


「俺も少しは歳をとったかな?」の思いがする昨今。今朝何を食べたかは、まず答えられない。今日の日にち、曜日も出てこない、、、。こんなことは、今や日常茶飯事。
ですがどういうわけか、「今日は8月15日、終戦の日だ」は、朝起きた時から覚えていた。他のことは忘れても、思い出せなくても、75年前の終戦(実感は敗戦でした)は、前の日の昨日から覚えていた。4分の3世紀前の昭和20年真夏の8月15日、国民学校初等科3年生の私は、日本の敗戦を知ったのでした。何から何までその日のことを覚えており、忘れることができないからです。
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「海の日」「スポーツの日」「山の日」など、新しい休日がどんどんできました。ところで、「今日8月15日は何の日?」と、慌ててカレンダーを見たら、何の日でもない!「終戦の日」でも、ましてや「平和の日」でもなく、ただの普通の日。
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新聞にはどう書かれているか、と、「朝日新聞」を郵便受けから取り出した。ところが、1面に「終戦」の文字は見当たらない。「あれ?今日は8月15日ではないのか」。この日だけは忘れない、間違えないと信じてきた自信が、大きく揺らいだ。こんな大切な日を間違えるということは、俺の加齢も深刻なところまで来ているんだ。「朝日」が1面のトップで終戦75年に触れないわけはない、、、、。
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このブログをお読みの方で、朝日愛読者はすでにお気づきでしょうが、私もやっとのことで、気がついたのです。私が最初に見たのは、1面の上部でした。新聞は大型なので、必ず上下に折られていますが、私が見た1面上部は(写真のような)別の記事でした。
昨日のプロ野球の記事を見ようと、1面をいっぱいに広げたら、下部に(写真のような)「きょう終戦75周年 コロナ受け追悼式縮小」の記事を発見したのです。
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「朝日が1面で扱わないはずがない」と即断したのは、早とちりだったわけですが、正直申して、こんなところに、こんな大切な記事が埋もれている?とは、私には考えも想像も及ばなかったのです。朝日さん、ごめんなさい。私は朝日読者です。下部とはいえ、1面に掲載したのは評価しますが、「1面トップ」を期待したのは、期待しすぎでしょうか。「読者の声」として、冷厳にお受け止めください。
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さあ、となれば、朝日の「社説」。社説欄を開いて、「さすがは朝日だ!」と呟きました。内容には敢えて触れませんが、期待通りの社説に、私は大満足です。写真を載せましたので、見出しをご覧ください。社説陣はしっかりしてるんですね!
→ 戦後75年の現在地 不戦と民主の誓い、新たに
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ちなみに、同じページの「かたえくぼ」と、「朝日川柳」もなかなかいいので、紹介します。
<かたえくぼ>
『国会の先生 長い夏休み』
宿題が多いだろうな ー 子どもたち
(松本・若年寄)
<朝日川柳> 山丘春朗選
国会を無きものにして終戦日
東京都 三井 正夫
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(写真:Atelier秀樹)
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『秀樹杉松』115巻3040号 2020.8.15/ hideki-sansho.hatenablog.com #680