↓「平成最後」のカレンダーと、庭に咲いたカキツバタとコデマリの活け花(書斎)
「平成最後」を惜しんで 美しく咲く花々
「平成」もあと1週間で終わり、新しい「令和」の時代を迎えます。私も歳をとったせいか、昭和から平成の時より、なんか、我々自身が歴史の証人になった感じがする昨今です。31年前は、現役で仕事に励んでいたので?、今回ほど感慨はありませんでしたが。
やはり、天皇・皇后両陛下が同世代であることからくる“親近感”が第一でしょう。それと、陛下ご自身が強調される「象徴天皇」の在り方を追い求められ、常に「国民とともに」を貫かれたお姿を目の当たりにしてきたからでもあります。先の大戦による犠牲者への慰霊のため、国内にとどまらずアジア諸国をも訪問された行動には、「平和天皇」の称号を差し上げたい気持ちです。
平成時代=平和時代 でした。まさに、「平和成る」ですね!「令和」に和が引き継がれます。
そして、大きな災害が続いた平成時代にあって、犠牲者への追悼と被災者へのお見舞いのために、被災地を訪れ被災者にお言葉をかけられました。私はこのお姿に、常に国民と共にあられる天皇という意味で「国民共在天皇」の称号を捧げたいと思います。
間もなく退任される今上天皇は、如上の「象徴天皇」「平和天皇」「国民共在天皇」を、身を以て貫かれました。政治家はともすれば、“巧言令色”を恣にして、「真摯」「全力」「万全」「反省」などの美辞麗句を連発しますが、天皇陛下の「おことば」は、そのまま素直に受け取れます。
残念なことに近年、“保守政治家”(実際は右翼的政治家?)と称される人々が、象徴天皇制への無理解をあからさまにして、象徴天皇を貫かれようとされる天皇を公然と”批判”する動きも見られます。自らの“天皇の政治的利用”は棚に上げての、こうした潮流・動静は困ったものだと考えております。
以上縷々書き留めましたが、私の立場はいわゆる「天皇・皇室崇拝主義」ではありません。純粋に平凡な国民の一人の立場から、退位される天皇・皇后両陛下への、感謝の気持ちを込めて、いまの心境を率直に表明したに過ぎません。
天皇陛下、そして美智子皇后様、本当にありがとうございました。これからもお元気にお過ごしください。
天皇・皇后両陛下は、類い稀なる名君・皇室として、歴史にそのお名前が刻まれることでしょう。
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『秀樹杉松』106巻28423号 2019.4.24/ hideki-sansho.hatenablog.com #483