(写真撮影:Atelier秀樹)
参院選が終わりました。24年ぶりの投票率50%割れという選挙でした。政治に疎い自分には、その理由がなんだかさっぱわかりませんが、素人の私でもわかることが一つだけあります。それは、選挙結果の評価や報道についてです。
自民・公明の与党が改選議席の過半数を取ったことは確かです。しかし「勝利・大勝利」は、如何でしょうか?
1)これまで過半数でなかった与党が、今回の選挙で過半数をとったのだったら、「勝利」でしょう。しかし、もともと過半数だったのだから、(議席数を減らして)維持したに過ぎないのでしょう。「与党過半数」という大見出しでの報道に、違和感を覚えます。
2)具体的に、改選前と改選後の議席数を見てみましょう。
イ、与党は改選議席78が、当選は71名だけで、7議席を減らしました。どうして「与党勝利」なのでしょう?
ロ、自民党は、改選67議席で当選したのは57名だけで、10名を減らしました。
どうして「自民勝利」なのでしょう?
ハ、事実を客観的に見れば「与党勝利」「自民勝利」とは、とても言えないでしょう。どうしても勝敗をいうとすれば、「自民敗北」「与党敗北」となるかも。
3)反対に、野党の筆頭立憲民主党は、改選9議席に過ぎなかったが、17議席を獲得しました。ほぼ倍増の「大躍進」で、その意味では「立憲、大勝利」とも言えるのに、そういった評価・報道は見られない。日本全体が自民・公明への配慮、「忖度」に浸かってしまったのでしょうか?
4)「自民・公明の連立政権」というよりも、実態は「自由公明党の単独政権」でしょうか?
以上は、政党への評価とは関係なく、客観的な数字に基づいた選挙結果の分析です。それと「自由公明党単独政権」は、政治素人の私の造語です。あなたのお考えは?
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『秀樹杉松』109巻2902号 2019.7.23/ hideki-sansho.hatenablog.com #542