<秀樹杉松>では、これまで3回(2019/6/7、6/15、2020/7/19)にわたって、「六季」の話題を取り上げました。「六季」とは、四季 (春夏秋冬)に梅雨季と霖雨(秋雨)季を加え、1年を6シーズンに分ける考え方です。
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日本の気象庁は、春夏秋冬を(公式には)四季と定めています。ですから、季節といえば春・夏・秋・冬の「四季」を指します。一方日本においては、梅雨前線が停滞して雨天が続く「梅雨」と、秋雨前線によって雨天が多い「秋霖 (秋雨)」 を加えた6つの季節「六季」の捉え方も存在します。
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秋雨(秋霖しゅうりん)は「秋の長雨」とも言われます。漢和辞典で調べても、「霖=三日以上降る雨」と出てきます。二日間だけでは「霖=長雨」とは言わないんですね。また、秋霖(秋雨)は「すすき梅雨」とも呼ばれるようです。梅の時期とススキの時期の、年2回「つゆ」がある、という捉え方でしょうか。
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ウイキペディア(ja.m.wikipedia.org)によれば、
東南アジア・東アジアでは梅雨を加えた「五季」の実態が見られるそうですが、日本に限ると、さらに秋雨(秋霖)を加えた6つのシーズンがはっきりと現れるので、春・梅雨・夏・秋雨(秋霖)・秋・冬の「六季」とも呼ばれるのです。
<秀樹杉松>では、この「六季」をまたまた取り上げました。「再三再四」という表現に照らせば、「再四」です。実は私が「六季」という言葉を知ったのは、数年前です。毎年決まって「梅雨」と「秋雨」(秋霖)がやってきて、時には大きな災害をもたらします。もっと多くの人に「六季」のことを知っていただければ、と思います。
◉秋雨 (秋霖) の特徴
秋雨は梅雨と違って、始まり・終わりが明確ではないことが多く、梅雨入り・梅雨明けに相当する発表はない。また、東南アジアから東アジアまでの広範囲で起こる梅雨とは異なり、日本周辺(特に北日本。東日本)にのみ見られる現象。
梅雨のない北海道、でも秋雨はあるそうです。
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(写真:Atelier秀樹)
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『秀樹杉松』116巻3050号 2020.9.15/ hideki-sansho.hatenablog.com #690