5月1日に改元となる新元号が「令和」に決まり、菅官房長官が今日(4月1日)午前11時40分に発表されました。
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初春の令月(れいげつ)にして、 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、 蘭は背後の香を薫らす
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1)日本の古典『万葉集』からとったのは良かったと思います。
2)ともかく、平和の「和」が入って、これも良かったです。
3)ただし、総理自らが記者会見した“政治的狙いは”別のところにあるようです。それしか頭にないでしょう。
4)「令月」は国語辞書によれば、何事をするのにもよい月・めでたい月、のほかに、陰暦2月の異称。「如月」はともかく、「令月」は知りませんでした。なるほど梅の時期ですね。
5)「令」は普段は滅多に使わない漢字。新元号発表を聞いて、どういうわけか「令息」「令嬢」「令夫人」「令室」「令閨」という言葉が真っ先に頭に浮かびました。
また、律令制(りつりょうせい)とか、令外官(りょうげのかん。律令制の規定にない新設の官職)=勘解由使・検非違使・蔵人頭・摂政・関白・参議・内大臣・征夷大将軍・鎮守府将軍 etc.)という、歴史上の制度や官職も頭をかすめました。
6)出典とされる万葉集は、
「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわ)らぎ、、、」なので、「淑和」(しゅくわ)とするのが自然でしょう。だが、「淑」は“読みやすく書きやすい漢字”、という新元号の基準に適わないので?、候補から外された?(私見ですが)
7)ローマ字表記「R18」が、18歳未満禁止映画との関係で、早くも話題になっているようですね。
8)新元号の発表は歴史(律令制)と和歌(万葉集)の勉強にはなりました。
9)塩梅辛酸騒狸の会見は「改元の政治的利用」の意図が明るみで、ちっとも面白くなかったですね!
10)“改元狂想曲”は終わりました。何よりも、5月1日の新元号「令和」実施と、皇太子さまの天皇即位・雅子皇后の誕生を、心からお待ちしております。どうも、退位される天皇への注目が強すぎるから致し方ないでしょうが、私は次期天皇と皇后にもっと関心が払われるべきかと思ったりします。
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『秀樹杉松』105巻2832号 2019.4.1/ hideki-sansho.hatenablog.com #472