↑『一冊でわかる クラシック音楽ガイド』(成美堂出版 2004)p.34
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知名度では、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューベルト等には及ばないが、ヴィヴァルディ(1678 -1741)は大作曲家の一人で、私は特に
ヴァイオリン協奏曲「四季」が大好きです!
小生が案出した「生年で覚える作曲家」によれば、ヴィヴァルディは「四季折々いろんな花 が咲く」と覚えます。ヴィヴァルディの生年1678(いろんな花)年、代表曲「四季」に因んでいます。
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◎さて、ウィキペディア(ja.m.wikipwdia)によれば、
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「アントニオ・ヴィヴァルディは、ヴェネツイア出身のバロック音楽後期の著名な作曲家の一人。ヴァイオリニスト、ピエタ院の音楽講師、カトリック教会の司祭、興行師、劇場支配人でもあった。多数の協奏曲のほか、室内楽、オペラ、宗教音楽等を作曲。
現代では、ヴァイオリン協奏曲「四季」の作曲家として広く知られている」
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◎以下は『クラシック音楽名曲ガイド 3 協奏曲』(音楽之友社)による。
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◉ヴィヴァルディ 協奏曲集 <和声と創意の試み>(12曲)
ヴィヴァルディが生前に出版した5番目の協奏曲集。
最初の4曲として有名な<四季>を含んでいるのでよく知られている。四季を構成する4曲には、それぞれ<春><夏><秋><冬>の表題と、四季の自然とそこにに生きる人間の生きる営みを謳った作者不明のソネット(十四行詩)がつけられている。
◉第一番<春>
○第一楽章では、新しい春の訪れを迎える喜びが表現され、ソロ・ヴァイオリンが「鳥の歌」を。トウッティが<泉のせせらぎ>を模倣する。
○第二楽章では、ソロ・ヴァイオリンが、草原に横たわってまどろむ羊飼いを描く。
○第三楽章は軽快なシチリアーナで「輝く春にすばらしい空の下で、乙女たちも羊飼いも、ひなびた牧畜の陽気な調べにあわせて踊る」
◉第二番 <夏>
○第一楽章は、強い陽ざしに人も家畜もあえぐさまや、激しい北風、嵐を恐れ、不安におののく「村人の嘆き」が表現される。
○第二楽章では、疲れた羊飼い(ソロ)に蝿や虻の群(ヴァイオリンの普天リズムの音型)が襲い掛かる。
○第三楽章は「夏のきびしい季節」という副題をもつプレスト。吹きすさぶ嵐、とどろく雷鳴がドラマティックに描写される。
◉第三番 <秋>
○第一楽章「村人たちの踊りと歌」では、村人たちが豊作の祝い酒に酔って、眠りこむまでが描写される。
○第二楽章は「眠る酔っぱらいたち」の副題を持つアダージョ。人々が眠る静かな秋の夜の情景。
○第三楽章は「狩」アレグロ。角笛を模倣するソロの重音奏法や、鉄砲の音、猟犬の吠える声の描写など、勇壮な狩の情景を活写している。
◉第四番 <冬>
○第一楽章では、一面に雪と氷におおわれた冬の凍てつく寒さ、容赦なく吹きすさぶ「恐ろしい風」、寒さに歯の根が合わず、カチカチと鳴る様などが表現される。
○第二楽章では、ヴァイオリンのピッチカートが戸外に降る雨を模倣し、ソロが暖かい炉端に憩う幸福を歌いあげる。<四季>の中でも最も美しい抒情的な楽章である。
○第三楽章は氷の上を小走りにゆく人がすべって転倒するさまや、春の訪れを先触れする南風と北風との争いなどを描いている。
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写真 / Atelier秀樹
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『秀樹杉松』132巻3978号 2022.8.20/ hideki-sansho.hatenablog.com #1018