

NHK朝ドラ「エール」が幕をおろしました。いろんな評価があるようですが、私は「十分に楽しめました」。期待が大きかった人、自分なりの展開を描いていた人にとっては、物足りないこともあったでしょうが。
普段は朝ドラにほとんど興味を持たない私が、今回の「エール」は全回視聴しました(時には再放送も含めて2回も)のは、次の諸点に関心があったからです。
1)戦争・軍歌時代と戦後・平和時代を通じて、私が愛唱した歌の作曲者:古関裕而さんが主人公だから。
2)若い頃夢中だった「歌声」を想い出して、ここ2年ばかり「新宿ともしび」と「ふらっと b おんがくたいむ」(練馬区)で「うたごえ」を楽しんでいますが、そこでもリクエストの多い♪高原列車は行く、♪長崎の鐘などは、古関裕而さんの作曲だから。


3)歌声で時々訪れる「ふらっと b おんがくたいむ」の会場の一つが「練馬区男女共同参画センター えーる」なのです。単なる言葉のアヤでしょうが、私にとっては「えーる」と「エール」の一致は示唆的だったのです。「練馬区のえーるで歌を楽しみ」「TVでエールを楽しむ」ことにしたのです。
4)昨年10月には福島市の「古関裕而記念館」を訪れました。そこで、古関裕而さんを偲びながら「高原列車は行く」を歌いました。その時の感動をブログ<秀樹杉松>(2019/10/6)に写真入りで投稿しました。その時の写真の一部を再録します。ご覧ください。
(2019年10月4日に訪問した時の写真から)
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5)戦時・戦後を生きた私ですが、“戦争を知らない世代”は知らない「歴史の試練」を体験しました。まして、私より二回りも先に生まれた古関裕而さんは、戦前・戦時・戦後に生きたのです。私は小学生(国民学校初等科生)で敗戦を迎えたが、軍歌作曲などで超有名人だった古関さんが直面した「歴史の試練」は、私たちの想像を絶するものだったと思います。
6)福島出身の古関裕而さんには、同じ東北出身者としての親近感・矜恃を覚えます。だから、朝ドラ「エール」には、個人的には「あれ?」と思うことも正直ありましたが、コロナ禍で大幅に制作制限・変更を余儀なくされた事情も考慮し、私は「エールは大成功だった」と総括しています。ありがとうございました!
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<福島民友新聞>から
本稿の締めくくりに、地元紙『福島民友新聞』の「みんゆうNet」(minyu.net.com)の文章を紹介します。
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作曲家古関裕而がモデルの朝ドラ「エール」の最終回が27日、放送された。朝ドラでは異例のドラマ部分のないコンサート形式の特別編。出演者が古関メロディーを歌い上げ、日本中に笑顔と元気を届けた物語にふさわしい終幕となった。
主人公の裕一(窪田正孝さん)が司会を務め、ヒロインの音(二階堂ふみさん)をはじめ出演者が「長崎の鐘」「栄冠は君に輝く」などを披露した。最後に窪田さんが「苦難の日々が続きますが、皆さまどうか一緒に頑張りましょう」とエールを送った。
朝ドラ・エール『心に響く』フィナーレ!出演者が古関名曲歌う
2020年11月28
最終回で「長崎の鐘」を指揮する裕一(窪田さん)と歌を披露する音(二階堂さん)
(以上、『福島民友新聞』より)
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写真:Atelier秀樹
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秀樹杉松』118巻3695号 2020.11.28/ hideki-sansho.hatenablog.com #735