秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

藤沢周平

藤沢周平『風の果て』を読みました

軽輩の部屋住み次男坊から首席家老へ / Atelier秀樹 藤沢周平の小説に惚れ込んで、『用心棒日月抄』『孤剣ー用心棒日月抄』『刺客ー用心棒日月抄』『凶刃ー用心棒日月抄』『橋ものがたり』『本所しぐれ物語』『三谷清左衛門残日録』『蝉しぐれ』『秘太刀馬の…

藤沢周平『秘太刀 馬の骨』

6年前の家老暗殺事件に使われた 秘太刀「馬の骨」/ Atelier秀樹 藤沢周平の難しそうな書名『秘太刀馬の骨』(ひだち うまのほね)」を読みました。この小説もNHKテレビドラマ化されているので、作品の概略は、以下の「NHKアーカイブス」から引用させてもらいま…

藤沢周平『蝉しぐれ』

主人公は牧文四郎。幼なじみおふくとの悲恋も。 / Atelier秀樹 『三谷清左衛門残日録』に続いて、同じく海坂藩を舞台とする武家物語『蟬しぐれ』を読みました。残日録、蟬しぐれ、風の果て、など藤沢作品の書名が大好きです。今回は本文の文章の一部と、おな…

藤沢周平『三谷清左衛門残日録』

用人引退、隠居後の「新しい暮らしと習慣」 / Atelier秀樹 NHKで見た記憶があるので調べたら、1993年の金曜時代劇「清左衛門残日録」であることがわかり、主演の清左衛門役:仲代達矢の好演を思い出した。原作は藤沢周平『三谷清左衛門残日録』。先日図書館…

藤沢周平『本所しぐれ町物語』

架空の町「しぐれ町」の叙情 / Atelier秀樹 まずは専門家の解説を聞きます。→ …………………………………………………………………………………………………………… 『橋ものがたり』を書き終えてのち、10年近く経ってから、藤沢周平は『本所しぐれ町物語』の総題のもとに、ふたたび市井ものの短編連…

藤沢周平『橋ものがたり』

「橋」が出るシーンの文章を読む / Atelier秀樹 今年生誕90年、没後20年を迎えた藤沢周平を記念して、短編連作『橋ものがたり』から3編が映像化されるそうです。藤沢の短編連作については、『藤沢周平全集』(文藝春秋)第14巻収載の「下町叙情 解説 向 敏…

春夏秋冬、朝昼夜、雨風霧雲  ~藤沢周平作品の書名の特徴~

しぐれ、霧、風、たそがれ、冬、橋、・・・ / Atelier秀樹 藤沢周平の小説を読んでます。読み進むごとに、心爽やかになる。時代小説の作家だから当然、怖い書名もある。前号に紹介した、小生が真っ先に読んだ「用心棒日月抄」シリーズの書名は、刺客・孤刀・…

藤沢周平を読む

藤沢周平『用心棒日月抄』シリーズなど / Atelier秀樹 折にふれて明らかにしてきましたが、小生は時代小説・歴史小説が大好きで、その理由は「面白くて為になる」からです。先日ネットを開いたら、「おすすめの時代小説・歴史小説作家」として司馬遼太郎・池…