秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「ともしび」 の「『ロシアの歌』だけの歌声喫茶」へ行ってきました。

 今から27年前までは「ソビエト社会主義共和国」という国があった。通常はソ連ソビエト連邦ソ連邦ソビエト、ソ同盟など、いろんな呼び方をされた。96年前の1922年に誕生し、1991年に崩壊したので、69年で歴史の幕を閉じた。 / Atelier秀樹

 

 国名はソ連ソビエトだったが、ソ連を革命前の国名「ロシア」と呼ぶ人もいた。ソ連時代でも「ロシア文学」とか「ロシア民謡」の表現はよく使われた。いろんな思いを込めて。こうした呼び方は、ソ連の崩壊で今の国名「ロシア」と一致するようになった。「米ソ対立」「東西の冷戦」は深刻ではあったが、まさか「ソ連崩壊」が現実になるとは、正直思わなかった。歴史とはわからないものですね。

 

 さて、私らの青春(学生・青年)時代は、ソ連への一種の“憧れ・崇拝”みたいなものがあり、その流れの中でロシア民謡を好んで歌ったものである。今でもおそらく、ロシア・ソ連への思いが逆転した人たちでさえ、ロシア民謡そのものに対する“熱い想い”は変わらないのではないか。新宿の歌声喫茶「ともしび」は、65年の歴史を刻んでいる。

 

  今の「ともしび」で歌われる歌のジャンルは広範多岐で、ロシア民謡はその一部に過ぎない。この歌声喫茶での選曲は、お客のリクエスに応える形で進行されるが、最近すなわち今年の10月と11月のリクエストベスト10は、以下の通りです。

花が咲く日は、小さな木の実、私の愛した街、旅人よ、糸、君をのせて、アムール川の波、街、鶴、白いブランコ、秋桜芭蕉布、童神、などです。

 

 今は女性客が圧倒的に多く、客層を反映しているのでしょう。60年~50年前は、男性が蛮声を張り上げて、ロシア民謡、労働歌、革命歌などを歌いまくったものです。半世紀経った今は驚くほど様変わりしている。時代が大きく変化したから当然でしょうが、「ともしび」へ足を運ぶ人々には年配者(たまに行く私も含め)が多く、若い頃に歌いまくったロシア民謡への郷愁・想い出が強く残っているようです。

 

 こうした状況を反映してでしょうか、年に何回か「『ロシアの歌』だけの歌声喫茶」が企画されており、今回は25回目(Part25)が開かれました。私も初めて参加。二人の司会とピアノ、アコーディオンの伴奏で、ロシア民謡を含む「ロシアの歌」を40曲ぐらい?(数えませんでしたが)、若き頃の思い出を込めて、蛮声を張り上げて歌ってきました。参加者全員の声がよく出て、コーラスも綺麗に決まりました。自分の声もよく出て、みんなの声もよく聴こえました。力強く美しいコーラスには、我ながら聴き惚れました。

 

 年内には、「『山の歌』だけの歌声喫茶」(第14弾)も開かれるので、ここには“山好きの仲間”が勢揃いすることでしょう。また、<平和の歌特集>もあります。今年もあと2週間と迫りました。歌声喫茶「ともしび」は、元日を休むだけで、年末年始もやっているそうです。(この年中無休には頭が下がりますね)

『秀樹杉松』101巻2751号 2018-12-17/hideki-sansho.hatenablog.com #391