内田樹 / 姜尚中『新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか』を読む。タイムリーな書名と豊富な内容!
タイムリーな書名の新刊書を新聞広告で知り、直ぐ書店に駆けつけて購入して読み始めました。書名に恥じない高度な内容でしたが、なんとか読み切り、随分と勉強になりました。私は政治学が専攻なので、久しぶりに胸のときめきを覚えました。読んで良かったです。
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内田樹 / 姜尚中『新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか(集英社新書、2021年7月21日刊)
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著者の内田 樹(うちだたつる)氏は、孫の名前に似ているので以前から親近感を覚えていました。書名は忘れましたが、何年か前に著書を読んだ時の感動は今も残っています。姜尚中(カン サンジュン)氏はお名前はよく見かけ、「何て読むんだろう」と思いつつも、著書は読んだことがありませんでした。
今回お二人の共著(対談)を読めたことは幸運でした。本書奥付のプロフィールによると、姜尚中氏は東京大学名誉教授、政治学者。内田樹氏は神戸女学院大学名誉教授、思想家。Wikipediaによれば、内田氏は武道家(合気道凱風館館長)、翻訳家でもあり、姜氏は熊本県立劇場館長、鎮西学院学院長でもあるようです。
姜、内田両氏はともに1950年生まれの71歳で、私より”一回り”以上も若い「働き時」の共著ですね!
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本書の構成は以下の通りです。
<序論>世界史を動かす舞台としての東アジア(姜尚中)
<第一章> 問題提起 ー 2013年以降の自民党政権で日本はどう変わったか
<第二章> アメリカについて考える
<第三章> 中国について考える
<第四章> 「新冷戦」の時代に世界はどう動くか
<第五章> 米中の狭間で、日本はどう生きるか
<あとがき>(内田 樹)
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書名と実際の内容も、まさしくタイムリーな名著だと思います。姜尚中氏と内田樹氏との集英社新書での対談シリーズは、これで三冊目なそうです(内田氏「あとがき」)。皆さんもどうぞお読みください!
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』124巻3807号 2021.7.20/ hideki-sansho.hatenablog.com #847