秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

昭和、平成、そして、次は ?

 

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 あと2ヶ月余りで「平成」時代が終わります。武家社会への決別、近代市民社会への幕開けであった明治時代から、大正、昭和にかけての、「明治・大正・昭和」時代という一世紀半に及ぶ時代区分も、終わりを告げようとしています。64日後の5月1日には元号〇〇改元します。この日かから、「平成・〇〇」時代という清新な時代が始まります。 / Atelier秀樹

 

  私の感慨は「昭和・平成」時代にあります。昭和は序盤の20年と中盤・終盤の40年で大きな違いがあります。昭和は戦争の時代と平和の時代で、そして平成は平和の時代でした。平成の「平」と昭和の「和」をあわせると「平和」になります。昭和の序盤はともかく、敗戦後70年以上平和が続いたことになり、まことに幸せなことだと喜んでいます。小学校(正確には国民学校)で、戦時教育と平和教育の両方を受けた私らにとっては、「平和」の有難さを誰よりも知っているから、感慨も一入です。

 

 天皇は間も無く代替わりされます。「象徴天皇」というお立場で、終始「平和」と「苦楽を国民とともに」を貫かれた、天皇・皇后両陛下に心からの敬意を表したいと思います。「お疲れ様でした」と申し上げます。また、5月から次代天皇になられる皇太子様、そして新皇后になられる皇太子妃(雅子さま)に、「お役目ご苦労様」「よろしくお願いします」と申し上げます。

 

 さて、4月1日に発表(5月から施行)される元号について、様々な憶測が出ていますが、その中の一つに、ローマ字との関係を指摘されたのが、私の目を引きました。私も、これは一つの指標になるのではないかと、考えています。

 

 私の考えを簡単に書きます。元号のローマ字表記にかかることです。明治はM、大正はT、昭和はS、平成はH、というように、同じアルファベットは使われておらず、実生活ではこのM、T、S、Hはよく使われています。

 

 この辺の事情を考えると、新元号は中国や日本の古典の漢字からとられるとしても、M、T、S、Hで始まる漢字は避けられるような予感を、私は抱いています。つまりは、マ行、タ行、サ行、ハ行は対象から外されるのでは。となると、残るはア行(A)、カ行(K)、ナ行(N)、ヤ・ユ(Y)、ラ行(R)、ワ(W)、となります。もっとも、濁音のザ行(Z)、ダ行(D)、バ行(B)もあります。「明治」の前の「慶應」の関係上、Kも除外対象?

 

 こうした私の分析は、もとより根拠があるわけではなく、日常的に使われる年号のローマ字キャピタルも考慮されたらいいなあ、という、素朴な庶民感情だけです。

 

 仮に最終的に新元号の候補が2つか3つに絞られ、新元号としては甲乙がつけがたく、どちらにするかという局面があったなら、如上のような、例えば(K)・M・T・S・Hではないローマ字で始まる年号に決着するのではないか、(私が総理ならならそうする)というだけのことです。

 

 新元号が如何様な漢字になり、どんなローマ字で始まるかは別として、新しい時代が始まることは間違いなく、天皇・新皇后ともども、平和な時代を続けたいものです。国民の誰もがそれを願っており、新しく就任される両陛下のお気持ちも、我々と一体だと思います。

 

 それにしても、元号にあやかった企業名・学校名などが、今回も必ず出るでしょう。これまでだと、慶應義塾明治大学大正大学昭和大学昭和女子大学帝京平成大学平成国際大学などが目につきます。

 

『秀樹杉松』104巻2813号 2019.2.25/ hideki-sansho.hatenablog.com #453