秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「機能性ディスペプシア」と「冷房病」~2週間苦しみました。

 

全身がだるく食欲がなくなり、夜は眠れない、、、。今夏こんな症状に襲われ、ずいぶん辛い思いをしました。おおかた回復しましたが、今も休養に努めているところです。こんなことは初めての経験です。

f:id:hideki-sansho:20210904141310j:plain
f:id:hideki-sansho:20210904141321j:plain

 

何しろ、夜は眠られず食事も嫌になったのは、あたかも「生きるすべ」を見失った感じでした。家族などに「熱中症ではないのか」と言われたが、そもそも熱中症には罹ったことがないので、ピンとこない。なんとなく違うような気がしました。

……………………………………………………………………

 

私にはずっと以前から、空腹時に鳩尾(みぞおち)が痛む症状に悩まされています。毎日とは限らず、また一日中見舞われることもないので、その都度なんとか乗り越えている”病歴”があるのです。

健康診断の時などお医者さんに相談しても、「病名はない」といわれたことも過去にはあります。

 

ところが最近ネット検索(日本消化器病学会:jsge.or.jp ガイドライン)したら、、次のような難しい名前がつけられているのに気づきました。(病名というより症状名でしょうか)

機能性ディスペプシ(functional dyspepsia:FD)

 

症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部)や胃もたれなどディスペプシア症状を呈する病気」

……………………………………………….

<FDの人の割合>

この症状で苦しんでいるのは、どうやら私だけではないようです。

FD(機能性ディスペプシア)の人の割合は、◯健康診断を受けた人(検診受診者)のうち11~17%、○病院にかかった人(病院受診者)のうち44~53%、と出てきます。病院に足を運んだ人の半数がこの難症状に悩まされているようです。(あなたは、無縁でしょうか?)

………………………………………

 

<FDを引き起こす原因>

1. 胃、十二指腸運動が障害された場合

2. 十二指腸の知覚過敏が生じている場合

3. 心理的要因(特に不安や虐待歴)

4. 胃酸が原因となる場合

(以下の5~9は省略)

(以上、日本消化器病学会 (jsge.or.jp)ガイドライン より)

…………………………………………………………………………

 

横文字の「ディスペプシ (dyspepsia)」ではよくわからないが、weblio (ejje.weblio.jp)によれば、

主な意味は「消化不良、胃弱」なそうです。

…………………………………………………….

 

f:id:hideki-sansho:20210904142103j:plain
f:id:hideki-sansho:20210904142112j:plain

 

町田市医師会HP(machida.tokyo,med.or.jp)によれば、

機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれが続くにもかかわらず、内視鏡検査をしても、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなど症状を認めない機能性疾患のことを言います。機能性疾患とは、内視鏡検査では異常が認められないが、内臓の動きが悪くなる状態で、ディスペプシアとは消化不良という意味です。

この病気の概念は最近確立されたもので、今まではいわゆる慢性胃炎や神経性胃炎という名で診断されていました」

(*編注:素人にもよくわかる簡潔・丁寧な解説ですね!)

……………………………………………………………………

f:id:hideki-sansho:20210904141510j:plain
f:id:hideki-sansho:20210904141525j:plain

 

面白くもない病気の話ですみません。

先日のことでした。いつもなら、時々くる「機能性ディスペプシア」に、3日連続でしかも我慢できないような痛みで襲われました。たまりかねて、以前もらった薬を服用したら、痛みがおさまりホッとしたのですが、次第に胃の調子がおかしくなり、不眠・食欲不振の状態が現れました。

 

心配(もしや胃がん?)が募り、かかりつけ医に駆け込みました。医師ははっきり言わないので、私が「熱中症ではないか、という人もいるが」と呟いたら、「熱中症ではないでしょう」とハッキリ。

 

1週間分の「食べられるようになる薬」を出してくれました。服用してみぞおちの痛みは消えましたが、なんかスッキリせず、気力・体力ともに落ち込みました。しかし何日か服用を続けたら、痛みは消え、今は食事も通常よりは少なめながらとっており、夜もなんとか眠っているようです。

.............................................................

f:id:hideki-sansho:20210904141752j:plain
f:id:hideki-sansho:20210904141801j:plain

....................................................

 

<いったい、どういう病気だったんだろう?>

 

約2週間苦しんだのを振り返り、「いったい何だったのだろう」と、ネット情報に当たりながら考えました。

その結果、もしかして「冷房病」だったのな?と思いつきました。

昨年までは自分の部屋(2階)には冷房を入れてませんでしたが、今年の猛暑(死ぬほどの辛さ)に耐えかねて、ルームエアコン(窓際据え付けの簡易式)を入れました。初めての冷房で猛暑は凌げましたが、そのうちに寒気に襲われ、体調に異変を感じるようになったのです。どうやら「熱中症」ではなく「冷房病」だったのではないか、と今では考えています。

…………………………………………………………

 

荒木脳神経外科病院HP (arakihp.jp) によれば、冷房病(クーラー病)について次のように書かれています。

「夏の体質のため、冷房の効いた部屋にいても、血管が縮みにくいため体内の熱が逃げすぎ「冷え」たり、外出先との激しい温度差によって、自律神経のバランスが崩れています。

自律神経は体温調節や発汗などのコントロールをしていますので、バランスが崩れると「冷え」に対する抵抗力が弱くなってしまいます」

 

「足腰の冷え、だるさ、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢不眠など・・・「冷え」によって起こる様々な症状が冷房病と言われるものです」
…………………………………………………………………

 

ここに書かれていることは、私の症状にぴったりなので、「俺、もしかして冷房病だったかな」と考えているところです。(なお、かかりつけ医には、今年初めて冷房を入れたことは話しませんでした)

…………………………

写真:Atelier 秀樹

…………………………

『秀樹杉松』124巻3820号 2021.9.4/ hideki-sansho.hatenablog.com #860