津本陽
書店を覗いたら、津本陽さんの小説『生を踏んで恐れず高橋是清の生涯』と『小説渋沢栄一』とが並べ置かれていた。普通なら今年のNHK大河ドラマの主人公の後者だろうが、私は前者を選んで購入した。渋沢栄一より高橋是清に関心があったから。 二・二六事件の…
今放映中の大河ドラマは観たことがない。関心がないからではない。ブログのプロフィールにあるように、私(Atelier秀樹)は「東北出身」です。誰よりも戊辰戦争には強い関心を持ち、自分なりの確固とした考えを懐いているつもりです。何はともあれ、お読みく…
著者:皆川典久(東京スリバチ学会会長) 書名:凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 洋泉社 2012年2月15日初版、2017年6月2日第7刷発行 一風変わった面白い書名だが、私には身近に感じられる本です。「なるほど、その通り」と共感共鳴できることが多い…
3日前の6月12日、歴史は確かに動いた。“父子共演”の時代劇であった。その舞台には、童謡「♪金太郎」の曲が流され、寅さん映画「男はつらいよ」も放映された。 片やご存知、坂田の金時。マサカリならぬ「核実験成功・完了」を担いで、堂々と登場。熊ならぬ…
直木賞・吉川英治文学賞・菊池寛賞などを受賞した、時代小説作家の津本陽さん(1929~2018)が先月末に亡くなられたのを、新聞の報道で知った。哀悼の気持ちを胸に近くの図書館へ行った。所定の書架に作品が見当たらないので館員に訊いたら、津本陽コーナー…