105回秀樹杉松坂めぐり(20118-11-14 練馬区)~どんぶり坂、中の坂、おさる坂。~豊島園、向山庭園、石神井川、道楽橋。
坂めぐり105回目の今日は、練馬区向山3丁目と貫井5丁目の3つの坂を歩きました。練馬区には全部で7坂しかなく、しかも広い区内のあちこちに散在しているため、最終盤になって慌てて4回に分けて巡ることになりました。そして、長期に及んだ坂めぐりの締めくくりも、練馬区石神井石1丁目/石神井町5丁目の「和田の坂」となりました。 / Atelier秀樹
都営大江戸線「豊島園」(スタート)
豊島園(としまえん)
①どんぶり坂(#811)
練馬区向山3丁目。向山庭園のすぐ北にある真ん中が窪んでいる坂。坂の中央付近を底にして,ほぼ西と東に上る坂。80m。真ん中が窪んだ,少々急な坂。直線の短い坂。標識無し。
坂の周囲の地形がどんぶり状としているものと思われる。参考文献の情報誌『こもれび第51号』に「どんぶり坂」の地図と写真が載っている。参考文献:「こもれび第51号」平成25年10月 練馬区環境まちづくり公社内 練馬まちづくりセンター発行
向山庭園(こうやまていえん)
「どんぶり坂」の南(向山3丁目
②中の坂(#812)
練馬区向山3丁目。豊島園の南方向200mにある坂。130m。真ん中が窪んでいる少々急な坂。ほぼ直線の坂。標識無し。
参考文献の情報誌『こもれび第51号』に「中の坂」の地図と写真が載っている。
石神井川 / 道楽橋
「おさる坂」の北(貫井5丁目)
③おさる坂(#813)
練馬区貫井5丁目。石神井川の道楽橋より南南西に上る坂。ほぼ南に向かって上る。100m。緩やか。わずかに“く”の字に曲がりながら上る。標識無し。
地蔵堂の東から台地を下り、道楽橋の低地に至る坂を「おさる坂」という(清戸道すじ)。以前この坂の左手の丘の上に草に埋もれた二基の庚申搭があった。寛文二年(1662)、安永二年(1773)造立ものであったという(現在は長谷川家に安置されている)。そこでここをおさる坂と言ったといわれているが、この呼び名から、祝儀の際、花嫁が通ると離縁になるといわれ通らないようにしたという。(「練馬の伝説』による)。おさる坂の位置は、「こもれび」第43号を参考。
参考文献:「練馬の伝説」(改訂版) 平成18年3月31日 改訂版 発行 練馬区教育委員会「こもれび」第43号 平成23(2011)年2月(財)練馬区都市整備公社
練馬まちづくりセンター発行 「たんけんぬくいのまち」
都営大江戸線「練馬春日」(ゴール)
<編註>坂名と坂解説は、
「坂学会/東京23区の坂」sakagakkai.org に依拠。
坂名の直後の(#)は『秀樹杉松』坂めぐりの通算合計坂数。写真撮影はAtelier秀樹。
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『秀樹杉松』100巻2727号 2018-11-14 /