秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

「暗愚の岸田」論に違和感

 

 

政治家、特に総理ともなると、支持者だけでなく批判者・反対者がいることは避けられない。いや、民主主義社会にあっては、こうした政治現象・社会現象は”健全な姿”と言えるでしょう。

 

従って、現政権や総理への批判が新聞や雑誌で書かれるのは、ちっともおかしくはないし、「世論調査」が行われ、その結果が発表・報道されるのは当然と思います。政治学を専攻した自分は、こうしたことに人一倍?関心を寄せています。

 

昨日(11月7日)の『朝日新聞』p.11最下段の広告欄に、

「暗愚の岸田が日本を滅ぼす日」をトップとした週刊現代』の新刊広告が踊っていました。私は「暗愚の岸田」と「日本を滅ぼす」に若干、いや大いに”違和感”を覚えました。大袈裟な表現にびっくりしたのです。

 

特に、「暗愚の岸田」との切り捨てには、違和感・不快感を禁じ得ませんちょっと違うんじゃあないですか?

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「暗愚」の意味を、手元の5つの辞書(ブログを執筆投稿する私は、国語辞書を5冊持っています)で調べ、確認することにしました。どの辞書も(当然なことに)同じような説明をしています。以下、辞書名のアイウエオ順に掲示します。

 

「暗愚」(あんぐ)

 

『岩波国語辞典』第三版

 ~「道理に暗くおろかなこと。また、おろか者」

 

広辞苑』第三版岩波書店)」

 ~「道理に暗く愚かなこと。また、そういう人」

 

『国語大辞典』(小学館)

 ~「愚かで道理のわからないこと。また、その人」

 

『国語大辞典 言泉』(小学館)

 ~「愚かで道理のわからないこと。また、その人」

 

『新潮国語辞典』(現代語・古語、新装改訂)

 「ものの道理がわからなくて愚かなこと。才能がなく、ものの判断ができないこと」

 

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文/写真:Atelier秀樹

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『秀樹杉松』134巻4018号 2022.11.8/ hideki-sansho.hatenablog.com #1058