『秀樹杉松』坂めぐり(73回=2018-8-22=港区六本木・西麻布・赤坂、千代田区霞が関)~(六本木)さくら坂・御太刀坂・榎坂・新榎坂・三年坂。~六本木駅・テレビ朝日・六本木ヒルズ・さくら坂公園・六本木地図・文科省・財務省・霞ヶ関駅。
今日は早朝2時間の就業でしたが、帰宅後、天気もいいので、昨日に続いて坂めぐりに出かけました。先日は「秋の訪れ」を思わせる涼しさでしたが、今日は懐かしい?猛暑でした。この坂めぐりは六本木の「けやき坂」からスタートし、23区で一番坂が多い港区の坂を巡ったので、遺漏はないと思ってましたが、すぐ近くに「さくら坂」「御太刀坂」が残っていました(地図に坂名の記載なし)。
千代田区の「霞ヶ関坂」「潮見坂」に行った時に、予定しいながらうっかりミスですぐ隣の「三年坂」を歩き漏らしたので、気にかけていました。そこで今日は、港区六本木・赤坂と千代田区霞が関のいわば「遺漏坂めぐり」となった次第です。政治行政の中心地と文化の中心地を再訪問しました。以前に歩いた「芋洗坂」「けやき坂」を通りかかることになり、懐かしかったので写真に収めました。もちろん、今日の坂めぐりには含めません。(すでに巡り済みだから)
ともかく、暑い中の坂めぐりでしたので、どうぞご覧ください。コンパクト編集ですから。 / Atelier秀樹
六本木駅(地下鉄)<スタート>
すでに歩いた坂と再会。懐かしいのでパチリ。
六本木けやき坂
懐かしの再会でした。
① (六本木)さくら坂 (#624)
港区六本木6丁目 六本木ヒルズ内。2003年6月に開業した「六本木ヒルズ」の中。東西に通るメインストリート (けやき坂)の裏側(南側)を平行する坂。坂途中の南側には“さくら坂公園”がある。東に向って上る。330m。緩やか。坂名だけを書いた標識はないが,構内のあちこちに「さくら坂」と書かれた案内標識が立っている。
街路樹として桜の木が植えられ,春には美しい花をつける。これが坂名になったのだろう。かつてこの辺りに「玄碩坂」という坂があったが, 六本木ヒルズの建設により地形が大きく変わり,現在は玄碩坂の面影は残っていない。命名時期:2003年。
六本木ヒルズ案内標識
さくら坂公園
②御太刀坂(おたちざか)(#625)
港区南麻布4丁目 。明治通り,天現寺とニュー山王ホテルの間を北東に入り,フランス大使館の手前まで。
<編注>この坂解説の文章は、南麻布4丁目の「青木坂」の解説文と同じです。御太刀坂の所在地は西麻布4丁目です。「西麻布4丁目の御太刀坂」のところに、「南麻布4丁目の青木坂」の文章がすっぽり入り込んでいます。すなわち、御太刀坂自体の説明は全く無く、ケアレスミスによる誤植だと思います。坂学会さん、この指摘が届きますか?届いたら善処方ご検討ください。
そこでネット「麻布細見」の「御太刀坂」解説を掲載します(坂学会さん、ご了解ください。そして坂学会としての「御太刀坂」解説を新規入力してください。この連絡、坂学会さんに届きますでしょうか?)
→「現在の西麻布四丁目、旧麻布笄町にある、東西に走る坂。坂下は東側の笄川の暗渠道路で西が日赤通りの高台になる。北に牛坂が、南に堀田坂が平行して走るが、何故かこの御太刀坂だけは港区が設置する坂の標識もなく、名前もあまり知られていない印象がある。江戸時代は堀田家と山口家の屋敷の間に挟まれる坂であった。
坂の由来は、この辺りの旗本の家に名誉の太刀があり、常に唐櫃に納めて玄関に置き、火災などの急変の際に持ち出せるよう備えていたことから、御太刀坂と呼ばれるようになったという。」(御太刀坂ー麻布細見 azabusaiken.ttcbn.net)
③榎坂(えのきざか)(#626)
港区赤坂1丁目。アメリカ大使館北側の坂。東に上る。100m。緩やか。勾配もなく,坂という雰囲気はない。坂の途中に港区が設置した標識がある。
→「榎坂 ENOKI ZAKA 港区 江戸時代より前の古街道を示す榎があったと推定される。坂下から東京タワー方向へ登る 永井坂 を 榎坂 と記す資料もある。」
この標識の内容は意味不明。他の榎坂と間違えているのではないか,との意見もある。(この標識はその後撤去された模様)。アメリカ大使館前からは,西に榎坂,東に潮見坂,南に霊南坂 と,3本の坂道が分かれている。<編注>この3坂はすでに巡りました。
④新榎坂(しんえのきざか)(#627)
港区赤坂1丁目。アメリカ大使館の西側に隣接する“赤坂インターシティ”の西側を,南の桜坂に向かう坂。坂下は南に向かい,途中ゆるく右に曲がって,坂上側は南南西に向かって上る。100m。緩やか。わずかに右に曲がりながら上る。坂下の赤坂インターシティビルの前に,黒い金属の標識が建っている。ビルのオーナー(興和不動産)が建てたものと思われる。
→「新榎坂 shin enoki zaka」
坂下の アメリカ大使館前の通り「榎坂」にちなんで,新しく造られた坂なのでこの坂名になったと思われる。赤坂インターシティは2005年ごろに地域の再開発により建設されたビルで,道路はビル建設時に親切(編注:新設)された。命名時期:2005年ごろ
アメリカ大使館
以前に何回か書きましたが、外国大使館の写真撮影は「禁止に協力」の名で事実上禁止されているので、写真はありません。それと、大使館の側の道路への立ち入りが物理的な阻止されているので、大使館に近接する榎坂のちゃんとした写真は撮れませんでした。
⑤三年坂(さんねんざか)(#628)
千代田区霞が関3丁目。財務省と文部科学省との間の道路。西北西に上る。270m。高低差8m。直線状。坂の途中,財務省ビルの前に,千代田区が設置した標識がある。
→「三年坂 さんねんざか この坂を三年坂といいます。『東京名所図会』には “三年坂は潮見坂の南に隣れり,裏霞が関と三年町の間の坂なり。坂をのぼれば 是より 栄螺尻(さざえじり)とす”“又淡路坂ともいい 一に此処を 陶山(とうざん)が関 という”とあり,さらに“栄螺尻,裏霞が関と三年町の間,道路の盤曲する所を さざえしり と呼び 虎の御門より永田町に出る裏道なり,曲がり曲がりたる境の名なり,亦 此辺鶯多し,因って鶯谷 とみえたり”とかかれています。 千代田区 昭和五十一年三月」
由来他:“裏霞が関”と“三年町”の間の道路であるため この名になった。 (標識より)
霞ヶ関駅(地下鉄)<ゴール>
<編注>
坂名と坂解説は「坂学会/東京23区の坂」http://sakagakkai.org
に依拠。ただし今回は「御太刀坂」について誤植と認定して、他のネット情報に拠りました。(本文参照してください)。写真撮影はAtelier秀樹。坂名の直後に付した(#〇〇)はこれまでに巡った坂の累計総数。(今日の5坂で628坂となりました) ………………………………………………………………………………………………………………
『秀樹杉松』96巻2658号 2018-8-22 / hideki-sansho.hatenablog.com #298
………………………………………………………………………………………………………………