秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

雌伏(しふく)と 雄飛(ゆうひ)

前号(きのう)で少し触れた、 雌伏 (シフク) 雄飛 (ユウヒ)について、敷衍(ふえん)します。

男女共同参画社会」のこんにち、セクハラという言葉・文字が氾濫している。しかしここで取り上げるのは「男女の問題」ではなく、単純に「雌伏・雄飛」という言葉についてです

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【国語大辞典】(小学館)より

雌伏(しふく)

 ○(雌鳥が雄鳥に服従する意)人に屈服すること

  また、今の状況に身をまかせながら、活躍の機会をじっと待つこと。「雌伏十年」

 (対義語)雄飛(ゆうひ)

 

雄飛(ゆうひ)

 ○雄鳥が飛揚するように勢い盛んに勇ましく活動すること。「海外に雄飛する」

 (対義語)雌伏(しふく)

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【学研漢和辞典より

雌伏

 ①人に付き従う将来の活躍を期しながら、不満を忍んでがまんしていること

 ②世間から退くこと。

雄飛

 ①おおしくふるいたつ。大きな力をふるって行動すること

  対義語 雌伏

 ②未開の地や外国にいって、盛んに活躍すること。

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雌伏雄飛の解説・三省堂  新明解四字熟語辞典 より

しふくゆうひ【雌伏雄飛】

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 ○人に付き従い、低い地位に甘んじていることと、盛んに活躍すること。また、将来を期して人の下に従い、低い地位に甘んじ、やがては大いに羽ばたき活躍すること。「雄飛」雄鳥が飛ぶように、盛んに活躍すること。

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雌伏雄飛の解説 - 学研 四字熟語辞典 より

しふくゆうひ【雌伏雄飛】

 ○ある期間、自分を表に出さずに、人に従って過ごし、時がくれば、大きく活躍すること。将来のためにじっと耐え、準備する時期を経たらば、やがて絶頂の時期も来るだろうということ。

また、低い地位で人に素直に従うことと、盛んに活躍すること。

[註記]「雌伏」は、不満をしのんで人の下につき従うさま。

    「雄飛」は、おおしくふるい立つさま。 

[出典]『後漢書』趙典

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文と写真=Atelier秀樹

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『秀樹杉松』136巻4052号 2023.1.7/ hideki-sansho.hatenablog.com #1092