坂研究メモ No.9 岩手県の坂(5)ー「もりおかの坂」(イワテライフ日記 iwatelife.blog.fc2.com)への共感
「岩手県の坂」に関心を覚え、ネット情報を片っ端から調べました。もちろん、”何処に何という名前のどんな坂”があるかが最終目標ですが、私はむしろ”人間と坂の関係”に大いに注目しいています。無数の坂があるわけですが、いつの間にか坂(道)に名前が付くようになり、やがて本や雑誌などに書かれ坂標識も設えられる。今ではHP・ブログなどのネット情報が構築される。
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「イワテライフ日記」(iwatelife.blog.fc2.com、投稿者=”岩手県盛岡市に住む或る男”)は、(そのHPによると) 日記・もりおかの坂・もりおかのバス停・さくら・岩手山三十六景、など10余のカテゴリーからなっている。カテゴリー「もりおかの坂」は、その1~その158 , 補遺その1~補遺その2、の合計160坂(160回)がブログ投稿されています。
自分で街中(郊外も)の坂を見つけ、歩きながら写真撮影。帰宅後写真入りのブログを作成。それだけでも大変なのに、坂名のない坂が圧倒的に多いので、<仮称>坂名を付けねばならない。こういう作業は、坂歩き・写真撮影が好きとはいえ、容易ではないことは想像に難くはない。(東京23区内の876坂を歩き、111回ブログ投稿した私自身の体験に徴しても)。
「もりおかの坂」への熱い共感を表明します!
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そこで本稿では、「もりおかの坂」その1(第1号)とその158(最終号)の文章を引用し、投稿者の意のあるところを斟酌したいと思います。(残念ながら、写真は割愛させていただきました)
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もりおかの坂 その1 <仮称>谷小路坂
やや古い話題かもしれません。
東京では坂が静かなブームであると聞いていました。
関連本も2冊ほど買いました。
先日、東京へ行く機会があり、根津あたりを歩いてその魅力にノックアウトされました。
東京の奥深さを知った訳です。
ひるがえって、盛岡という街はどうか。
坂という観点でみると、実はそれほど有名なものはありません。
盛岡関連本の名著「もりおか思い出散歩」(盛内政志著)に「盛岡の坂」という項目があり、名前がついている坂が数箇所あげられている程度です。
坂とはなんぞやと、辞書で調べてみると
「一方が高く他方が低く傾斜している道。また、その傾斜。」(ヤフーの辞書より)
それほど厳密な定義はないようです。
それならば、盛岡だって由緒はともかく、いい傾斜はあるぞという感触はあります。
名前がなければ勝手につけながら、盛岡の坂を鑑賞しようというのが、このカテゴリーの趣旨です。
ですから、あまり厳しい突っ込みは「なし」でお願いします(笑)。
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もりおかの坂 その158(最終回) 糸治坂<仮称>
さて、長らく続いた「もりおかの坂」も区切りとします。
盛岡には名前が語り継がれるような坂は数が少なく、お江戸と同じようなことをするのは無理があったかもしれません。
それでも、そこらへんにある傾斜を坂として感じ始めれば、景色は変わって見えてくるもの。「違うだろう~」というのもあったかもしれませんが、158の傾斜を紹介できました。
自分の中でとりわけ思い出深いのは「たんぞう坂」という名前を見つけたこと。
三ツ割のあの長い坂にちゃんと名前があったことを知ったのは収穫でした。
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まだまだ紹介していない坂(傾斜)があると思います。
緑が丘あたりはもっと追求しないといけなかったかなと反省も。
http:// iwatelife.blog.fc2.com
その足りなかった分は補遺ということで。
みなさんも家の近くの傾斜をじんわりと歩いてみてください。
名前をつけてみると、愛着が一層わいてくると思います。
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』123巻3789号 2021.6.6/ hideki-sansho.hatenablog.com #829
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