葉室麟『蜩ノ記』(ひぐらしのき) を読んで感動しました!
本ブログ『秀樹杉松』2521,2522号 (17年12月) で、葉室麟『銀漢の賦』(松本清張賞)を取り上げ、その後『いのちなりけり』(直木賞候補)と『蜩ノ記』(直木賞受賞)を読みました。今回は、葉室氏が5度目でついに直木賞を受賞した『蜩ノ記』を取り上げます。私は平凡な一言「感動しました」としか書けないので、ネットの「Wikipedia」と、映画化した「テレビ東京」の番組解説を部分引用させてもらいます。/ Aelier秀樹
(以下はWikipediaより)
『小説NON』(祥伝社)にて2010年11月号から2011年8月号まで、「秋蜩」のタイトルで連載された。第146回直木三十五賞受賞作。2012年6月にNHK-FMラジオ「青春アドベンチャー」にてラジオドラマ化され、2014年に映画が公開された。
<直木賞選評>
葉室麟の作品は2009年から4年連続で候補になり、5度目での受賞となった。
選考委員らは「受賞に値する作品」(渡辺淳一)、「深い素養がなくてはかけない作品」(宮部みゆき)、「定められた命を感情表現に頼らずに写し取った技は秀逸」(浅田次郎)、「若い作家ではこうはいかない」(伊集院静)と 総じて好意的な評価をしているが、「主人公らが清廉すぎる」(林真理子)、「既視感に満ちた話」(桐野夏生)、「おどろきがない」(宮城谷昌光)など批判的な意見もあった。
◉選考委員の渡辺、宮部、浅田、伊集院4氏の好意的な評価に、私も全く同感です。同時に、林、宮城谷氏の意見にも賛同したい。しかし私のは「批判的な意見」ではなく、素人の私の好み・希望としては、土壇場での逆転を期待しただけです。もっとも、私のような単純な人間に期待を抱かせながら、そうならないのが本作品の真価でしょう。(Atelier秀樹)
<あらすじ>
豊後、羽根(うね)藩。
城内で刃傷騒ぎを起こした檀野庄三郎(だんの しょうざぶろう)は、家老・中根兵右衛門の温情で切腹を免れたものの、僻村にいるとある男の監視を命じられる。その男とは、7年前に藩主の側室との不義密通の罪で10年後の切腹と家譜の編纂を命じられ、向山村に幽閉されている戸田秋谷(とだ しゅうこく)だった。
秋谷の切腹の期日まで寝食を共にし、家譜の編纂を手伝いながら秋谷の誠実な人柄を目の当たりにするうちに、庄三郎は秋谷に敬愛の念を抱き、次第に秋谷の無実を確信するようになる。やがて庄三郎は、秋谷が切腹を命じられる原因となった側室襲撃事件の裏に隠された、もう1人の側室の出自に関する重大な疑惑に辿り着く。
<登場人物>
(主人公とその家族)
戸田 秋谷(とだ しゅうこく)
向山村に幽閉され、藩主・三浦家の歴史を綴った家譜を編纂しながら、3年後の切腹が決まっている武士。微笑んでいるのかどうか分からないほどの笑みを浮かべている。羽根藩勘定奉行・柳井与一の四男。27歳から5年間、郡奉行として領内を巡察し、家族を諭すような態度で農民に接したことでよく慕われた。
7年前、側室のお由の方が襲撃された際に不義密通を疑われ、10年後の切腹を命じられる。その日から、日々の雑事や思いを〈蜩ノ記〉という日記に記しはじめる。
檀野 庄三郎(だんの しょうざぶろう)
元羽根藩奥祐筆。田宮流居合術の使い手。
藩主が親戚の大名へ送る文をしたためていた時、隣席の水上信吾の顔と拝領紋入りの裃に墨が飛び、怒った信吾に斬りつけられ咄嗟に放った居合で信吾の足に深手を負わせてしまう。切腹は免れたものの、家督を弟・治兵衛(じへえ)に譲り隠居の身となった。向山村で身を隠すと同時に、幽閉中の秋谷の監視と秋谷が起こしたという不義密通事件を秋谷がどのように家譜に記すか、報告するよう命じられる。
秋谷の潔い生き方を目の当たりにし、百姓とともに生きようとする秋谷のような武士としての生き方に感慨を覚え、秋谷を守りたいと思うようになる。
戸田 織江(とだ おりえ)
秋谷の妻。30代半ば。病床に伏せっているが、病でやつれた見苦しさを感じさせない清楚な美しさを持つ。夫は人に恥じるようなことはしないと信じている。
戸田 薫(とだ かおる)
秋谷の娘。16・7歳。
戸田 郁太郎(とだ いくたろう)
秋谷の息子。10歳。庄三郎が来たことで、父が切腹する予定であることを知ってしまい悲嘆に暮れる。
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(以下は「テレビ東京」TV番組表より)
映画「蜩ノ記」ひぐらしのき (放送日 2014年12月23日)
十年後の切腹を命じられた男。残された時間を、あなたならどう生きるかー。
地上波初!全ての日本人に捧げる不変の愛を紡ぐ物語。
隠された事件の真相とは…
人と人との絆、気高く力強い生き様が深い感動と共に描かれる!
<キャスト>
役所広司(戸田秋谷)
岡田准一(檀野庄三郎)
原田美枝子(織江)
堀北真希(薫)
ほか。
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『秀樹杉松』90巻2532号 2018/1/7 #blog<hideki-sansho> 172