松本清張などの”社会派推理小説”は大好きだが、最近の”ミステリ小説”には関心が薄い。書店を除いたら「読みたい」新刊が見当たらない。
『ハヤブサ消防団』(池井戸潤著、集英社)を見つけ、「タマにはこういう本もいいか」と読んでみることにした。
表紙カバー、帯(写真)には「ミステリ作家」「連続放火犯」の活字が踊り、”のどかな集落を揺るがす闘い!”とある。さらに、”ハヤブサ地区に移住してきたミステリ作家を待ち受けていたのは、連続放火事件だった” ”果たしてその真相とは?”とある。
”連続放火事件に隠された―――真実」
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いつも思うが、こうした宣伝・広告文はよくできていますね! ともかく読んでみました。読んだからには、「面白かった」と書くのがマナーでしょう。実際おもしろかったが、「連続放火犯」が誰なのか私には結局わかりませんでした。ミステリ好きの読者はご満悦でしょうが。「オレにはやはり、ミステリ小説は向いてない」?
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著者の「池井戸潤」氏は、1963年岐阜県生まれで、慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、2011年『下町ロケット』で第145回直木賞受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ。(本書巻末の「池井戸潤」プロフィールより)。
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写真 / Atelier秀樹
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『秀樹杉松』133巻3998号 2022.10.5/ hideki-sansho.hatenablog.com #1038