『鎮魂と再生』東日本大震災・東北からの声100(赤坂憲雄【編】)を読みました。大震災の被災者の生々しい声を知り、改めて鎮魂と再生の気持ちを強くしました。
本ブログ『秀樹杉松』の前号(5/3)で、真山仁『それでも、陽は登る』(震災三部作完結編)を取り上げ、遅まきながら、神戸と東北の被災地の復興活動の一端に触れることができました。そして、何年か前に買い求めて途中まで読んでいた本を思い出して、今回読みました。
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3.11東北大震災の翌年(2012年2月)に出版された、
赤坂憲雄【編】『鎮魂と再生』東日本大震災・東北からの声100 です。
赤坂憲雄【編】『鎮魂と再生』東日本大震災・東北からの声100(藤原書店 2012.3.30刊)/本書表紙カバー
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485ページの分厚い本で、東日本大震災の被災4県(宮城・岩手・福島・青森)で行われた、100人余の「聞き書き」の集録です。
(本書表紙カバー)
(本書表紙カバー)
(本書表紙カバー)
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本稿では、『鎮魂と再生』100余人の中から、岩手県の25人に絞って、聞き書きの対象となった方々のお名前とタイトルを紹介することにします。私が岩手出身者であることもあり、岩手の聞き書きを読み、被災者自身が語る大震災の災害の大きさ、生々しさを知ることができました。恥ずかしながら、私のささやかな「復興支援」の気持ちを込めて。
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<本書の構成>
◉宮城県(p.19~288) 語り手 61人
◉岩手県(p.289~398) 25人
◉福島県(p.399~410) 2人
◉青森県(p.411~478) 20人
4県合計 108人
◉岩手県
<宮古市>
「忘れず生きていく」 田澤しのぶさん [聞き手=手塚さや香]
<山田町>(聞き手=手塚さや香)
「『「アカモク』を山田復興のシンボルに」 大杉繁雄さん [聞き手=手塚さや香]
「もう一度、山田に家を」 白戸 哲さん [聞き手=手塚さや香)
<大槌町>
「本で古里の未来の一頁を開きたい」 木村 薫さん [聞き手=滝沢真喜子]
「いろんな悲しみを持つ人と共に生きる」 吉崎金弘さん [聞き手=手塚さや香]
<釜石市>
「津波にめげず生き抜く」 雁部英寿さん [聞き手=小笠原 矗]
<大船渡市>
「北限の鰹節屋と一通の手紙」 川原宰己さん [聞き手=木瀬公二]
「死んでたまるか」 小松 格さん [聞き手=木瀬公二]
「大船渡と大家族から離れて」 佐藤喜和子さん [聞き手=手塚さや香]
「生き残った証に」 本間文麿さん [聞き手=木瀬公二]
<陸前高田市>
「陸前高田と盛岡をつなぐ」 斎藤 純さん(作家)
「高田病院の生還」 石木幹人さん [聞き手=千葉由香]
「震災の街で」 伊藤紗智子さん [聞き手=千葉由香]
「ぬぐえぬ思い」 大和田美和子さん [聞き手=千葉由香]
「歴史は語る」 荻原一也さん [聞き手=千葉由香]
「観音様が『急ぎなさい』と言った」 菅野カウ(こう)さん [聞き手=木瀬公二]
「孫が家族の命を救った」 菅野高志さん [聞き手=木瀬公二]
「文化財レスキューの現場から」 熊谷 賢さん [聞き手=千葉由香]
「忘れない / 忘れられないために」 佐藤一男さん [聞き手=千葉由香]
「『天国風呂』の宿」 鈴木繁治さん [聞き手=千葉由香]
「前を向くということ」 高澤公省さん [聞き手=千葉由香]
「ピアノの『ピ』が生まれた日」 田村尚子さん [聞き手=千葉由香]
「『ついていたから』できたこと」 田村 満さん [聞き手=木瀬公二]
「気仙大工がみた震災」 藤原出穂さん [聞き手=千葉由香]
<一関市>
「人は一人では生きていけない」 佐々木隆也さん [聞き手=滝沢真喜子]
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』122巻3776号 2021.5.4/ hideki-sansho.hatenablog.com #816