
諏訪坂
貝坂(通)
中坂
清水谷坂
紀尾井坂
<麴町の由来>
善國寺坂
日本テレビ通り(善国寺坂)↓
南法眼坂(みなみほうげんざか)
<滝廉太郎>
袖摺坂(そですりざか)
五味坂
御厩谷坂(おんまやだにざか)
東郷坂
行人坂
新坂
一口坂
<相撲場> 九段北3
富士見坂
<法政大学> ↓
冬青木坂(もちのきざか)
二合半坂(にごうはんざか)
九段坂
(秀樹杉松 89巻2507号) 2017.12.8 #blog<hideki-sansho> 147