秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

『秀樹杉松』坂めぐり(第77回=2018.9.8=世田谷区給田・南烏山・松原・宮坂)~仙川坂・給田坂・ウテナの坂・宮の坂・凧坂・半田坂。~仙川・大川橋・ウテナ・世田谷八幡宮・世田谷小学校・羽根木公園。

 調べたら、世田谷区の坂が残り少なくなっているので、今日まとめて6坂を歩いてきました。6つの坂は4箇所に分散しているため、京王線世田谷線井の頭線を乗り継いで、どうにか巡ることができました。なお、今日の6つの坂は地図(私の)には載っていませんが、「坂学会/東京23区の坂」には収録されています。また、この6坂には標識がありません。

 人間でいえば、今日は「喜寿」にあたる77回目(643〜648坂)の坂めぐり。「随分と歩き巡ったなあ」と驚いています。歩く距離を短くするため、3つの電車を乗り継ぎましたが、おかげで?久しぶりに東急世田谷線(かつての”玉電”)に乗車できました。どうぞ、続きをお読みください。 Atelier秀樹

 

京王線「仙川駅」下車(スタート)

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仙川坂(せんがわざか)(#643)

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 世田谷区給田3丁目と調布市仙川町3丁目の間。甲州街道“仙川三差路”交差点から仙川に架かる大川橋付近まで。西南西に上る。180m。緩やか。直線。標識なし。

 参考文献:「ふるさと世田谷を語る」世田谷区生活文化部文化・交流課編集 1999刊

  

仙川 / 大川橋

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 坂めぐりでかつての「川歩き」の川や橋に再会できるのは、本当に幸せ。

 

給田坂(きゅうでんざか)(#644)

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 世田谷区給田3丁目。仙川に架かる大川橋付近から“給田3丁目”交差点付近まで。北西に上る。200m。緩やか。ほぼ直線。標識なし。

 参考文献:同上

  

「仙川駅」へ戻り、この駅から2つ目の「芦花公園駅」下車。

 

芦花公園駅京王線

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ウテナの坂  (#645)

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 世田谷区南鳥山1丁目と南鳥山2丁目の間。芦花公園駅前郵便局西側の千歳通を南南西に進むと、直ぐに下る坂である。北北東方向に上る。210m。あまり急ではない坂。ほぼ直線の坂。標識無し。 

 由来他:粕谷の鎌倉街道は千歳通り、これに沿って、ウテナの坂・粕谷のお地蔵様・塚戸と三箇所に小さな塚があり、粕谷の塚には・・・・・・とある。(「わきみず 第89号」より)。千歳通りのウテナの辺りの坂が一番きつく「大坂」と呼んでいた。(「ふるさと世田谷を語る 第十一集 烏山・給田編」より)

 

ウテナ

 坂名はこの会社に因んだのでしょう。坂の途中に「ウテナ前」というバス停もある。 

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世田谷文学館

 ウテナ坂(千歳通)にある。

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芦花公園駅」から電車に乗り、2つ目の「下高井戸駅」で東急世田谷線へ乗り換え、「宮の坂駅」下車

 

高井戸駅(東急世田谷線

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東急世田谷線

 旧玉川線の一部。玉川線は渋谷区の渋谷駅と世田谷区の二子玉川園駅(現二子多摩川駅)、および途中の世田谷区の三軒茶屋と下高井戸駅を結んでいた。昭和44年(1969)年に、一部区間を除いて廃止された。残された三軒茶屋〜下高井戸が、今の世田谷線

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玉電車両(記念保存)

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宮の坂(みやのさか)(#646)

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 世田谷区宮坂1丁目。東急世田谷線宮の坂駅の西側。世田谷八幡宮の東脇を通る坂。北北東に向かって上り。北北東に向かって上り。120m。緩やか。わずかに右に曲がりながら上る。標識なし。世田谷八幡宮の横を通る坂なのでこの坂名になったのだろう。

 参考文献:「今昔東京の坂」岡崎清記 日本交通公社刊 1981 /td>

編注>すぐ側を走る東急世田谷線(旧玉電)の駅名も「宮の坂」。

 

世田谷八幡宮

 「宮の坂」という坂名と駅名はこの神社から。

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世田谷小学校

 「宮の坂」を上った所にある。

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宮の坂駅」から“玉電”に乗り、隣の「山下駅」で下車。

 

宮の坂駅(東急世田谷線

 昔の?玉電(玉川電鉄)、懐かしいですね!残置された区間が今の東急世田谷線。短い区間なので運賃も安いですよ。一度乗ってみてください。

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凧坂(たこざか)(#647)

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 世田谷区松原6丁目と赤堤2丁目の間。赤塚通りの“松原六丁目”交差点から北に200m入るとY字型に分かれる2つの坂がある。右側が半田坂,左が凧坂。坂の左側に(仮称)赤堤2丁目緑地(旧最高裁赤堤公邸跡)がある。北北西に向かって上り。90m。やや急な坂。途中逆“く”の字に曲がって上る。標識なし。

 由来他:「たこう坂」の当て字で,傾斜のやや急な坂の意であると言われている。(「世田谷の地名」による)」

 参考文献:「世田谷の地名 区域の沿革・地誌・地名の起源(上)」世田谷区教育委員会 /td> 

  

半田坂(はんだざか)(#648)

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 世田谷区松原6丁目。赤塚通りの“松原六丁目”交差点から北に200m入るとY字型に分かれる2つの坂がある。左は凧坂,右側が半田坂。旧大山道。北北東に向かって上り。110m。緩やか。ほぼ直線。標識なし。

 由来他:かつてこの辺りは半田塚村と呼ばれた。坂名はこれに由来する。(「今昔東京の坂」より)

 

京王井の頭線東松原駅」まで歩く。(ゴール)

 

羽根木公園

 東松原駅に着く直前に、梅で有名な羽根木公園を通りかかりました。

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東松原駅京王井の頭線)(ゴール)

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 <編注>

 坂名および坂解説は坂学会/東京23区の坂 sakagakkai.orgに依拠。坂名の直後の(#〇〇)は『秀樹杉松』坂めぐりの累計坂数。写真撮影はAtelier秀樹。

 

 『秀樹杉松』97巻2672号 2018-9-8  /  hideki-sansho.hatenablog.com #312