秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

葉室 麟『潮騒はるか』を読む。亡くなる年の作品。シーボルトの娘「いね」も登場。

葉室麟『潮騒はるか』(幻冬舎、2017) 前号の葉室麟『星火瞬く』に続いて、『潮騒はるか』を取り上げます。前回の主人公アレクサンダー・シーボルトは、シーボルト事件で日本を追われたシーボルトの息子でしたが、今回登場の「いね」はその姉(腹違い)です…

葉室麟『星火瞬く』を読む。幕末を舞台とした「革命家」たちの登場。シーボルト父子、バクーニン、清河八郎、小栗忠順、勝麟太郎、高杉晋作。~葉室麟、異色の歴史小説。

葉室麟『星火瞬く』(講談社、2011) これまで読んできた葉室麟の「時代小説」の感動とはやや異なるが、幕末の日本を舞台とした国際色豊かな「歴史小説」として、面白く為になった。小説の「わたくし」役はシーボルトの息子で、語り手でもある。その意味では…

坂めぐり(30回記念=18/2/20)~大坂、うつり坂、八幡坂(赤羽台坂)、師団坂、稲荷の坂、宮の坂、宮の前の坂、殿山の坂、念仏坂、ふか坂、富士見坂、かなくさ坂、弁天池の坂。~赤羽台団地、赤羽八幡神社、東洋大学、星美学園、諏訪神社、袋町公園、桐ヶ丘中学校、都営桐ヶ丘アパート、桐ヶ丘中央公園、赤羽自然観察公園、赤羽台西小学校、善徳寺、大恩寺、亀ガ池弁財天(弁天池)。

昨年11月21日に第1回坂めぐりをしてから3ヶ月経過し、今日は区切りのよい第30回でした。そこで今日は「30回記念坂めぐり」と銘打ち、場所はどこにするか思案の末、40年以上も前に住んでいた、東京北区の赤羽台・桐ヶ丘地域が浮上した。この二つの地域は…

坂めぐり(29回=18.2.17)〜八幡坂、鷺坂、大日坂、服部坂、横町坂、薬缶坂、荒木坂、今井坂、庚申坂、切支丹坂、藤坂、蛙坂、釈迦坂、茗荷坂。鳩山会館、小日向神社、徳川慶喜公屋敷跡/徳川慶喜終焉の地、国際仏教学大学、藤寺(伝明寺)、徳雲寺、拓殖大学。

文京区内の坂めぐりは前回で終わったと思ったが、小日向界隈が残っているのに気づき、今日行ってきました。地図には載ってなかったが、tokyosaka.sakura.ne.jpの情報で知ったからです。地下鉄江戸川橋駅降りたら江戸川公園。江戸川橋渡ったら、音羽1丁目で…

坂めぐり(28回=18/2/14)  無縁坂、暗闇坂、弥生坂、異人坂、お化け階段、新坂、根津裏門坂、解剖坂、汐見坂、団子坂。東大赤門、三四郎池、横山大観記念館、竹久夢二美術館、弥生美術館、根津神社、日本医大病院、森鴎外記念館。

今日は久しぶりで東京文京区の坂めぐりに行ってきました。文京区は港区、新宿区と並んで、東京23区における坂が多いベスト3です。文京区内の坂めぐりは、今回でおそらく最終回になると思います。今日の28回目を含め、これまで歩き巡った坂は322坂となり…

感動と衝撃の名作・若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(芥川賞受賞)を読む。おばあさんの「哲学」、老いと死を真正面から取り上げた、人生哲学小説!

第158回芥川賞受賞作(河出書房新社) 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』 158回芥川賞受賞の若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社2017刊)を読みました。葉室麟の小説に感動を覚えている私ですが、この若竹さんの作品には感動を超えた衝撃…

坂めぐり(27回=18/2/11): 不動坂、幽霊坂、与楽寺坂、上の坂、東覚寺坂、ポプラ坂、八幡坂、江戸坂…。与楽寺、東覚寺、赤紙仁王尊、蜀山人狂歌碑。ポプラ俱楽部、八幡神社、田端文士村記念館…。

東京北区田端の坂を歩いてきました。田端駅南口を出たらいきなり、不動坂の階段が歓迎してくれました。今日の坂めぐりの特徴は、以下の5つにまとめてみました。 1)神社やお寺の近くに坂が多く、4つの坂は寺社名を冠していました。 2)田端周辺には芥川…

葉室麟『霖雨』を読む。広瀬淡窓と私塾「咸宜園」。漢詩「休道他郷多苦辛…」

私の注目点の一つは、葉室麟の小説の書名。「風」と「花」のワードが多い。 → 風渡る、風の王国、風花帖、風かおる、風の軍師黒田官兵衛、 花や散るらん、柚子の花咲く、橘花抄、無双の花、辛夷の花 今回読んだ『霖雨』(りんう)の書名も珍しい。霖雨は長く降…

週刊文春「貴乃花答える!」を読む。長年の大相撲ファンの私は、貴乃花親方を理解支持しています。

私は子供の頃からの大相撲ファンで、戦時中の双葉山・羽黒山・照国・安芸ノ海の4横綱時代を知っているのです。あの双葉山が引退したのは、いま調べたら、昭和20年(1945)秋場所ですから、”大日本帝国”と”双葉山時代”は同時期に終焉を告げたのですね。 戦時中…

坂めぐり(26回=18/2/6)道灌山坂、ひぐらし坂、富士見坂、夕焼けだんだん、蛍坂、七面坂、芋坂、紅葉坂…。向陵稲荷、開成学園、日ぐらしの布袋、岡倉天心記念公園、高村光太郎「正直親切」記念碑、宗林寺、もみじばし、羽二重団子、芋坂跨線橋…。

今日の坂めぐりは、東京荒川区の西日暮里と台東区の谷中界隈へ行ってきました。下調べは十分したはずなのに、幾度か道に迷い、何人もの通行人や地域の皆様にお世話になりました。結局5時間近く歩き通しで、地図とのにらめっこと写真撮影に明け暮れました。…

<桃栗三年、柿八年。柚子は九年で花が咲く> ~葉室麟『柚子の花咲く』を読む〜「われらは先生が丹精こめて育ててくださった柚子の花でございます」

葉室麟『柚子の花咲く』(ゆずのはなさく。朝日文庫版,2013)を読みました。柚子は九年で花が咲く。葉室麟の小説には珍しく、殺人事件の発生から始まる推理小説でもある。巻末の江上剛氏の「解説」を引用します。「主人公の筒井恭平のまっすぐな生き方が魅力で…

ミニウォーク「ふれあい」126回:18/2/3  梅は咲いたか / 東京都ウォーキング協会主催

毎月第一土曜日開催の、TWA主催のミニウォーク(5km)に参加しました。今日のハイライトは、小石川後楽園でした。梅の花は咲いていました。写真をご覧くだい。/Atelier秀樹

坂めぐり(25回=18/1/30) ~車坂、清水坂、忍坂、稲荷坂、三浦坂…。~上野公園、西郷隆盛像、清水観音堂、不忍池・弁天堂、正岡子規記念球場・句碑、森鴎外旧居跡、寛永寺、谷中霊園、徳川慶喜墓、千代の富士像…。

しばらく休んでましたが、葉室麟の小説も一段落したので、東京台東区の上野界隈の坂めぐりをしてきました。5時間近くの時間をかけて13の坂を歩きめぐりました。坂歩きに付随する名所旧蹟は16に及びました。 上野といえば、西郷隆盛像、上野公園、上野動…