秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

夕方の散歩 ~ ◉大禍時・大魔時(おおまがとき)、◉逢魔時(おうまがとき)、◉黄昏(たそがれ)=誰(た)そ彼=タソカレ=彼は誰?(=あの人が誰かよく見えない、夕暮れ時)

 

 

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私は毎日のように早朝散歩をしています。泌尿器科にもお世話になっており、テレビCMではないが「夜中に何度も」派です。先生の診断は、「夜中に3度は多すぎる。熟睡できなくて目が覚めるのではないか夜の散歩で体を疲れさせて、グッスリ眠るようにした方がいい」。

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尊敬している先生のお話だが、私は何か得心がいかないのです。早朝散歩に加えて、夜(夕方)の散歩か!。気乗りしないまま、夕方散歩(約1時間)を二日やってみました。さすがに三日目は30分で切り上げました。これって、典型的な”三日坊主”ですね!

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早朝+夕方」の散歩が回数だけの問題だったら、早朝を止めればいいが、長年やってきた生活スタイルでもあるので、その選択肢は避けたい。どうやら、夕方の散歩の「夕方」そのものに、時間的な違和感があるのに気づきました。

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早朝なら気分爽快だし「さあ、今日も始まるぞ!」という高揚感もある。ところが、夕方は次第に暗くなり、”日没の淋しさ”も味わう。「明るくなる朝」と「暗くなる夕」では、私は前者が好きです。”明けない夜はない”いと言われるように、朝と夕は自然現象そのものですが。

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そこで、以前調べたことのある「大禍時・大魔時」(おおまがとき)、逢魔時(おうまがとき)を思い出し、今回改めて調べてみました。

大禍時・大魔時(おおまが-とき)

 ~大きな禍(まが・わざわい)の時刻。大きな魔の時刻。(国語大辞典/小学館

 ~災厄が起こる時の意。夕方の薄暗い時(新潮国語辞典)

逢魔時(おうまが-とき)=(おうま-どき)

 ~魔に逢う時刻。暮方の薄暗い時たそがれ(国語大辞典/小学館

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黄昏(たそがれ)

 

たそがれ【黄昏】「国語大辞典/小学館

古くは「たそかれ」。「誰(た)そ彼は」と、人のさまの見分けがたい時の意。夕方の薄暗い時。夕暮れ。暮れ方。たそがれどき 

 

たそがれ【黄昏・誰彼】~「新潮国語辞典」

古くは「タソカレ」と静音。「誰(タ)そ彼」の意で、向こうに見える人の様子の見分けがたい意。夕暮れ夕方

 

黄昏/たそがれ ~語源由来辞典gogen-yurai.jp

黄昏とは、夕方の薄暗いとき。古くは「たそかれ」と言い、江戸時代以降「たそがれ」となった。「たそかれ(たそがれ)の語源は、「誰そ彼」。薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で、「誰そ彼(たそかれ)」と言ったことから、「たそかれ(たそがれ)」が夕暮れ時を指す言葉となった。

漢字の「黄昏」は当て字で、本来は「こうこん」と読む。

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「黄昏」を含む本(五十音順)

 

ざっと調べたら、以下の書名が見つかりました。

暗殺者は黄昏に笑う(メグリくくる)

静かな黄昏の国篠田節子

黄昏小説家吉池マスコ

たそがれ清兵衛藤沢周平

黄昏という名の劇場太田忠司

黄昏(小説シリーズ)

黄昏の至福藤末さくら

黄昏の館笠井潔

ニュータウン黄昏垣谷美雨

みみずくは黄昏に飛び立つ川上未映子

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(写真:Atelier秀樹)

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『秀樹杉松』130巻3934号 2022.5.5.28/ hideki-sansho.hatenablog.com No.974