急坂のナンバー坂をめぐり、林芙美子記念館も訪れました。 / Atelier秀樹
今日は早朝6時からのシルバー就業だったので、近場のまとまった坂めぐりに行ってきた。新宿区中井の「一の坂」から「八の坂」までなら集結しているので、時間もあまりかからないだろうと見当をつけた。“ナンバー坂”の魅力に惹かれたことと、コース途中に「林芙美子記念館」があるので見学のチャンスだとも思った。
<妙正寺川の出迎え>
都営地下鉄中井駅を下車したら、直ぐ近くを妙正寺川が流れていた。三年半前の「川歩き」を思い出し、今日の坂めぐりを妙正寺川が私を出迎えてくれたような親密感を覚えた。思えば川は高きから低きに流れ、坂も高低差で成り立っている。ともに、高低に生きる感じで面白いですね。
<ナンバー坂>(一の坂~八の坂)
私が勝手に「ナンバー坂」と呼んだが、急坂揃いでびっくりした。西武新宿線と都営大江戸線がほぼ直角に交差するところが「中井駅」。その駅の近く、西武線の北、大江線の西に8つの坂が北から南の妙正寺川に下っている。いずれも急な坂道で、車や自転車の運転は大変のようで、もちろん歩行者も要注意である。
坂を登った地点に目白大学・短大があり、ちょうど学生の登校時間に遭遇した。急いでいる二人の学生に私は遠慮せずに坂の場所をきいたが、学生たちは嫌がらずに教えてくれた。「二の坂」はすぐ見つかったが、肝心のスタート「一の坂」がすぐには見つからず、時間がかかった。その上車が急坂を上り下りするので、坂探しも手間取った。
<林芙美子記念館>
「四の坂」の上り口に「林芙美子記念館」があった。この建物には『放浪記』『浮雲』などの代表作で知られる作家・林芙美子が、昭和16年8月から26年6月に生涯を閉じるまで住んでいたそうです。見学者は私一人だけだったので、じっくり見たり撮影できた。写真撮影は展示室を除いてOK。記念館の構成は、玄関、客間、小間、書斎、寝室、アトリエ(現展示室)、次の間、書庫、茶の間、庭、中庭、台所などでした。何枚か写真をとったので、本号に掲載します。
<「坂」と「坂通り」>
「一の坂」から「八の坂」までは、区が設置した標識があったが、「◯◯坂」ではなく「〇〇坂通り」となっていた。つまり、「坂名」ではなく「通り名」としての扱いである。やはり「通り標識」とは別に、町会独自の「坂名標識」が出ている所も見られた。
注意して近辺を見たら、「中井通り」とか「中井駅前通り」などの区作成標識が立っている。「〇〇坂」を含む「〇〇坂通り」という意味でしょう。写真をご覧ください。そういえば、場所によっては、坂と坂通りの両方の標識を立てているケースも見たことがある。
区役所は坂標識よりも通り標識を重視したのでしょう。通りの名前に坂名をいれたことで、両方の標識を兼ねたつもりでしょうか?
<今日の坂めぐりコース>
(都営大江戸線中井駅)~一の坂~二の坂~三の坂~~林芙美子記念館〜四の坂~五の坂~録の坂~なな野坂~八の坂~六天坂~見晴坂~(中井駅)
<写真編>
妙正寺川の出迎え
「中井駅」を降りたら、妙正寺川が流れていた。妙正寺川ありがとう。三年半前の「川歩き」を思い出した。
一の坂 通り
二の坂(蘭塔坂) 通り
三の坂 通り
林芙美子記念館
茶の間 ↑
次の間 ↑
小 間 ↑
寝 室 ↑
庭 ↑
四の坂 通り
五の坂 通り
六の坂 / 六の坂 通り
七の坂 / 七の坂 通り
八の坂 通り
六天坂
見晴坂
(秀樹杉松 89巻/2513号) 2017.12.15 #blog<hideki-sansho>153