私は「直木賞」受賞作品はなるべく読むようにしています。第166回は二名受賞なので、日数をかけて読みました。作品内容はいうに及ばず「さすが直木賞!です。
同時に今回は、お二人とも若い作家(38歳今村翔吾さん、44歳米澤穂信さん)だったことに注目しました。
今村翔吾さんの『塞王の楯』は552ページ、米澤穂信さんの『黒牢城』は445ページ、と、両書とも長編の大作です。読破するのは容易ではありませんが、読み出したら”面白くて為になる”との思いで、いつの間にか読み切っていました。
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【今村翔吾】(いまむらしょうご)
⚫︎1984年生まれ、38歳
⚫︎小説家・書店経営者。京都府木津川市出身。滋賀県在住。生島企画室所属。
⚫︎デビュー作:『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
⚫︎代表作:『 羽州ぼろ鳶組』シリーズ『童の神』;『八本目の槍』;『じんかん』;『塞王の楯』
⚫︎主な受賞歴
○伊豆文学賞 ○九州さが大衆文学賞 ○角川春樹小説賞 ○歴史時代作家クラブ賞 ○吉川英治文学新人賞 ○野村胡堂文学賞 ○山田風太郎賞 ○吉川英治文庫賞 ○直木三十五賞『塞王の楯』
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◉今村翔吾『塞王の楯』(166回直木賞受賞作品)
~Google Booksより
「越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる」
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【米澤穂信】(よねざわほのぶ)
~ウィキペディアより
⚫︎小説家、推理作家。岐阜県出身。金沢大学文学部卒
⚫︎1978年生まれ、44歳
⚫︎デビュー作:『氷菓』。
⚫︎代表作
『<古典部>シリーズ』『さよなら妖精』『折れた軟骨』『満願』『王とサーカス』『黒牢城』
⚫︎主な受賞歴
○角川学園小説大賞奨励賞 ○日本推理作家協会賞 ○山本周五郎賞 ○山田風太郎賞(『黒牢城』) ○直木三十五賞(『黒牢城』) ○本格ミステリ大賞
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◉米澤穂信『黒牢城』
~KADOKAWA(kadokawa.co.jp)トピックスより
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「米澤穂信『黒牢城』4大ミステリランキング完全制覇!山田風太郎賞を含め5冠達成の快挙!
作家デビュー20周年を迎える米澤穂信氏の集大成であり、ミステリの真髄と歴史小説の王道を極めたと言える本作。乱世を生きる果てに救いはあるか」
「本能寺の変より4年前、天正6年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。村重は土牢の囚人にして織田方の軍師。黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。作家デビュー20周年の集大成!戦と推理、劇的人間ドラマ」
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写真 / Atelier秀樹
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『秀樹杉松』134巻4004号 2022.10.17 / hideki-sansho.hatenablog.com #1044