2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
葉室麟『潮騒はるか』(幻冬舎、2017) 前号の葉室麟『星火瞬く』に続いて、『潮騒はるか』を取り上げます。前回の主人公アレクサンダー・シーボルトは、シーボルト事件で日本を追われたシーボルトの息子でしたが、今回登場の「いね」はその姉(腹違い)です…
葉室麟『星火瞬く』(講談社、2011) これまで読んできた葉室麟の「時代小説」の感動とはやや異なるが、幕末の日本を舞台とした国際色豊かな「歴史小説」として、面白く為になった。小説の「わたくし」役はシーボルトの息子で、語り手でもある。その意味では…
昨年11月21日に第1回坂めぐりをしてから3ヶ月経過し、今日は区切りのよい第30回でした。そこで今日は「30回記念坂めぐり」と銘打ち、場所はどこにするか思案の末、40年以上も前に住んでいた、東京北区の赤羽台・桐ヶ丘地域が浮上した。この二つの地域は…
文京区内の坂めぐりは前回で終わったと思ったが、小日向界隈が残っているのに気づき、今日行ってきました。地図には載ってなかったが、tokyosaka.sakura.ne.jpの情報で知ったからです。地下鉄江戸川橋駅降りたら江戸川公園。江戸川橋渡ったら、音羽1丁目で…
今日は久しぶりで東京文京区の坂めぐりに行ってきました。文京区は港区、新宿区と並んで、東京23区における坂が多いベスト3です。文京区内の坂めぐりは、今回でおそらく最終回になると思います。今日の28回目を含め、これまで歩き巡った坂は322坂となり…
第158回芥川賞受賞作(河出書房新社) 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』 158回芥川賞受賞の若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社2017刊)を読みました。葉室麟の小説に感動を覚えている私ですが、この若竹さんの作品には感動を超えた衝撃…
東京北区田端の坂を歩いてきました。田端駅南口を出たらいきなり、不動坂の階段が歓迎してくれました。今日の坂めぐりの特徴は、以下の5つにまとめてみました。 1)神社やお寺の近くに坂が多く、4つの坂は寺社名を冠していました。 2)田端周辺には芥川…
私の注目点の一つは、葉室麟の小説の書名。「風」と「花」のワードが多い。 → 風渡る、風の王国、風花帖、風かおる、風の軍師黒田官兵衛、 花や散るらん、柚子の花咲く、橘花抄、無双の花、辛夷の花 今回読んだ『霖雨』(りんう)の書名も珍しい。霖雨は長く降…
私は子供の頃からの大相撲ファンで、戦時中の双葉山・羽黒山・照国・安芸ノ海の4横綱時代を知っているのです。あの双葉山が引退したのは、いま調べたら、昭和20年(1945)秋場所ですから、”大日本帝国”と”双葉山時代”は同時期に終焉を告げたのですね。 戦時中…
今日の坂めぐりは、東京荒川区の西日暮里と台東区の谷中界隈へ行ってきました。下調べは十分したはずなのに、幾度か道に迷い、何人もの通行人や地域の皆様にお世話になりました。結局5時間近く歩き通しで、地図とのにらめっこと写真撮影に明け暮れました。…
葉室麟『柚子の花咲く』(ゆずのはなさく。朝日文庫版,2013)を読みました。柚子は九年で花が咲く。葉室麟の小説には珍しく、殺人事件の発生から始まる推理小説でもある。巻末の江上剛氏の「解説」を引用します。「主人公の筒井恭平のまっすぐな生き方が魅力で…
毎月第一土曜日開催の、TWA主催のミニウォーク(5km)に参加しました。今日のハイライトは、小石川後楽園でした。梅の花は咲いていました。写真をご覧くだい。/Atelier秀樹
しばらく休んでましたが、葉室麟の小説も一段落したので、東京台東区の上野界隈の坂めぐりをしてきました。5時間近くの時間をかけて13の坂を歩きめぐりました。坂歩きに付随する名所旧蹟は16に及びました。 上野といえば、西郷隆盛像、上野公園、上野動…