秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

熊本4泊の旅紀行 (No.6)【2019年12月16日】~阿蘇山、阿蘇火山博物館、草千里ヶ浜、内牧温泉

 

<待望の阿蘇

 

坂学会坂巡検は、天草オプショナルツァー(12月13日午後)、田原坂(12月14日午後)・熊本市内の坂(12月15日)の3日間で、成功裡に終了しました。最終日の14時で解散後は、帰宅する者、九州各地へ足を伸ばす人、様々でした、私は熊本にもう1泊して阿蘇へ行くことにしました。/ Atelier秀樹

 

阿蘇といっても、中岳の噴火の影響で阿蘇山近くまで行けないので、何処までどう行くか、直前まで計画が立てられなかった阿蘇の交通案内に2回ほど電話して相談したが、何せ一度も行ったことがない阿蘇なので、説明や案内の詳細は十分に理解できなかった。熊本見物は、車利用が常識のようで、運転できない自分のような人間が行ける範囲は限られることを知り、愕然としたのです。

 

旅行案内書やネット情報を頼りに、<大観峰>と<噴火口が見えるところ>の2カ所を考えました。しかし噴火口が見える場所が何処なのか、全くわからない。この二つは南北に遠く離れているので、1日で両方へ行くのは無理かもしれない、ということがわかりました。<草千里ヶ浜>が好いと勧めるめる人もおる。結局、大観峰はあきらめ、草千里ヶ浜へ行き、あとは現地で臨機応変に対応することにした。

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ところで皆さんは、阿蘇についてどの程度ご存知でしょうか?東北出身の私は非常に疎いのです。そこで、旅行案内書やネット情報を頼りに調べ、下記にまとめましした。よろしかったらご参考までに、お読みください。

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阿蘇山について

 

阿蘇市HPには次のように紹介されています。

阿蘇は典型的な二重式の火山(編注:カルデラの外壁をなす外輪山と、カルデア内部に生じた一個またはそれ以上の中央火口丘からなる火山=weblio阿蘇山といえば阿蘇五岳(あそごがく)を中心にした中央部の山々を呼ぶことが多いが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名です。

 

○外輪山は南北25km、東西18kmもあり、世界最大級の火山です。阿蘇山は日本の山で最初に外国の文献に記載され、当時からその名をとどろかせています。

阿蘇火の国熊本のシンボルであり、高岳(1592)を最高峰に、根子岳(1433)、中岳(1506)、烏帽子岳(1337)、杵島岳(1337)と連なっている阿蘇五岳(あそごがく)、ほぼ900mの高さで火口原を囲む外輪山等、どれを取っても第一級の風景です。

阿蘇が現在の山容になるまでは、古い活動の歴史があり、10万年前、阿蘇が現在ある場所には数多く火山があり、活発な活動をしていました。これらの火山が一斉に噴火活動をし、火山灰、溶岩などを噴出、この活動が終わると大陥没が起こって、今の外輪山の原型が生まれました」

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阿蘇世界遺産について

 

阿蘇世界遺産阿蘇市役所 教育課世界文化遺産推進室)

阿蘇は、活発な火山活動により形成された広大なカルデラの中に、7万人の人々の暮らしが営まれている。世界でも類を見ない地域です。私たちは、そんな阿蘇世界遺産登録を目指します。

 

世界遺産の登録を目指して阿蘇市HP)

阿蘇は、約27万年前~9万年前にかけて4回の大噴火により、世界最大級の規模を誇るカルデラが形成されました。カルデラ周囲の距離は、約128kmにも及び、火口原に5万人もの人々が生活する世界に類のない地域です。

○現在も活発に活動を続ける中岳は、古くから信仰の対象として崇め、人々も巧みにこの地を開拓し、火山とともに共存してきました。

阿蘇の草原は、平安時代の書物に放牧の記述があることから「千年の草原」と評されています。古代より人々が牛馬と共に輪地切り・野焼き・採草・放牧等により維持管理を行ってきたからこそ、草原環境が守り継がれています。

○草原は希少価値の宝庫でもあります。阿蘇地方の植物の分布種は約1600種といわれ、国内の2割が生育していることになります。これらの中には、中国大陸と陸続きであったという太古の歴史を物語る植物もあります。

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観光地図を見たら、阿蘇熊本駅の東にある。その北側には豊肥本線阿蘇高原線)の阿蘇駅があるので、阿蘇駅観光案内所に電話で訊いた。宿泊しているホテルからバスで阿蘇駅へ行き、さらにバスに乗り換えて阿蘇へ向かうと教えてもらいました。阿蘇駅があることも知らなかったが、先ずその阿蘇駅のバスに乗り込んだ。

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 どこをどう走ったか覚えていないので、帰京後、自宅で観光地図と撮ってきた写真を照らし合わせて、少しは分かりました。地図によると、バスは<阿蘇パノラマライン>を通ったようです。どれが何という山かわかりませんでしたが、阿蘇の美しい山々が見られました。確か草千里ヶ浜で撮った写真を載せます。

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パノラマラインを走るバスから、そして草千里ヶ原からい阿蘇五岳や外輪山が見えたが、どれが何山かは特定できない。そこで、旅行案内書『まっぷる 九州』に載っている、大観峰からの阿蘇五岳の遠望写真を写真に撮って載せました。どうぞじっくりご覧ください。

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バスを目的地の千里ヶ浜で降りた。流石に素晴らしい名所でした。私の記述は覚束ないので、くまもっと (kumamoto.guide)の説明をお借りします。

→「噴煙を上げる中岳を望み、絶好のロケーションを誇る草千里。浅い四角形の大草原で、烏帽子岳の北麓に広がり、中央の大きな池や放牧された馬など、どこか牧歌的な風景を持っています。…阿蘇の代表的な風景の一つでもあり、多くの歌人によってその広大な風景が歌われてきています」

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中岳の噴火はよく見えたが、もう一つ先の阿蘇山西駅(ロープウェイ駅。ロープウエイは運休中)ならもっと近くで噴煙が見える、とバスの運転手が教えてくれたので、そこまでゆくことにする。阿蘇山西駅から望む中岳の噴火は、さすがに迫力があり、写真のようにモウモウと煙が出ていた。

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写真を何枚か夢中で撮り、バスで草千里に戻る。

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すぐに阿蘇火山博物館を見学。

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くまもっと(kumamoto.guide)

によれば、「世界最大のカルデラを持つ活火山「阿蘇山」の生い立ちから、現在の生態系までトータルに学習・見学できるアミューズメントスペース」であり、「中岳火口に設置された2台のカメラが捉えた現在の火口内の様子が、光ファイバーケーブルを通じてワイドスクリーンに映し出されると、火山が生きている」のを実感できます」、など、勉強になりました。

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これで阿蘇の見物・見学が終わった。日が暮れるまでにはまだ時間がある、ホテルに帰るには早い。せっかく熊本に来たのだから、温泉があったら浸かりたい。黒川温泉が有名のようだがちょっと遠い。

観光案内所では内牧温泉を、ひなびたいい温泉だと勧めてくれました。阿蘇駅からバスで<内牧温泉入口>で下車と聞き、早速行きました。

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ウイキペディアによれば「阿蘇温泉郷の一つで同温泉郷最大阿蘇山の麓に位置する」。

そこの湯の宿 入船(HPによれば、3つの源泉の温泉)に、日帰りで入りました。文字通り鄙びた感じの静かないい温泉でした。♪いい湯だな

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夕方になった。これで今日の日程を終え、宿泊ホテルに帰るべく、バスで阿蘇山、そこからバスを乗り継いで、宿に近い桜町バスステーションで下車。いよいよ今夜の宿泊(4泊目)をもって全日程を終え、明日は空路成田へ向かう。名残惜しさも加わり、楽しく有益だった熊本4日滞在を噛みしめながら、眠りについた。

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(写真撮影=Atelier秀樹)

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『秀樹杉松』111巻2955号 2019.12.24/ hideki-sansho.hatenablog.com #595