秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

読書

「プーチンのレーニン批判、ロシア至上主義」~『プーチンとロシア革命:百年の蹉跌』 (遠藤良介著)を読む(2)

遠藤良介『プーチンとロシア革命:百年の蹉跌』(河出書房新社) ....................................................................................................... 前号「『プーチンとロシア革命』(遠藤良介著)を読む」に続いて、同書の中の 「…

『プーチンとロシア革命』〜百年の蹉跌(遠藤良介著)を読む

遠藤良介著『プーチンとロシア革命』〜百年の蹉跌 〜河出書房新社・2022年増補版 ....................................................................................................... ○書店で『プーチンとロシア革命』という本を見つけた。書名から…

中山七里著『さよならドビュッシー』など、”音楽ミステリー小説”を読んで、感動しました!

『さよならドビュッシー』は、中山七里さんの「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。受賞作を含む ”音楽ミステリー”(岬洋介シリーズ)6冊を読みました。書名に有名なクラシック作曲家の名があるので、クラシック音楽ファンの私はすぐに飛びつきまし…

窪 美澄『夜に星を放つ』(直木賞受賞作)を読み、いろいろ勉強しました!

↑ 窪美澄『夜に星を放つ』〜167回直木賞受賞作(文藝春秋 2022) .......................................................................................................... 直木賞受賞(第167回~2022年上半期)作の、 窪 美澄 (くぼみすみ)さんの『…

宮部みゆき『よって件の如し』(三島屋変調百物語八の続)を読む

宮部みゆきさんの『三島屋変調百物語』。”怪談もの”シリーズなので、敬遠していましたが、八乃続(第8巻)の書名『よって件の如し』につられて読みました。 小説の主題にはあまり興味ないが、さすが読ませる内容です。特に(いつもながら)古い用語や表現が…

『塞王の楯』(今村翔吾著・直木賞受賞作) への挑戦・STUDY!

................................................................................................................... 前号の「今村翔吾さん(直木賞受賞)って、凄い作家ですね!」に続いて、 直木賞受賞作品『塞王の楯』に挑みます。「読む」というより…

今村翔吾さん(「直木賞」受賞)って、凄い作家ですね!~「羽州ぼろ鳶組」シリーズ中心に

.................................................................................................................................................................................................. ○「直木賞」受賞作家はいつも注目している。今…

和田秀樹『80歳の壁』を読む。〜 80歳を超えた人は高齢者ではなく「幸齢者」(本書p.24) 〜 いやあ、スゴイ本が出ましたね!

和田秀樹『80歳の壁』(幻冬舎新書 2022年刊) ................................................................ ◉NHKテレビでの紹介を知り、『80歳の壁』(和田秀樹著)を読みました。すごい本が出たもんですね! 著者の「和田秀樹」さんは有名人ですが、…

坂上田村麻呂(征夷大将軍) vs 阿弖流為(アテルイ= 蝦夷軍総大将) / 陸奥国で起きた「三十八年戦争」〜 斉東野人『残照はるかに 阿弖流為別伝』を読む~

斉東野人『残照はるかに 阿弖流為別伝』(海象社 2013年刊) .......................................................................................... ○戦時中は日本の歴史(国史)が重視され、国民学校(小学校)の3年間は”叩き込まれ”ました。中でも…

司馬遼太郎『源義経』/ NHK「鎌倉殿の13人」 / 文覚上人(遠藤盛遠) 市川猿之助) / 頼朝と義経 / 袈裟と盛遠【特別付録】『源平盛衰記』袈裟と盛遠  文覚発心譚東帰節女伝

<はじめに> ”東京の桜開花”がきょう発表されたので、近くの神田川と善福寺川を散歩して確認してきました。本稿は長文のstudyとなりましたが、よろしかったらご覧ください。何かの参考になるかもしれません。 ………………………… 近くの書店で、司馬遼太郎著『義経…

「峠の研究」(2) 〜 司馬遼太郎著『峠』を読む /  別所広司主演 で映画化 ~「峠  最後のサムライ」

本ブログ『秀樹杉松』2/19号の「峠の研究」において、司馬遼太郎の小説『峠』も紹介しました。これが縁で今回、 司馬さんの『峠』(新潮文庫3巻)を読み始めました。どうやら大作のようで、映画化もされています(コロナ等で公開は延期されて、2022年公開予定…

1)大沢在昌『帰去来』を読む /  2)陶淵明『帰去来の辞』の考察

今日は「仏滅」のようですが、実は歴史に残るめでたい日です。「2022年2月22日」で、数字の2だけが6つ揃うからです。この次に同じ数字だけが並ぶのは、2だけ6つが揃う200年後の2222年2月2日と、2だけが7つ揃う同年の2222年2月22日となります。 閑話休題…

半藤一利『日本人の宿題』を読み、「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪」(本文より)であることを、改めて噛みしめました。

◉半藤一利さんの著作で、これまで読んで『秀樹杉松』に読書記を書いたのは、次の3点です。 → ○『学びなおし 太平洋戦争』1、2 ○『歴史探偵 忘れ残りの記』 ○『日本のいちばん長い日』決定版 ◉今年の冒頭、一周忌にあたりNHKから出版されたばかりの新書を、一…

浅田次郎 著『母の待つ里』を読む ~ 生まれ育った場所だけが 「ふるさと」ですか?(表紙帯)

新聞広告で浅田次郎 著『母の待つ里』(新潮社2022年1月25日刊)を見つけ、すぐに書店に駆けつけた。「東北・岩手出身の都民」の自分としては、この書名と著者から、すぐにも読みたいと思ったからです。日頃から生まれ故郷「ふるさと」に関心が高いので、「俺…

澤田瞳子 著『落花』(中公文庫 2021/12刊) を読んで感動を覚えました ~ ”平将門(将門の乱)へのオマージュと鎮魂”

◉澤田瞳子『落花』読み、深い感動に包まれました。 第1章 行旅、第2章 管弦、第3章 交友、第4章 無情、第5章 将軍、終章 白、ですが、私は「行旅」と「将軍」を中心に目を通し、特に「第5章 将軍」の平将門を注意深く閲しました。最大の関心は将門と「将門の…

本郷和人著『北条氏の時代』を、感動の裡に読み終えました。いい勉強になっただけでなく、NHK大河『鎌倉殿の13人』を楽しんでいます。

学校で鎌倉幕府を勉強し、源頼朝と義経の名を叩き込まれ、実朝・公暁も辛うじて思い出します。北条氏も出てきたが、「執権」という名前以外はあまり覚えていません。 NHK大河ドラマで、その北条氏が取り上げられるので、ぜひ視聴したいと思っていたところ、…

澤田瞳子『星落ちて、なお』(第165回直木賞受賞)を、感動の裡に読み切りました。~著者の澤田瞳子さんは「今最も注目の歴史作家」で、「紫式部の再来」の期待もかかる女流作家です、

直木賞受賞の澤田瞳子『星落ちて、なお』(2021文藝春秋刊) を読みました。 ....................................... 流石は直木賞!他の作品も読みたくなり、『孤鷹の天』(デビュー作。中山義秀文学賞受賞)、『火定』(天平のパンデミックを舞台)、『輝山』…

石井妙子『女帝 小池百合子』を読みました。

.......................................... このブログ『秀樹杉松』は、900号に垂(なんなん)としています。これまでは、何をどう書くかは ”自然体”で決まり、PCに向かうと躊躇することなく”筆”が運びました。 ところが、今回の『女帝 小池百合子』を読む…

明治維新 ~ 【第一部】維新の煌めく群像、【第二部】津田左右吉『明治維新の研究』の「サイゴウ・タカモリ」論

このところ「政治」と「歴史」が多かったですが、この号の「明治維新」で締めます。 明治維新といえば知らない人がいないほど、日本歴史上の画期的な時代でしょう。視点・観点などでいろんな見方があると思います。その中でも関心が高い「明治維新の煌めく群…

岸田文雄『岸田ビジョン』を読み、岸田さんの ”総理への階段”を作ってみました。

岸田文雄『岸田ビジョン』(2021年10月講談社+α新書刊)を読みました。岸田さんは、久々に登場した信頼できる本格政治家ですね。期待しています。 ……………………………… 本書の構成は以下のように、<はじめに>と1章~6章からなっています。 → <はじめに> 対話の…

津田左右吉『古事記及び日本書紀の研究[完全版] 〜 ”不敬罪"で発禁処分、”皇室の尊厳冒涜”"出版法違反"で禁固刑 〜 を読みました。

人間誰しも「必ず読みたい本」がいくつかあるでしょう。私においては津田左右吉『古事記及び日本書紀の研究』でした。先日新聞広告でこの本を発見し、繰り返し読んで理解しました。まさに、歴史的な歴史書ですね! ………………………… 津田左右吉(つだそうきち)先…

鈴木忠平著『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』を読みました。落合さんに親近感を覚える私は、鈴木さんの労作を興味深く読みました。本書は読みがいのある「労作」いや、間違いなく「大作」「名著」です!

<編注> 小説(特に推理小説)の場合は、読んだ本の内容には原則立ち入らないようにしていますが、今回の本はプロ野球の「落合博満監督」、しかも私が親近感を持っている落合さんに関することなので、ほんの少しばかり触れたいと思います。 ………………………………… …

森村誠一『老いる意味』を読み、安心したり、共感したり、、、。

「畑違いの文学部へ入学」してまで?芥川賞、直木賞などの文学論稿を書きました。一段落したので、昨日久しぶりで書店に寄ったら、森村誠一さんの新刊本が見つかりました。最近は新聞広告や書店で森村さんの新刊本を見かけないので、「どうしたんだろう?」…

川口松太郎=『鶴八鶴次郎・風流深川唄』で第1回直木賞受賞 / 三益愛子=川口松太郎の妻。映画「母三人」で育ての母を熱演

芥川賞と直木賞をブログ『秀樹杉松』で取り上げようと、”文学部に急遽入学” して、前々号と前号に書きました。「3号止まり」が無難でしょうから、この ”企て” は本号で終わりとします。ご愛読ありがとうございます。 …………………… ◉川口松太郎(1899 -1985)(ウ…

70年以上前の小学生の頃に読んで、さっぱり分からなかった 菊池寛『第二の接吻』と久米正雄『破船』

○いい歳をして ”文学部に入学” したら、なんだかリフレッシュした感じで、”入学論文” をまた書きました。よろしかったら、お読みください。 ............................................................... ○私の小学校 (低学年) 時代は、戦時中の田舎で…

芥川龍之介と芥川賞、直木三十五と直木賞、菊池寛と菊池寛賞 〜 "文学部入学"?の試み

本ブログ『秀樹杉松』の前々号(10/16)で、『昭和文学全集11』収録の石川達三『蒼氓』(そうぼう)を取り上げました。『蒼氓』は第1回「芥川賞」(1936年上期) 受賞に輝いた名作でした。 政治学を専攻した私は、一般的には文学にはほど遠い立場でしょうが、本が…

石川達三「流れゆく日々」と「死を前にしての日記」を読む

『秀樹杉松』前号に続き、『小学館版 昭和文学全集 11』に収録の、石川達三の作品を取り上げます。前回は「蒼氓」(そうぼう)ほかの4小説に限りましたので、本号では日記の一部を紹介します。 昭和文学全集11には、尾崎一雄、丹羽文雄、石川達三、伊藤整の4…

昭和文学全集(小学館)11 所収 = 石川達三「蒼氓」(そうぼう。第1回芥川賞受賞作品)、「日蔭の村」、「生きている兵隊」、「神坂四郎の犯罪」を読みました。

もともとの本好きに加え「コロナ」のせいで、どうしても読書が生活の軸となっています。時あたかも岸田自民党総裁の誕生と第100代首相への就任がありました。こうした情勢を反映し、『秀樹杉松』最近10号のカテゴリーは、読書=5、政治(岸田文雄)=4、プ…

佐伯泰英著『照降町四季』(全4冊) を、夢中で読み切りました。

本ブログ前々号(10/6)に続き、 佐伯泰英さんの『照降町四季』(てりふりちょうのしき)を取り上げます。全4巻(初詣で・己丑の大火・梅花下駄・一夜の夢)を読了しました。小説の内容紹介は省略し、巻末の<あとがき>に注目しました。 ………………………………… 表紙カバ…

佐伯泰英さんの『照降町 四季』(てりふりちょうのしき:全4冊) を読んでいます。~  (一)初詣で、(二)己丑の大火、(三)梅花下駄、(四)一夜の夢

何年前になるかな、佐伯泰英さんの文庫小説を夢中で読みました。 → 『居眠り磐音 江戸双紙』『酔どれ小藤次』『密命』『吉原裏同心』『夏目影二郎始末旅』『鎌倉河岸捕物控』『古着屋総兵衛』など。いずれも長編で、『居眠り磐音』などは51巻(冊)の大長編…